時間は資産です。
人によって価値は違うけれど将来的な収益をもたらす元手になるからです。
こちらでは時間をテーマに
こちらではクリプトエコノミクスの観点から、「以前は見えなかった価値を目に見えるようにしても総量としての富は変わらない」「なぜなら人間の限りある資産としての時間は有限だから」と書きました。
具体的には、Amazonプライムを契約しているのに、NetFlixまで契約しても「見切れない」状態が挙げられます。
商売は、最終的には人の時間の争奪戦だ、という話です。
この場合、双方契約はしているので収益が上がっているから良しとする、という見方もできます。
今回はその「資産としての時間」について注意しなくては、と思ったところを書いておきます。
二点あります
1)時間には質があるという点
2)何に使うかで生み出す価値が変わるという点
1)時間には質があるという点
時間は誰しもが「一日二十四時間」平等に与えられた資産、だからその中で効率よく動くのが持たざる者の戦略だ、と良く言われます。
その二十四時間にも種類はあるでしょう。
仕事に使える時間、他人との気を抜いたやり取りに使える時間、動画を見るなどの受動的な消費にしか使えない時間等。
込められるエネルギーの問題です。
また、Aさんは30代でも集中力がある時間が長くBさんは短いという具合に個人差もあるでしょう。
同じ一時間という資産があっても、エネルギーが切れた一時間とエネルギッシュな一時間では価値が違います。
時間自体限られたものなのに、質のいい時間はさらに限りがあります。
2)何に使うかで生み出す価値が変わるという点
価値が何かというのはご意見が多数あると思います。
ここでは受け手が期待する受け手にとっての価値として一般に語ることができるものではないものとします。
時間に価値がある。
だから、時給換算で一万円の私の一時間をあなたのために使うから、レストランの料理をその分タダでほしいと。そんな交渉がレストランで起こったとします。
それが成り立つのは多分稀です。
レストランの責任者が、その人が一時間で生み出す成果物に一万円の価値を感じるかどうかは別だからです。
レストランの責任者が価値を感じるものをその人が提供できるとは限りませんし、野球が得意な人に落語を一席お願いしても期待した価値を出せることは少ない。
一方で、その人が一時間で生み出す成果物に価値を感じる人もいるでしょう。だからお金という価値の中間媒介物があると上手く世の中が回ります。
また、アウトプットができるタイミングが違うという点もあります。
小説家や漫画家さんは、最終的なアウトプットを出すために相当の取材等、産みの苦しみを味わっていると思います。
ソフトウェアを作る場合でも、一番大事な仕様作成においてはアウトプットは出ていません。またプロジェクトマネジメントについて、予算内訳で価値を感じてもらえずに顧客から突っ込まれることもよくある話です。
何らかのコンサルを行う場合、最初は状況把握から入ります。そこでは価値は出ていないどころか、相手の仕事の邪魔をしているだけだったりします。
最終的な、1年かけて書いた小説や、800時間かけて作ったソフトウェアや、3ヶ月かけての調査報告書に価値を見出してもらうのですね。
細切れの一時間でできることは限られています。(価値を出せる業種業態にもよります)
だから、時間を資産として扱う場合には
時間としての質を把握し、価値を生み出すに十分な量かという算定が必要なのかと思います。
ではでは
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