ケアの質を維持・向上させる留意点
介護オペレーションを効率化させるうえで、最も気をつけなければならないポイントは、ケアの質の維持・向上をはかることです。
介護オペレーションについて議論するとき、人員効率や時間効率など業務視点ばかりに焦点が当てられがちですが、「ケアの質」と言うポイントを忘れてしまうと、介護のあるべき根幹から大きくズレてしまいます。
まずは「利用者ありき」という基本姿勢をもとに、重要となる7つの視点をおさせておきましょう。
※サンタフェ総合研究所が開発
・Safety(安全性)
生命及び心身への影響を及ぼす危険がなく安全であること。
・Health(健康)
個々の心身の状況に応じて健康管理されること
・Ease(安楽性・快適性)
心地の良い状態であること
・Participation(社会参加)
社会、地域、コミュニティに参加したり他者と関わりあいを持ったり出来ること
・Assistance(介助)
心身の障害により、できないことを援助されること
・Reliance(自立)
日常生活活動においてじりつすること
・Dignity(尊厳)
個性と人格を持った1人の人間として、尊厳を守られること
フレームワークとは、問題解決を考える際に構築する枠組み・構造を指す。いわば論理的な思考のための「型」で、これを活用して情報を整理して、あらゆる問題を把握し解決にあたろうとする考え方が、フレームワーク思考である。この思考を活用すると全体を俯瞰しやすくなる上、コミュニケーションや意思決定の効果が向上するため、解決策を導き出す手助けとしての効果がある。