以前の記事で、クリスペ開始1週間くらいでレジェンドを買ってしまった話をしたところ、Twitter含めて結構な反響がありました。
ありがとうございました。
そこで書いたこととも重なるのですが、NFTを資産に持つことの意義を最近体感したので記事にしたいと思います。
クリプトスペルズを始めようと思っている方は、ゲーム開始時、招待コード
「uAzq」
を最初の登録の際にご入力ください!
招待コードを入力すると、ゲーム内ガチャのような「採掘チケット」が20枚手に入ります。採掘はゲーム内で非常に重要な要素ですので、入力をお忘れなく。
私も少し得をする仕組みになっているので、私の記事が気に入った方に入力していただけると大変嬉しいです。
招待コードの意味はこちらから。
クリプトスペルズでは、ゲーム内でのSPLという通貨でカードを購入します。
SPLはクレジットカードやイーサリアムで購入できます。
2022年5月現在において1ETH=100000SPLというレートで購入できます。
クレジットカードは法定通貨決裁ですが、日本円であればイーサリアム/日本円のレート換算での引き落としとなるため、いずれの方法でも、SPLの価値はイーサリアムのレートに左右されます。
ここで、価値が日々変動しているSPLでカードを買ったとします。
そのカードの価値(価格ではありません。これが重要です)はイーサリアムの価格に中立です。カードの価値は、そのカードの強さ、希少性、イラストなどによって決まるからです。
もちろん、カードの強さは対戦環境によって決まりますし、希少性やイラストが生む価値はクリスペの人気によって決まりますので、カードの価値は決して一定ではありませんが、ひとまず議論の単純化のためにカードの価値は一定であるという前提を置きます。
他方でカードの価格は、カードの価値が一定だとしても、それがSPL、ゲーム外ではETHや日本円をベースとして取引されている以上、日々変動します。
ここからは少し具体的に考えていきます。
たとえば、僕がゲーム内で3000SPLをチャージし、マーケットで3000SPLのNFTカードを購入したと仮定します。このとき、3000SPL(=0.03ETH)が日本円にすると10000円の価値を持っていたと仮定します。
ここで、ETHと日本円のバランスにおいてETHが大幅に下落し、相対的に半分の価値になったとします。連動してSPLの価値も下がります。3000SPLは今や5000円の価値しかありません。
このときに、当該NFTを10000円で売るのは難しいでしょう。NFTの価値は変わっていないとはいえ、「3000SPL(=今の5000円)で買えたもの」なので、10000円=6000SPLもの費用を払って当該NFTを買う人は少ないと思います(後述のとおり、SPL建てでは6000SPL以下で売ろうとする人も出てくるはずです)。おそらく、その価格は5000円~10000円のどこかに落ち着くのではないでしょうか。
他方で、NFTの価値が変わっていないのなら、SPLなら今は3000SPL以上の値段で売れるはずです。価格競争も働くので6000SPLで売るのは難しいかも知れませんが、「1万円(=今の6000SPL)で売れたもの」なので、3000SPLを上回っても買い手はつくはずです。おそらく価格は3000SPLから6000SPLの間のどこかに落ち着くでしょう。
そこで私は当該NFTをSPLで売ることを決め、マーケットに出品して4500SPLで当該NFTを売却したとします。実態としては、その時々の価値の交換をしただけですが、SPLベースの残高で見ると、3000SPLが4500SPLになって1.5倍になっています。
円ベースで見れば「10000円を支払って4500SPLを得た」ということで現在のレート(10000円=6000SPL)では1500SPL分の円を損しているという見方もできますが、SPLベースで見れば1500SPLが単純に増えているという見方もできます。
実態としてはそのときの時価で価値の交換を繰り返したに過ぎないのですが、少なくとも、最初のSPLを持っているだけでは絶対に実現不可能だった残高の上昇を受けることができています。
同じ例で、ETHと日本円のバランスにおいて日本円が大幅に下落し、相対的に半分の価値になったとします。3000SPLは今や20000円払わないと入手できません。
このときに、当該NFTを3000SPLで売るのは難しいでしょう。NFTの価値は変わっていないとはいえ、「10000円(=今の1500SPL)で買えたもの」なので、3000SPL=20000円もの費用を払って当該NFTを買う人は少ないと思います(後述のとおり、日本円建てでは20000円以下で売ろうとする人も出てくるはずです)。おそらく、その価格は1500SPL~3000SPLのどこかに落ち着くのではないでしょうか。
他方で、NFTの価値が変わっていないのなら、日本円なら今は10000円以上の値段で売れるはずです。価格競争も働くので20000円で売るのは難しいかも知れませんが、「3000SPL(=20000円)で売れたもの」なので、10000円を上回っても買い手はつくはずです。おそらく価格は10000円から20000円の間のどこかに落ち着くでしょう。
そこで私は当該NFTを日本円で売ることを決め、magiに出品して15000円で当該NFTを売却したとします。実態としては、その時々の価値の交換をしただけですが、日本円ベースの残高で見ると、10000円が15000円になって1.5倍になっています。
SPLベースで見れば「3000SPLを支払って15000円を得た」ということで現在のレート(3000SPL=20000円)では5000円を損しているという見方もできますが、日本円ベースで見れば5000円が単純に増えているという見方もできます。
実態としてはそのときの時価で価値の交換を繰り返したに過ぎないのですが、少なくとも、最初の日本円を持っているだけでは絶対に実現不可能だった残高の上昇を受けることができています。
経済の専門家ではないので間違っていたら指摘してくださいね笑
実は私自身が、イーサリアムを買い、それでSPLを買ってゲーム内マーケットで購入するということをよくやっています。
先日、あくまで使うためにSPLでカードを買ったユニットカードをデッキで使っていたのですが、その後、ビットコインを含めた仮想通貨全体の対日本円価格が下落しました。
その後当該ユニットに使いにくさを感じ、売却を検討していました。マーケットを見てみると、私が購入したSPLよりも高い価格で売られており、実際に購入済みのものもありました。他方で、magiの方では私の購入したSPL代金を当時のレートで日本円に換算した日本円の金額で出品されている当該カードにはお気に入り登録すらされておりません。
私も損はしたくないと思ったので、当時かけた日本円を下回る日本円では売りたくないという心情が働いていました。そして、特に私はSPLをカードセールなどで使いますので、SPL残高が増えるようマーケットで買った値段よりも高く売ろうかという思考に至ったのです。日本円に対するSPLの価値が当初よりも高ければ、逆に日本円で売ろうかという思考になっていたはずです。
結局もう一回デッキに戻して売らなかったので最終的な結論まで述べられないのですが、NFTが、ETH(SPL)と日本円の両方の下落に対するクッションの役割を果たしていることがよくわかります。
とくにクリスペプレーヤーにとっては(公式がカードセールのSPL価格をETHの対日本円価格に連動させて上下させない限り・・・)SPLの残高自体の価値を感じられるので選択肢が広まります。
ええ、そしたらNFTを持っているだけでどっちにしても得できるの?そんなうまい話があるわけがない!
はい、そのとおりだと思います。
この記事では議論のわかりやすさのためにNFTの価値が一定だという仮定を置きましたが、そこの仮定は非現実的なわけですね。実際はゲームの人気や対戦環境などによって当該NFT対ETH、当該NFT対日本円のバランスを考慮すべきで、一気にその両方においてNFTが下落するリスクは十分あるわけです(そのリスクを担保するのは、ゲームの価値ですよ!)。
もっとも、価値は一定という仮定のもとでの思考実験に意味がないわけではないと思います。あくまでモデル的思考ではありますが、日本円や仮想通貨に加えてモノ(NFT)を持つことは、上の例に見られるような積極的な役割を果たすことができるのではないかという提言でした。要するに、資産の分散の一環ですね。
何度も言いますが経済の専門家ではないので、間違っていたら是非指摘してください。