ファンドの行方は気にした方がいいという結論です。
こちらで書いたものを修正・加筆して記事にします。
自己実現性の話をします。
ググって用語の定義が出てこなかったので一般的ではないかもしれません。ここでは「自分で行動することが望む結果に寄与する」という意味で使いますです。
具体的な例としては、株価があげられます。
私がどこかの株を単元株分購入してもインパクトは薄いでしょう。
しかし、大資本が大量に購入すればそれは価格の高騰を招きます。(最近ZAIFが実物の補償をする際に起きたMONAの高騰を思い出してください。)
さらに、誰もが認める投資会社が大量に購入すれば、それは「この企業は株価が上がる」という広告になるので、さらに買いを招き、株価が上がるでしょう。
(実際はいろいろと規制がされていますし、買う側も安く買いたいので一気に買うようなやり方はしません。)
株価が上がるといいな、と思って株を買う行為が、実際の株価の上昇に寄与するんです。
仮想通貨の世界だとREPやGNOなどの予測市場の話がなじみ深いと思います。
ここで、最初にREPの説明を読んだ時からの私の疑問があるのですね。
「REPで例えばBTCの年末価格を予想したとすると、予想した人はそれが実現するように動くのではないか?」
実際には
・予測市場に参加している人達と、実際の状況を決める人達では母集団に大きな違いがありそう。
・予測市場で得られる報酬は、実際の状況を実現するコストよりも、多分、低い
等々、もっと考えればいろいろと出てきそうです。
何らかの理由で、もしくは複数の理由が絡み合って、結論としては「現実を操作するコスト>予測市場で得られるリターン」となるので、多分、無茶苦茶な事は起こらないのではないか、と。
一方で、
皆さんご存知の方もいるでしょう。REPによる暗殺の予告のようなものがあり、それに対する規制のようなものもニュースとして話題になりました。
この事例では、恐らくいたずらでしょうが、ある人にとってはその著名人の暗殺は金額に換算できないものだという事を表します。
仕組みを作るうえでの、予測不可能性を示唆するものでもあったのです。
(だからみんなで使うWEBサービスのようなものは、「何でもできる機能」を一気に出すのではなく、「用途を限定した機能を少しずつ出す」方がいいというのが私の持論です。)
別の話題。
仮想通貨の世界で、どこどこのファンドが○○プロジェクトに参画!とか、資金提供!なんてニュースも聞かれます。
これも自己実現性の話になってきます。
まず一つは、実際にお金が提供されることでプロジェクトが円滑に進むことがあげられます。皆さん、人間ですので霞を食べて生きているわけではありません。腕のいいエンジニアを雇うことができるかもしれません。
次に、「「あの」ファンドが投資をした」という実績は広告効果をもたらします。逆説的な説明になりますが、広告効果をもたらすようなファンドはそれだけ「目利き」の力を周囲から得ているのですね。
それによりさらに資金が集まることが期待できます。サービスを利用してもらい、フィードバックを得られるかもしれません。優秀な方の興味を引くかもしれません。
プロダクトは利用されてこそ、です。
その意味でものができた後の広告効果は相当意味があります。
なので、尖がった機能を実行しているプロジェクトにファンドが資金を投資したら、なるべく注目した方がいいのかな?と思います。
技術の変化は外部環境の変化で、それによって自分がとるべき行動が変わるかもしれないからです。
ではでは
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