渋谷東急Bunkamuraの本屋に行ったら、仏像フィギュアのガチャガチャがあったので、コインを入れてみた、弥勒菩薩、当たれ!って念じたら、出ました黄金の弥勒菩薩、うれしい。
京都は太秦にある広隆寺に安置されている弥勒菩薩半跏思惟像。先日行って来ました。
薄暗い構内のベンチに妙齢の女性が一人坐っている。静かに目を閉じ、手はチームドラを結ぶ・・おや、彼女はヨギーニか。平日の午前、広隆寺霊宝殿。
周囲に無数の仏像が並び、正面に弥勒菩薩半跏思惟像。ヌメッとした体つき、涼しいお顔に指先を軽く触れて、56億7000万年後の世界の救済を待っておられる。
新羅の美少年将校「花郎(ファラン)をモデルにしたと伝わる日本の国宝第一号。瑜伽経の結実にして救世主を前に瞑想する女性。長い呼吸アナパーナサティを終えて音もなく立ち去った。
観光客の少ない時間帯に限られるが、ここはヨガを実践する人の瞑想の場所でもあるらしい。私もやってみよう。坐って、息を吸って・・吐いて・・ああ、ねむたい・・ねむ・・なむ・・。
ところで、広隆寺霊宝殿の背後の壁ひとつ隔てれば、そこは太秦映画村のテーマパーク、なんと、江戸の町を再現したオープンセットが広がっております。
俯瞰してみれば何とも不思議なロケーション、未来仏にふさわしい所におられます。
地中海の古代ローマでミトラス神と崇められ、インドに入ってマイトレーヤと名前を変え、さらに中国でミロクとなって、朝鮮半島を経由してやっと太秦の地で落ち着かれた。聖徳太子が一番大切にされた菩薩さま。
さて、今日は猫のフィギュアといっしょに沐浴中。
猫はエジプト第26王朝のバステトの猫、ピンと立った耳に黄金のイヤリングをつけております。気持ち良さそう、どうぞごゆっくり。