久々の更新です。
BitTubeといえば、bit.tubeというサイトにて動画を見ることで、自動的にウェブマイニングしてTUBEという暗号資産を獲得してくれるというものでした。
しかし、ウェブマイニングに限らずマイニング(PoWの方)をしたことがある人はご存知のように、マイニングはエネルギーをよく使ってしまうため、電気代や熱、端末そのものの負荷に関する問題がありました。スマホなら余計に爆熱状態になってしまいますし。
ちょっと前でもCoinHive事件でウェブマイニングのことが問題にもなっていましたね(これはマルウェアみたいなものですが)。
なので、マイニングを強制してユーザに負担をかけるようなものは、正直なところ歓迎はされにくいでしょう。
そのことを認識していたのか、BitTube運営は少し前からAirTimeという、読み手にも書き手にも優しいモジュールを開発しました。
AirTimeという名前だけではよく分かりませんが、このシステムは簡単に言うと、ウェブ閲覧に使った時間がそのまま収益になる、というものです。
普段我々はネットサーフィンに多くの時間を使っていますが、当然ながら見るだけでは一切お金なんて入ってこないですよね。
しかし、AirTimeを導入すると、そのネットに費やした時間に応じてBitTubeの通貨であるTUBEが自動的に配布されます。
これはどのサイトを見ても適用されるため、いつも通りウェブ閲覧しているだけで、収益化することが可能となっています。
また、AirTimeは運営者にも適用することが可能で、運営しているドメインやSNSアカウントをAirTimeモジュールに登録した後、セッションの記録用コードを導入することで、その登録されたサービスに訪問者がやってくるだけでも収益を得ることができます(訪問者が拡張機能を使っていなくても収益が発生する)。
他にも、AirShareというP2P型のファイル共有サービスもBitTubeから発表されましたが、これもノードになることでAirTimeを稼ぐことができるので、別の方向でTUBEを得るきっかけになれます。
なお、AirTimeが適用される時間には限りがあり、初期状態では5時間ほどなのですが、ウェブウォレットに一定額のTUBEをステーキング(最低でも2500 TUBE)すると、アカウントのユーザレベルをアップグレードできるので、これによって更にAirTimeの適用時間を伸ばすことも可能です。
ステーキングの詳細は日本語版記事を参照して下さい。
というように、AirTimeの仕組みを利用することで読み手のユーザはウェブ閲覧に対して報酬を獲得し、書き手であるウェブ管理者は一般的な広告の代替となる収入を得ることができます(購入記事も今後作成可能)。
さて、どうやってAirTimeを使うのかというと、BitTube公式のブラウザ、またはアドオンの導入が必要となっています。
モバイル用のブラウザも開発中みたいです。
どちらもBitTube公式にありますので、そこから導入してみて下さい。
日本語版記事からの引用ですが、今のところ拡張機能には以下の要素が含まれているみたいです。
Link:自身のウェブサイト、プラットフォームまたはアプリをBitTubeに登録することで、 収入を管理したり、BitTube以外のゲスト訪問者からも収益を獲得することが出来ます。
Adblock: 邪魔な広告やポップアップ、トラッキングを排除することで、読み込み速度をアップさせるだけでなく、帯域幅を節約してより快適な環境を生み出します。また、これはホワイトリストの管理も可能です。
VPN: 必要に応じてリモートサーバーに接続します。VPNを利用することで、国や地理的に制限されたコンテンツにもアクセス可能となり、更にセキュリティや匿名性も向上します。
Wallet:通貨であるTUBEを独立して管理することが可能です。更に安全に管理するために、複数のウォレットに分けることも出来ます。また、ウォレットにはステーキング機能もあり、専用アドレスに一定期間保管しておくだけで新たに通貨を獲得することも出来ます。
Buy TUBEs:その他の暗号資産やクレジットカードを使用してTUBEを購入出来ます。TUBEによる支払いが可能なサービスまたは製品に使用すれば、低手数料などの大きな恩恵を受けられます。
特にAdblock(広告ブロック)が最初から統合されているのが非常にありがたいですね。
VPNも、日本からのアクセスがブロックされているサイトにアクセスしたい人には有用なのではないでしょうか。
ウェブウォレットは複数のウォレットごとに管理出来るので、大変便利です。
ちなみに一部のプラットフォームではTUBEの寄付ボタンも追加されるようです。
他にもBitTubeブラウザに関しては、Torをブラウザ統合する計画も進められているため、ギーク寄りな人や匿名性が特に必要な方にもおすすめできるかもしれません。
AirTimeは新興システムであるため、導入しているところはまだ少ないですが、これがどんどん発展することでAirTimeによる新しい経済が生まれるかもしれません。
このシステムを広める方法の一つとして考えられるのは、各々が定期的に訪問するウェブサイトの管理者にAirTimeを導入してもらうのが簡単で手っ取り早い方法だと思われます。
管理者からしても、広告ブロックによる収入の減少をAirTimeで補うことができますし、AirTimeは拡張機能を使っているユーザが訪問する方が収益性の高い設定になっているため、AirTime利用者が増えれば増えるほど運営者も得するように設計されています。
また、一部の運営者は一般的な広告を利用することで、サイトデザインの見栄えが悪くなるのを感じているかもしれませんが、AirTimeを利用することで一切の広告を排除しているにも関わらず、収益を発生させることも可能です。
このような動きが拡大することで、ネット上にAirTimeが浸透し、金銭的な需要が高まることで、TUBEそのものの価値が大きく向上する可能性もあるでしょう。
この先どうなるかはまだ分かりませんが、BitTube運営にはこれからも期待したいですね。
というか少し前にCrypto exchange licenceを取得したらしいので、せっかくなら取引所も運営して欲しいなーと思っていたり。
他の取引所が自己トークンで手数料安くしているように、TUBE所持で取引手数料安くすれば、より需要も高まってくれそうです。
ついでに宣伝しますが、最近BitTube運営はBitubers.comというSNSサイトをオープンしました。
まだクローズドベータなのですが(アカウントレベルPro以上が使用可能で、数週間後に誰でも使用可能)、Facebook、Twitter、Reddit、YouTube、Twitchを組み合わせた複合型SNSで、つぶやきや長文投稿だけでなく、動画や画像投稿にライブストリーミングなどというように、何でも出来るような感じになっています。
海外サービスなのに加えてオープンしたばかり(しかもまだクローズド)なので、人が少なかったり、日本語版はまだ無いのですが、気になったり新しいものが好きな人は一度訪問してみてはいかがでしょうか。
最後に、BitTubeに関する日本語版記事は定期的に公開されているので、少しでも気になった人は色々記事を読んでみて下さい。英語が余裕な人は公式記事へGO。
おわり。
2019/07/02追記:Bitubers.comはこれまでクローズドベータでしたが、ついさっき一般オープンもしたみたいです。