歯は人間の体と密接に関係しており、非常に重要な部分です。
ここを怠るだけで、エチケット不足としてだけでなく、深刻な病気の原因にもなります。
まさかとは思いますが、歯ブラシだけで歯磨きを終えているような愚か者はいませんよね?(数年前のわてくし)
これまで、歯磨きと時々マウスウォッシュするだけで十分と思っていましたが、銀歯が取れて歯医者に行った際、歯の状態が良くないと言われてしまいました。
その原因が歯と歯の間の汚れです。
歯と歯の間、いわゆる「歯間」には予想以上に歯垢や食べかすが詰まっており、そこからイヤ~なニオイ(腐敗臭みたいな)が発せられています。
それが原因で口臭が発生するのはもちろん、歯茎に炎症が発生し、歯周病の原因にもなってしまいます。
まさに「うわっ…私の口、臭すぎ…?」状態です。
もしや、何年もの間、私の口はずっと臭かったのでは…(絶望)
この時に活躍するのが歯間ブラシであり、名前の通り、歯と歯の間の汚れをこそぎ落としてくれるスグレモノです。
普通に歯ブラシで歯磨きした後、実際使ってみると分かりますが、割と歯間に汚れがあったことに気付きます。
更にそれを嗅いでみると、思わず「クッサ!!!」となるような、エグいニオイを発生させていることにも気付きます。
それくらいのニオイが口の中に残っているわけなのです。
他にも、ニンニクなどのキツイ臭いをする食べ物を摂取した後は口臭がしばらく続いてしまいますが、歯間にその食べ物が詰まっているのもニオイが残り続ける原因です。
もちろん、リステ◯ンとかモンダ◯ンなどのマウスウォッシュも口臭予防や消毒等とても大切ですが、それを使っても歯間の汚れはほとんど落ちることはありません。
なので、歯間ブラシをちゃんと使って、歯のお掃除を完璧にしましょう。
歯肉のマッサージにもなるので、血行促進で良い歯茎を生み出すことにも繋がります。
ちなみに、電化製品売り場などに水の勢いで歯間の汚れを落とすタイプが置いてありますが、よほどミクロなサイズでないと、正直落としきれないと思います。
歯ブラシでの歯磨き(力を入れすぎない持ち方)、歯間ブラシ(大体3~4往復)、マウスウォッシュ(30秒~しっかり)の順でやると、大分スッキリするはずです。
極限までやるなら、デンタルフロス等も使う必要があると思いますが、基本上記3つをやるだけでも、歯医者に行った際に先生から文句を言われることは少なくなります。
歯間ブラシであれば、サイズも超極小(SSSS)~からあります(ネットでググって)ので、歯間が狭い方でも十分にお掃除することが可能でしょう。
ただし、サイズが合わないのに無理に突っ込むと、炎症していない部分からも出血してしまうので、その辺りは注意してください。
ConCool(歯磨きジェル、マウスウォッシュ)シリーズは高いだけあって効果が高いのでおすすめです。
歯間ブラシはデンタルプロのL字(SSSサイズ)を使っていますが、この辺りは人の好みなので、とりあえず様々なメーカーの製品を使ってみて、自分に合うものを探してみてください。
ただ、ゴムタイプの歯間ブラシは汚れが落ちにくい印象でした。
2017年に東京医科歯科大学が行った調査(https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikahozon/60/6/60_282/_pdf)では、日本の15~89歳までの被験者1108名(平均年齢48.4歳,男性494名,女性475名)の内、デンタルフロスの常時使用が30%,歯間ブラシの常時使用が28%だったそうです。
それに対し、2014年にライオン株式会社が発表した資料(https://www.lion.co.jp/ja/company/press/2014/pdf/2014050.pdf)によると、デンタルフロスの使用率は「日本 19.4%」「アメリカ 60.2%」「スウェーデン 51.3%」と、他に比べ日本が相当悪い結果になっていました(15~69歳 各国1200人 男女100名ずつ)。
そして、厚生労働省が発表した平成28年歯科疾患実態調査(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf)では、「デンタルフロスや歯間ブラシを用いた歯間部清掃を行っている者は30.6%、舌清掃を行っている者は16.6%だった(調査対象 男性2868人 女性3410人)」と報告されています(女性の方がケア割合は大きい)。
日本の予防歯科教育がかなり不十分なのが認識出来る内容でした。
2019/08/15:余談追記