仮想通貨の時価評価額を表示しているコインマーケットキャップにおいて現在(2018年12月現在)10位を位置しているTRON(TRX)ですが、日本の仮想通貨取引所ではまだ取り扱っていない現状の中、海外の取引所で取り扱っているところが増えています。
市場が低迷している中でTRONは今後期待をしていいのか、今は買いなのかまとめてみました。
TRONのCEOであるジャスティン・サン氏によれば、業績がすでに4倍の成長をしていると語っており、さらに主要な仮想通貨でも知られているイーサリアム(ETH)の取引量と比べ、3倍に達していると言われています。
この3倍にも達していると言う要因として分散型アプリケーション(DApps)の開発が急速にすすめられている点と言われています。
今月12月には新しいDAppsが80種類リリースされる予定であることからTRONの利用シーンが増えることにもなります。
DAppsが増えている要因としてブロックチェーンゲームが普及していることやeSports分野の世界規模のイベントに人々が興味を示しているのも関わっていると言えます。
今まで家庭用ゲームと言えば、専用のゲーム機、好きなゲームを購入して遊んでいましたが、そのようなゲーム環境は変わりつつあります。
それがゲームでの「価値」についてブロックチェーンゲームを持たせることができると言う点です。
ブロックチェーンゲームとして注目を浴びたのが、かわいらしい猫を繁殖させるゲーム、「クリプトキティーズ」です。
クリプトキティーズは猫を育て上げるだけでもユーザーにとってはとても楽しいゲームとして認識されていますが、さらに注目を浴びたのが繁殖した猫をマーケットにて取引する点です。
それによって育て上げた猫に「価値」を持たせることができるためにある意味、資産運用的要素を含めています。
ただ育て上げるだけでなく、ブリーダーとしてユーザーが育て上げて取引することができるために、ユーザー登録者数が増えたことにも繋がりました。
DAppsによって今まで成し遂げることができなかったことができるようになるためにTRONはこの分野に力を入れていることがわかります。
DApps開発するにも開発者が必要であるために募集するだけでなく、支援する名目でTRON ACCELERATORプログラムを開始しました。
TRONの技術を用いて普及することを目的としており、開発者には総額100万ドルの賞金を与えるとしています。
そして優秀なDAppsを開発者に対しては来年2019年1月18日~19日にかけて米国・サンフランシスコにて開催されるTRONの国際サミット「niTROn SUMMIT 2019」にて発表されます。
同イベントには日本でもよく知られている元NBAバスケットプレイヤー、コービー・ブライアント氏も出席する予定で、盛り上がりを見せています。
同支援プログラムにはブロックチェーンゲーム以外にもアプリケーションツールや地方分権、イノベーションなど様々なアイデアに賞を与えるとしています。
これにより様々なシーンでTRONが使われることでさらに拡大をしていこうとしています。
様々な仮想通貨の中でも特に注目すべき点として「マーケット戦略」がしっかりしている点です。
TRONはただ優れているだけでなく使うシーンにも心がけており、この辺りは他の仮想通貨にはあまりない点だとも言えます。
TRONが身近に使われるシーンが増えてくれば、庶民が使おうと思うためにサンCEOはバランスよく成長させているのがわかります。
今後DAppsが増えてくるにつれて、時価総額が上がっていくことも期待できます。
TRONのプラットフォームにて作られるDAppsに対して、似たような環境としてETHがあります。
ETHのプラットフォームで作られたDAppsも増え続けていることから、サンCEOはETHと比べて優れている点をツイッター上にてコメントしています。
それに対しイーサリアムの共同設立者であるヴィタリック・ブテリン氏が皮肉なコメントをしたことでも話題となりました。
しかしこの事から競争原理が働くことから、さらに優れた技術やDAppsが出てくる可能性があります。
ETH側からも負けてられないと思うかもしれません。
TRONは技術的にバージョンアップをしており、マーケット戦略、DAppsの更なる普及などを見込むと長期的に見たとしても多少保有するのはおすすめかと言えます。
一時期TRON(TRX)は高騰を見せましたが、その後仮想通貨市場が落ち着きを取り戻したことからこれから使える仮想通貨なのか分別されていく時期と言えます。
TRON(TRX)は現在世界各国の仮想通貨取引所の上場をすすめており、日本の取引所の取り扱いに対しても時間の問題とも言えます。
TRON側が公開した記事によればTRXの1日の送金回数が184万回に達したと報告されており、この数字はETHの送金回数67万回を大きく上回っています。
今後TRONによる市場拡大が予想されることもあり、長期保有において期待は大きいと言えます。