なんともセンセーショナルな見出しに少々驚いたがこのタイトル、見方によってはビジネスライクでもある。
何が真実で何が嘘なのか?
2023年汎用人工知能AGI (Artificial General Intelligence)に待ったがかけられた。
りんごを人はいつからりんごとして認識したのか?そして、りんごはどれくらいの時間をかけてりんごとなったのか?
先端科学に取り組んでおられる方々と話すと誰しもが、りんごはりんごであると認識出来る事に人生のエネルギーを注いでいる。この見出しの著者であるGMの第一人者山根氏と話す機会を頂けた時にも僕は彼からこのエネルギーを感じた。
現在日本ではトウモロコシ、ダイズ、ナタネ、ワタ、アルファルファ、テンサイ、ジャガイモ、パパイヤの8作物325品種が遺伝子組み換えGM(Genetically Modified)食品として認められている。
糖尿病患者に必須の薬インシュリンは、数十年前まで牛や豚の膵臓から精製していた。患者一人当たり70頭の豚の膵臓が必要であり、また豚などの膵臓からのアレルギーに対する不安など、高リスクと高コストであり実用的では無かったようだ。しかし、1982年遺伝子組み換えにより、人由来のインシュリンの普及で救えなかった命が救える命に変わった。また、ノーベル賞を受賞したiPS細胞を支えている基幹技術も遺伝子組み換えだ。
この様な内容をみると素晴らしい技術と感じるのは僕だけだろうか。
GM技術は危ない。以前クローン牛が世間を賑わせたが倫理的観点から神の領域だ。とも言われたり、農薬を製造するバオテク企業がしばし攻撃されるのも同様にGM技術に関しても攻撃の対象になる事が多い。
倫理的観点では最近のChat GPT、AGIにcord red が発動された様にその昔GM技術も同じ道をたどっている。
しかし2023年末に関東で起きたオーガニック、無添加マフィン食中毒事故はオーガニック、無添加だから安心安全との過剰な認識違いがもたらせた事故とも言われた様に食の世界は技術の浸透が歪曲している様に思う事がしばしばある。
農薬では騒がれているグリホサート(枯葉剤)グリホサートの使用は日本でしか承認されていないと言ったデマや、発ガン性があるとして訴訟がおきたり何かと攻撃されているが、農薬の安全性に関してメディアでよく引き合いにされるEUでもグリホサート使用の賛否が過半数に達しず2023年11月にグリホサートの10年使用の延長をしている。人畜自然界に対する害を立証しきれていないからだ。以前にも少し記事にしたが農薬の承認を得るには莫大な時間と費用がかかる。
この莫大な時間と費用は遺伝子組み換えの世界でも同様で僕がお会いした科学者含め関係者さんは皆情熱をもってより良い未来を築こうとしている。
植物も人間同様に病気にかかる、ハワイではウィルスでパパイヤが全滅した、生産者達はウィルスからパパイヤを守る為に薬、即ち農薬を投与し続けたが残念ながら農薬がウィルスに勝つ事は無くパパイヤは姿を消した。しかしウィルスに耐性を持たせたMGパパイヤを開発してから今ではとても美味しいパパイヤがハワイでふただび頂ける様になった。僕も頂きましたが甘さ加減が程よくとても美味しかった。
2023年にはMGの花粉症米がふただび脚光を浴びている。花粉症米を食べると花粉症を引き起こす抗体を70%軽減出来るのだそうだ。
花粉症の人には何とも嬉しい技術である。
テクノロジーは沢山の失敗を乗り越えてりんごになってきた。もちろん僕は農業従事者として有機、無農薬、慣行栽培等々どの生産方法も否定などしない、僕の知人で化学物質アレルギーの人がいたり、僕も必要のない薬は飲みたく無いし、使いたくないからだ。
MG技術、有機、無農薬、慣行等々、どの生産方法で作られた野菜をチョイスするのかは消費者の自由であることは間違いない。我田引水ポジショントークでは無く、全ての人がどの様な技術が反映された、どこの産地の、誰が作った食べ物で自身の身体を成り立たせているのか?それを知る権利は有る、むしろそれが次の時代のスタンダードだと僕は思っています。この辺りの構想はあるのでまたの機会にでも書きたいと思います。
最後に山根氏は技術開発を打ち切るとふただびその技術開発を取り戻すのにとても時間を有する、なので止めてはいけないと、そしてだから少しでも自身の著書で遺伝子組み換え(MG)とは何なのかを伝えたいと仰ってられたのが印象的でした。
僕の様な素人にもわかりやすくとても読みやすい本です。ご興味ある方はAmazonのURLを貼っておきますので宜しければ。
もしもがんを予防できる野菜があったら 「遺伝子組み換え食品」が世界を救う https://amzn.asia/d/8XDw2PS
ここまで読んで頂き有難うございました。