社会人になって仕事をすると、理屈も教わるし実際の現場も経験します。
理屈通りにいかないなーと思うわけで、そこで上司や先輩がいろいろ教えてくれたりします。
「原理原則が大事なんだよ」「PDCAサイクルを回すんだよ」
まぁ、そうですよね。身も蓋もない。
これってアドバイスになっていますかね?
彼ら彼女らに多分悪気はなく、自分たちも同じように指導されたからそれを繰り返しているのだと思うのです。
新卒であっても、就活しているうちに上記のことくらいは耳にしているはずです。
多分大事なのは、「原理原則の見つけ方」であったり「上手なPDCAサイクルの回し方」なんじゃないでしょうか?
だから、本当に大事なノウハウは言語化できなかったり、されていなかったり。されていても一子相伝の奥義のような感じで隠されたりしているのでは?と思うんです。自身の強みになりますので。
多分問題があるとすれば、そのこと自体に自覚がない事と、実践を積むとなんとなくできてしまう事だと思うのです。
「巨人の肩を借りる」という表現があります。これは過去の知識人が残した知恵を学んで、自分はそこからスタートして子孫により高みから遠くを見てもらおうという、先輩からもらって後輩に渡すというリレーを表しているものだと私は解釈しています。
これによって世代を経るごとにその行為自体が改善・改良されていくはずなのです。
しかし、上記の問題点が解消されていないと、皆が歴史から学ぶのではなく経験から学ぶことを余儀なくされます。
もったいない。
でも、これで得をしている人はいるんです。本質的な問題は解決していないけれど、あれこれと手段を提供する周辺ビジネスです。
上記の例だと、「原理原則だけ押さえなさい」なんて本や「これでできるPDCAの回し方」なんていうセミナーが挙げられます。
(2018/11/01時点で上記の本やセミナーがなさそうだとググって確認しています。上記は具体例です。)
本の場合もセミナーであっても、多様な大人数を相手にするものですから抽象的な内容に終始するでしょう。
結局、自分の案件にカスタマイズしなければならないので、それがうまくいかなければ、自己啓発本ジプシー・セミナージプシーになるのでしょう。
(そして、著者やセミナー主催者は儲かります。それだけのものを提供していると思うので決して詐欺ではないと思いますが
多分、これで解決しないであろうことは、わかっててやっていると思うんです。解決しないように、でも満足感は得るような内容にしているというか。)
だから、本当に大事なものはネットやセミナー。自己啓発本に書いてないんじゃないかなぁ?と思います。
冒頭の例の場合、本当に必要なのは、仕事の上で個別具体的なアドバイスをくれたり、自分のやり方を形成する手助けをしてくれる人なんだろうなと思います。
それがナレッジマネジメントなんて概念につながっていくと思いますが、いろいろと問題がありますのでまた別途。
ではでは
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