オペレーションの見直しはまず介護業務を「見える化」するところからはじめます。
現場で行なわれているすべての業務を「大項目」「中項目」「小項目」に分けて一覧化する。
例【入浴業務の細分化】
①利用者に入浴の声賭けをし、承諾を得る。
①脱衣場まで誘導する。
①椅子に座っていただく
②衣服を脱ぐよう言葉をかける。
③脱いだ衣服を洗濯かごに入れる。
①利用者を浴室内へ誘導する
②シャワーチェアへ座っていただく
①洗髪、洗身することを伝える
②シャワーのお湯を出す。
③湯温を確認する。
④利用者自身に湯温を確認していただく。
⑤抹消から中枢の順でシャワーをかける
⑥髪をシャワーでぬらす
⑦シャンプーを手にとっていただく。
⑧ご自身で洗っていただく。
⑨シャンプーを流す(または流していただく)
⑩髪の毛や顔を拭いていただく。
⑪顔を洗っていただく
⑫タオルをぬらし、ボディソープをつける
⑬泡立てる
⑭ご自身で身体を洗っていただく
⑮手の届かない部分や洗い残しを介助する
⑯身体とタオルについた泡を流す。
①利用者に湯船につかることを伝える
②湯の温度確認
③手すりを持ち浴槽をまたいで入浴していただく
④浴槽内に座っていただく
⑤浴槽から上がる際に教えていただくよう言葉かけする
①上がるかどうかの意向を確認する
②上がる際に手すりを持っていただくまたは、身体を支える
③浴槽をまたいでシャワーチェアに座っていただく
④上がり湯をかける
⑤バスタオルで身体を粗拭きする
①付き添いにて脱衣所までお連れする
②椅子に座っていただく
①着替えをわたす
②服を着ていただく
③髪を乾かす
①リビングへ誘導する
②水分補給を促す
①記録を記入する
各項目ごとの所要時間まで「見える化」しておけば、どの工程に時間と労力が割かれているのかが明確になります。
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