先日姪に勉強を教えていた時の一コマです。
「もう勉強したくない」
「ここでちゃんとできるようになっておけば後で楽できるよ?」
「後になったら今度はもっと難しい問題が出てきてどうせ苦労するもん」
「だよね~」
九九も覚えてないくせに人生の真理を理解してやがる、と我ながら感心しました。
学生の頃は「将来のために勉強しなさい」って言われてたわけじゃないですか。
で、言われた通り将来のために勉強したわけです。
将来楽しく過ごすために頑張って「今しなければならないこと」をしたわけです。
たぶん多くの日本人が同じように過ごしてきていると思うのです。
同じように二十代のころは三十代のために何をすべきか考えるわけですし、
三十代になると四十代のために何をすべきかを考えるわけです
当然四十代になれば五十代で何をすべきか考えるわけで、これが会社人生が終わるまで、子供が独立するまで続きますよね。でもそこで終わりじゃないんですよ
引退したって老後のために何をすべきか考えるし、老後を迎えたら今度はさらに老後のこと、老人ホームに入るべきか、身内の世話になるべきか。あるいは相続をどうするか。孫たちにはどうしてあげるべきか。考えることは山積みですね。
結局「何をしなければいけない」という発想は終わりがない。ならいつ楽しくなればいいんでしょう?
「何をすべきか」も大事だけどそれよりもっと大事なのが「何をしたいか」なんですよね。
「何かしたいこと」があってそのために「すべきこと」をしているわけですし。
結局人生は「何をすべきか」ではなく「何をしたいか」を考えるべきものなんだなっていうごく簡単なことに気づくのに恐ろしいほど時間がかかりました。
その発想が小さいころからあればもっと豊かな人生になったのかな。
いや、まだ遅くない。