今回はERC223がなぜ普及しないのかという話です。
結論は、まだ標準とされていないから。というものになります。
まず、ERCとは何かをおさらいします。
ERCではなく、ERC20についての話であり、要旨は別のところにあると理解したうえでこちらを推薦します。
とても平易に説明してくださっているからです。
ERCは仕様・規格、こんな感じのルールで作りましょう、という決め事です。
ERC20はそのうちの一つで最もよく使われる規格なのですね。
では次に、どんな種類があるのかを見てみます。
ダプマさんが詳しいかなぁと思います。
私は20、223、721、1155くらいしか知りません。
さて、ERC223でした。
引用します。
ICOなどに参加したことのある方は経験があるかもしれませんが、ERC20では送金のアドレスを間違ってしまうと、そのままGOX(消失)するようになっていました。
まぁ、そうなんですけども。コントラクトアドレスである点に留意しておいてもいいかもしれません。(ガス量も二分の一、ですがここでは省略します)
コントラクトアドレスと一般的なユーザーアドレスは違うものなんです。
だからICOと関連があるんです。逆に言えばICOでセルフGOXが多く見られたためERC223ができたといってもいいかもしれません。
こちら様がわかりやすいでしょうか?(正式にはこちらをご覧ください)
引用します。
ERC223トークンにおいては、トークンを送る際、宛先がコントラクトアドレスであった場合には、
tokenFallback(address _from, uint256 _value, bytes _data)
というメソッドを通じて送り主に返金するように構成されます。
いかがでしょう?
良いじゃないですか。
間違えて、「あーあ。でも自分が悪いから仕方ないや」ではなく「返金してくれた!やった!」の方が。
こちら様では、今後ERC223のICOが増えるかも?と書いてらっしゃいます。
私の見解は違います。
GitHubからの引用で
If the receiver is a contract ERC223 token contract will try to call tokenFallback function on receiver contract. If there is no tokenFallback function on receiver contract transaction will fail.
なので、そもそもがスマートコントラクトを利用したもの全般に対する解決策だと私には認識しています。なのでICOだけにとどまらないだろう、と。
スマートコントラクト利用を前提としたもの全体がERC223でもよく、ゆえに、ERC223がもっと発展しても良いんじゃないかな?と思うんです。
私の考えはご理解いただけたと思います。
では、便利で安全性が高いERC223が、なぜ、話題に上らないか、です。
によると
ERC20 remains to be the most common and universal format for the majority of tokens.
一般的である、と。6月の記事なので今は状況が違うかもしれません。
しかし
によると5月の記事でERC223を使っているんです。
から引用すると
The use of ERC20 makes tokenization less risky as all adhere to the same standards. It also brings a kind of uniformity to the network, reduces the complexity of token interaction, and enhances token liquidity.
みんなと同じ、先ほどの一般的という理由が、当てはまるのかなぁと考えます。
使われるから標準化され、それが当たり前になり、さらに使われるようになる。
実際問題、「スマートコントラクトのコードは多様であるべきか否か」で書いたような、「皆で一つの規格を洗練させよう」というのはあっていいと思いますし、そうあるべきなのかもしれません。
ERC20については、今はそういう標準としてみなされている時期であり、ERC223のような安全性と効率性を前面に出した規格が当たり前になるときはもう少し、先、スマートコントラクトがさらに良く利用される時期なのかもしれません。
(最後にERC1155に関する良い記事を紹介して終わりとさせてください。
趣旨とズレるけど。
DAPPSゲーム(ETH関連のゲームアプリケーション)に興味がある人には面白いと思います。
)
ではでは
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