今回は、Webデザイナーが目指す最終形態は「伝統工芸士」でしょ。というお話です。
厳密に言えば、伝統工芸士は資格とか認定とかあるので違うんですけどね。。。まずは読んでくださいまし。
今のWeb制作の流れを簡単にまとめると、クライアントと膝を突き合わせて打ち合わせをして、想いや熱量なんかを肌で感じてデザイン・コンテンツとして落とし込む。
それをコーディングしてCMS組み込んで、サーバにアップして晴れて公開。
クライアントとアクセスログを見ながらあーでもなあこーでもないなんて言いながらサイト運用をしていく。
そういうことがあっての達成感であったり報酬なのかな。思っています。
私自身、まさに今、そんな感じでたくさんのクライアントと仕事をしています。
でも、そのうちデータ解析もABテストも人間がするよりもビッグデータを容易く扱うAIの方が格段に確率もスピードも勝るわけですね。
膝を突き合わさなくても、あーだこーだ言わなくても、自動的にWebサイトが改善されていく。むしろ人間が考えない方がよい。となると、多くの人は手間もコストもかからないオートマチックWebサイトを使うことになる。そんな時代が近づきつつあるのかもしれません(一部は既にそうなっている)。
確実にシステムの領域が物凄い勢いで拡がってきています。これまでのWebデザイナーの仕事が浸食されてきているわけです。
今後Webデザイナーの仕事なんてなくなってしまうよ。とネガを言いたいんじゃなくて、そんな時代にどんな仕事ができるのか。どんな価値を提供できるのか。を考えていないといけないよ。ということです。
これからのWebデザイナーは、クライアントの仕事や考え方をしっかりと理解した上で、コンセプトメイクや課題の洗い出しなど、人と人だから気付ける部分をいかにコーディネイトできるか。
なんか難しい感じもしますが、クライアントの仕事や考えに対しての共感だったり驚きだったり感動といった「心」の部分が必要になってくるんだと思います。それを知識や技術でデザインやコンテンツにしていく。
人間だからこそできる仕事を極める。まさに伝統工芸士のように、機械やシステムでは太刀打ちできない価値を提供していくことが、これからのWebデザイナーなんじゃないかと思います。