テレビを見ていたら2019世界遺産候補が話題に。
現存する王族の御陵なので遺産ということにはならない気もしますが。
候補の中でも感慨深いのは
歴代天皇陛下の中で最も尊敬し憧れる
そんな僕も高校生の頃は
とてもつまらない理由で 一番嫌いな
天皇陛下でした。
その理由は、学校のすぐそばに
仁徳天皇陵があり部活でその周りを
毎日のように走らされていたから(>_<)
正直恨んでました。
まあスーパーサイズなわけです。
なんせ世界一なんですから、
なーんにも知らない僕は走りながら
なんでこんな無駄にデカいねん
どんだけ偉かったか知らんけど
この天皇さんの時の国民は
めちゃめちゃ大変やったやろーな
こんなん作らされてって考えてました。
大真面目に。。。
でも実際に仁徳天皇がどのような方だったのか
をのちのち聞いて
お日様のように尊い志と
海よりも深い思いやりに
恥ずかしい気持ちになったのを
よく覚えています。
その時代に生きた民たちが
仁徳天皇を尊び敬っていた
大好きだったからこそ
世界一の御陵なんだと感じた
仁徳天皇が高い場所にお登りになり、
四方の国土を眺めておられた、
陛下がおもむろに
「民たちの家から米炊きの炊煙が
立ち上っていない。 都でこんなひどいのだから
地方はさぞかし大変だろう。 今から三年の間、
ことごとく人民の税金と労役を免除しよう」
と仰せになり詔を出された。
実際は三年間、 税も労役も免除するどころか
自らの衣服も新調せず
雨漏りしても宮殿の修理さえしなかった 。
さらに穀倉にあった備蓄米もすべて
民に分け与えた。
三年経ったある日、侍従たちが 陛下に言った。
『宮垣が崩れ、宮殿は壊れ、衣服も汚れて
こんなに貧しい王は見たことがありません。
そろそろ税をとり、役を課しても良いのでは?』
と進言した。
それに対して陛下は
「ほら見てごらんなさい。
今は民たちの家から炊煙が立ち上っている。
民たちのしあわせそうな顔が目に浮かぶ、
王として、これほど富んでいるということが
あるだろうか。」
と仰せななって、さらに三年間免除した。
すると豊かになった民たちが自ら進んで
皆口を揃えて、こう言った。
「私たちの大切な王様が、
こんな状況では いけない。税を納めて、
宮殿の修理をしないと」
地方からも、続々と民たちが陛下を慕い
集まってきて、貧しさのあまり対立していた部族も、この王様に仕えたいと自然に集まってきた。
涙が出ました。
世界の歴史を見ても、王族がこれほど、
民を思い育む姿はありえない。
なぜ日本が世界で一番長く続いているのか
その訳をひとつ思い出せた気がします。
高校時代、ブツブツ文句を言って ごめんなさい。 そしてありがとうございます。
日本に生まれて良かったあ。