ものすごく気になっていたものの
いつでも行けると思って行けてなかった場所
それは
おそらく福井の人も、なんか知ってるけど、どこにあったっけ、気にはなるけど行ったことないって人が多いのではないかと思います。
なんか知ってるというのは大通りに面していて目にはしているけど、意識していないので、どっかにあったよなという記憶だけが残っているという
そんな感じ・・・・・
今回行ってみようと思ったのはelm13さんのインドグルメでブータン料理を紹介している記事がきっかけでした。
ブータンのワードが出たので、行ってみるしかないなと・・・・
入場料は300円
中に入ると入り口付近の書棚には
ブータンについての本や雑誌がズラリ。
お客さんは僕だけの貸し切り状態・・・
受付のお姉さんが愛想よく案内してくれて、
「良かったら、10分なので、ブータンの映像をご覧になってください。」
ということだったので見せていただきました。
ざっくりした内容は
チベット仏教を崇敬する国で
朝2時間、夕方1時間、お祈りを捧げ、
国民の95%以上が信者であること。
そしてその教えに従い殺生をしないそうです。
虫ももちろん動物も殺さない・・・・
殺生ができないので肉、魚は食べますが、
他の宗教の方に狩りや漁などは任せているのだそうです。
エベレストの南側、インドの西北部に位置し
山岳の国で平地がほとんどなく、交通の便も
整っておらず。それがゆえに
昔ながらの風習や伝統的な生活が残っています。
建築物についても法律で厳しく決められていて
ブータンらしい景観がずっと守られています。
ブータン人は私利私欲に重きを置かず、
自分の幸福だけではなく社会や国や世界
の誰かの幸福を願って祈りをあげる人たち。
そんなブータンミュージアム、世界で福井にしかありません。
なぜ福井にあるのかというと「幸福」つながり。
2011年11月にブータン国王が東北大震災の慰問も兼ねて
王妃と来日されました。
ご成婚後すぐで美男美女であったことも話題になり、
ブータンフィーバーが起きました。
なかでも一番注目を集めたのは、
ブータン国王のスピーチ
その内容は
というものでした。
国連総会でも、この価値観を提唱されて、2012年、
3月20日が「国際幸福デー」に制定されました。
ちょうど時を同じくして、福井県が全国47都道府県の幸福度を
調べた調査で1位を獲得。
しかも福井県の人口とブータンの人口がほぼ同じ
そんなご縁で福井県知事がブータン政府の高官を招き、
今後の国際交流についての覚書を取り交わしました。
その時に立ち会った、福井在住の方が
私財を投じてブータンミュージアムを作ることを
決意し、ブータンからも認定されて現在に至るそうです。
ミュージアムの中はビルの一角のオフィススペース
なので、博物館というより私設展示場という感じですが、
ブータンの歴史と民芸品であふれていました。
↓チベット仏教のお祭りのお面、干支になています
↓いろんな部族の民族衣装
民族衣装に着替えて座ってくださいって
インスタ映えしますよって薦めてくれた高僧が座る座椅子。
今回は遠慮しました。
全体的な感想としては
街にいながら、非日常空間
そして異文化を味わえて愉しかったです。
特に印象に残ったのは仏壇とやはりその教え
故人の写真は飾らないそうです。
理由は49日で輪廻転生すると信じられているから
最初に見た映像でも、おじいちゃんが、お祈りをあげながら
現世にいながら来世の準備をはじめていたことを思い出し、
不思議な感覚になりました。
福井駅からは散歩がてら歩いていける距離。
紹介させていただいた「福井のお伊勢さん」
と言われている神明神社というお社もすぐ近く
あります。