引き続き福岡の博多区にある三大住吉の1つ「住吉神社」を参拝した記事をお届けします(前回の記事はこちら)。
「白鬚稲荷神社」と「荒熊稲荷神社」の社殿の裏には、もう一つ社殿があります。それが「宇賀神社」です。
祭神は、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)。この神様は所謂全国で祀られるお稲荷さんとしても知られています。
宇迦(うか)とは穀物の事を意味していまして、五穀豊穣を祈り祀られています。公式ホームページには「稲荷神社」との記載がありますが、この稲荷神社は「白鬚稲荷神社」と「荒熊稲荷神社」、そして「宇賀神社」の3つの神社を包含しているので、八社巡りをされる方は三つのお社をお参りすると良いかと思います。
道の守護神(交通安全・海上安全)の猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀った「船玉神社」。
そして海洋の守護神(開運・海上安全)の綿津見三神(わだつみさんしん)を祀った「志賀神社」。
大きな小判を拾いました!こちらは「志賀神社福分小判」です。
思わずデカいと叫びたくなります。この小判は、志賀大神を氏神とする豊の国(大分県)の志賀氏が宝籤に当籤したことを報恩感謝し、ご参拝の皆様にも「福」が授けられる事を願い、住吉神社の摂社である志賀神社に奉納建立したものです。
小判には、鯉が龍神に成る様を描いております。昇恋は恋愛成就、昇龍には金運上昇というご縁があります。どちらも私には欠けているので、この小判を持って帰りたくなります。
和歌の神(和歌芸能上達)の柿本人麿公(かきのもとのひとまろこう)を祀った「人丸神社」、
学問の神(学業成就)の菅原道真公(すがわらのみちざねこう)を祀った「菅原神社」。
が四社並んで祀られています。この住吉神社を参拝すると本当にご利益がありそうですね。
境内に設けてある社務所です。
こちらで御朱印帳やお札、お守りなどを買うことができます。
いよいよ本殿に行きたいと思います。目の前には「神門」があります。
"開運"と大きく書かれた御守。
散策しているとなんだか運気が上がってきたような気がします。
力士の像もありました。
実は住吉神社は相撲とのご縁が深い神社としても知られており、相撲の神様としても広く崇敬を集めているんです。こちらの「古代力士像」は、日本を代表する人形師・彫刻家である中村信喬、弘峰氏親子によるものです。
筋肉隆々とした勇ましい姿をしており、その手相には「力」という字が描かれています。
力士像に触れるとお力を受けるとされております。住吉神社で横綱奉納土俵入りが行われているんですね。
こちらは「鬼縛り石」。
一月七日に斎行される追儺祭(おにやらい)神事の際、境内に蔓延った邪気災厄を鬼と見立て「桃の弓」「葦の矢」を以って鎮められた鬼を縛り付ける石柱です。江戸中期頃のものと伝えらえており、追儺祭は疫神を追い払うの意味で神護景雲(七百年頃)の時代から始まったと伝われています。
お待たせ致しました。こちらが本殿です。
住吉神社は「延喜式」(延長5(927)年に完成)の神名帳に明神大社としてその名が見える式内社で、筑紫国の一の宮、旧官幣小社でした。祭神は底筒男命、中筒男命、表筒男命。平安時代には朝廷からの奉献を受けたことが記録に残され、古代から国家鎮護や船舶守護の神として信仰されてきました。また、中世には和歌の神としても敬われ、著名な連歌師である宗祇もここを訪れています。
現在の本殿は元和9年(1623年)福岡藩主黒田長政の再建によるものです。住吉造の代表としてあげられる摂津(現大阪府)の住吉大社よりもその建立年代ははるかに古いとされます。梁間2間、桁行4間の規模をもち、切妻造妻入りの構造に、檜皮葺きの屋根を特徴としています。
柱は朱色、板壁は白色と色彩も簡素で、この住吉造や神明造、大社造などは仏教建築が渡来し影響を及ぼす以前からのものであるということで、我が国の古代建築の形式をそのまま伝えているあかしとされています。
住吉神社には元大関魁皇の浅香山部屋の寄宿舎もあります。
直方出身の人気力士だった元大関魁皇の浅香山親方。
現在はまだ関取はいませんが、浅香山親方が自ら土俵になって若手弟子を鍛えています。九州場所間近とあって、激しい稽古がされていました。
奥にいるのが親方だろうか。
相撲ファンの私としてはずっと稽古を見ていたいのですが、先に進みます。
表参道がある西門です。
手前には「天津神社」があります。
西門の外側にありますので、分かりづらいのですが「天竜池」という池の側に祀られています。伊弉諾大神(いざなきおおかみ)という開運除災の神を祀っています。
昔住吉神社の周りは全部海の底だったんですね。満潮時には塩原の辺りまで海の水がさかのぼり、この池にも達していましたので、汐入池とも呼ばれ、伊弉諾大神を禊祓(みそぎはらえ)をした霊池と伝えらえいます。
「西の海 檍(あはぎ)か原の 波間より あらはれ出し 住吉の神」
西側から入るとこの表参道を歩いてきます。
参道には「小彦名命神社」があります。
見ての通りすぐにお酒の神様として分かるように酒樽が山積みにされています。
祭神は少彦名命(すくなひこなのみこと)です。お酒だけでなく薬、医療、国土開発、交易の神として祀られています。
Whats Fukuokaチャンネルに住吉神社が紹介されていました。
如何でしょうか。住吉神社はすべての災から身を護る神として古より広く博多で愛されている神社です。
筑前国一宮でもある住吉神社の起源は古く1800年以上も前にまでさかのぼるといわれています。緑豊かな木々に覆われた博多のパワースポット。キャナルシティや博多の街を楽しんだ再に、憩いのオアシスに立ち寄ってみては如何でしょうか。
written by たみと(たー)