スクラム開発において、価値のある機能から優先的に開発していこうという考え方がありますが、「価値のある機能とは?」という問いの答えが、人それぞれになりがちです。
プロダクトマネージャとしても、機能改善と新規機能実装、どちらを優先すべきなのかが分からない、というのは良くある話です。
これを勘と度胸で決める事ができるPMもいるとは思うのですが、開発チームの納得感を引き出すのが難しくなりそうですね。
そこで、もう少し「価値」というものを分かりやすくするために、結果をお金に置き換えて(数値化して)考えてみる、というのがあります。
例えば、新規機能開発をした結果、売上がどの程度増える想定なのかを明確にする、バグ改修であれば、そのバグを放置した場合、いくらくらいの損失に繋がるか、みたいな話です。
こうやってお金に置き換えようとする事で、より深く考えられるようになります。新規機能開発をして、課金額を増やそうとしているのか、ユーザ数を増やそうとしているのかで手段が変わってきたりします。機能改善は、使い勝手の向上で、使い勝手が向上した結果、LTVが上がるのか?など。
こうやって考え続けていると、価値を定量化するという習慣が身につき、優先度判断が素早くできるようになっていきます。
実際、何を優先すべきかは、プロダクトやサービスのフェーズによっても変わってきます。前述のように、何らかの物差しを持つ事は、変動要素を減らし、難易度の高い優先度判断の助けになります。
優先度判断に役立つ考え方は、狩野モデルなど、他にも色々ありますので、参考にして頂ければと思います。