わたしたちに、採算ずくではやれない仕事、未来にむかってのおもいきった実験をやるという仕事を課しているのであります。おもいきって積極的に、未来をめざし、未来をひらく仕事をやれと命じているのであります。後衛部隊にあまんじてはいけない。博物館は現代社会の最前列をゆく文化施設たれと、命じているのであります。博物館は、現代文明のアヴァンギャルドたれ、これが、今日われわれが国家・社会から課せられた任務であると、わたしはかんがえているのであります。
―― 梅棹忠夫「文明のアヴァンギャルドたれ」, 「博物館は未来を目指す」, 『メディアとしての博物館』(※1)
Decentraland(ディセントラランド)という名前のメタバース(仮想空間)で展覧会を開催して、西垣至剛(にしがきよしたか)さんという画家さんの絵画作品を展示してみました。
Decentraland(ディセントラランド)というのは、NFT(ノンファンジブルトークン)と呼ばれるブロックチェーントークンを活用した仮想空間(メタバース)を提供しているウェブアプリケーションです。
「メタバース」というのは、おおまかに言うと、仮想世界のなかでの個々人の分身となるキャラクター(アバター)をとおして、複数人が同時に空間と時間を共有できる多人数参加型の、インターネット上に存在する、3次元(3D)の仮想世界のことです。
また、最近では、とくに、VRゴーグルやVRヘッドセットなどのVR機器をつかって没入することができる仮想世界や、NFT(ノンファンジブルトークン)に代表されるブロックチェーントークンを活用している仮想世界が、「メタバース」と呼ばれることが多いです。
NFT(ノン・ファンジブル・トークン)というのは、おおまかに言うと、いろいろなもの(データや、モノや、権利など)の「所有権」を、受け渡したり、売り買いできるかたち(トークン)にしたものだとおもっていただくと、わかりやすいのではないかとおもいます。
(※ ここで言う「所有権」というのは、法律的な狭い意味での所有権というよりは、比喩的な広い意味での「所有権」だとおもっていただければとおもいます。)
ブロックチェーンの仕組みをつかって、いろいろな資産をトークン化して、売買したり受け渡したりする(流動性をもたせる)ことができるようになることで、普通の人たちが、資本市場から資金調達をすることができるようになったり、いろいろなモノの所有権を得ることができるようになります。
(NFT(ノンファンジブルトークン)のくわしい話については、下記参照。)
西垣至剛(にしがきよしたか)さんの絵画作品を展示している展覧会の会場は、Decentraland(ディセントラランド)のなかにある、ぼくが所有・運営している「ごちゃまぜ図書館Decentraland分館」という場所です。
西垣至剛さんの絵画作品の展覧会 in ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館
(通常速度版)
この下のURLは、 Decentraland(ディセントラランド)のなかの、ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館がある場所(地図上の位置(横,縦): -128,-78)のURLです。
この下のURLにアクセスすることで、西垣至剛(にしがき よしたか)さんの絵画作品の展覧会の会場である、ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館に行くことができます。
(※ 現在は、スマートフォンのウェブブラウザで Decentraland(ディセントラランド)の仮想世界メタバースにアクセスすることはできません。ですので、デスクトップパソコンや、ノートパソコンなどで閲覧していただければとおもいます。)
※注:下記のURLにアクセスするときは、お使いのウェブブラウザの「プライベートウィンドウ」や「InPrivate ウィンドウ」をつかってアクセスしていただいて、表示される画面のなかにある、「Play」(プレイ開始)と書かれた赤いボタンの下にある、「Enter as Guest」(ゲストとして入場する)という文字のリンクをクリックしてください。
すると、アバター(メタバース内でのあなたの分身となるキャラクター)の設定画面になりますので、アバターの見た目を自由に選んでから、「DONE」(完了)ボタンを押してください。
そのあと、そのアバターの名前を入力して、「NEXT」(次へ)ボタンを押してください。
すると、Decentraland(ディセントラランド)のメタバース内の、ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館がある場所のすぐそばに移動します。
「ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館」の場所のURL
(地図上の位置(横,縦): -128,-78)
https://play.decentraland.org/?position=-128,-78
ちなみに、この展覧会の会場の「土地」そのものが、NFT(ノンファンジブルトークン)になっています。ですので、Decentraland(ディセントラランド)の土地は、自由に売買したり、受け渡したりすることができます。
これも、「ブロックチェーンをつかって、資産をトークン化することで、流動性をもたせることができる」ということの一例です。
(参考)
この下のURLのページは、 Decentraland(ディセントラランド)のマーケットプレイス(デジタル市場)のなかの、「ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館」の区画(parcelパーセル)の、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)についてのページです。
Decentraland - Marketplace
https://market.decentraland.org/contracts/0xf87e31492faf9a91b02ee0deaad50d51d56d5d4d/tokens/115792089237316195423570985008687907810054124066681379179609008864078566784946
ちなみに、 Decentraland(ディセントラランド)のメタバース(仮想世界)のなかには、NFT化された(ノンファンジブルトークン化された)(ブロックチェーントークン化された)絵画作品を飾ることもできます。
ただ、現在、「ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館」に展示されている、画家の西垣至剛(にしがき よしたか)さんの絵画作品は、NFT(ノンファンジブルトークン)(ブロックチェーントークン)ではありません。
ですが、ゆくゆくは、西垣さんに絵の制作を依頼して、その絵をNFT(ノンファンジブルトークン)(ブロックチェーントークン)にして、 Decentraland(ディセントラランド)などの、メタバース(仮想世界)のなかに飾りたいなとおもっています。
はじめてDecentraland(ディセントラランド)を利用するときは、この下の説明を参考にしていただくといいかもしれません。
(※ 現在は、スマートフォンのウェブブラウザでDecentralandの仮想世界メタバースにアクセスすることはできません。ですので、デスクトップパソコンや、ノートパソコンなどで閲覧していただければとおもいます。)
まず、Decentralandのウェブサイトのトップページ( https://decentraland.org/ )にアクセスします。
(※お使いのウェブブラウザの「プライベートウィンドウ」や「InPrivate ウィンドウ」をつかってアクセスしていただいたほうがいいかもしれません。)
(※ちなみに、ウェブブラウザの拡張機能として使える、Ethereum(イーサリアム)のウォレットであるMetamask(メタマスク)にログインしている状態であれば、一度作成したアバターを、そのあとも継続して使い続けることができます。また、一度設定したユーザー名も、継続して使い続けることができます。)
Decentralandのウェブサイトのトップページの右上にある「GET STARTED」(始める)と書かれたリンクを押してください。
そして、表示された画面のなかにある、「Play」と書かれた赤いボタンの下にある、「Enter as Guest」という文字のリンクをクリックしてください。
すると、アバター作成画面になるので、いろいろなパーツのなかから、好きなものを選んで、自分のアバターをつくってください。
(※「アバター」というのは、メタバース内でのあなたの分身となるキャラクターのことです。)
アバター作成が完了したら、画面の右上にある「DONE」(完了)と書かれたボタンを押してください。
そのあと、そのアバターの名前を入力して、「NEXT」ボタンを押してください。
すると、操作説明のための、チュートリアルのエリアが表示されます。そのエリアのなかで、矢印で示されているポイントを、順番にたどって行って、いろいろな操作の基本を確認したら、最後に、ゲート(門)をくぐります。ゲート(門)をくぐると、Decentralandの仮想空間に行くことができます。
Decentralandの仮想空間のなかでの、操作方法は、つぎのとおりです。
マウス操作: カーソル移動(視点移動)。
左クリック: カーソルで指定したところを、操作したり、その情報を表示させたりすることができます。
「Esc」: Decentralandのウィンドウ内でのカーソルの操作を一時停止して、マウスでの通常操作ができるようになります。
「W」(または、矢印キーの「上」): 前へ進む。
「S」(または、矢印キーの「下」): 後ろへ下がる。
「A」(または、矢印キーの「左」): 左へ移動する。
「D」(または、矢印キーの「右」):右へ移動する。
スペースキー: ジャンプする。
「v」: 一人称視点カメラと、三人称視点カメラを、切り替える。
「B」: コミュニケーションのための動作を選択するメニューが表示されます。選択できる動作のなかには、「手を振る」、「片手を突き上げてジャンプする」、「踊る」、などの動作があります。
「Shift」キー: 「Shift」キーを押しながら移動すると、移動速度がゆっくりになる。
「Enter」キー: チャット機能がオンになります。
テレポート(瞬間移動)機能: チャット機能がオンになっている状態で、チャット機能の入力欄のなかに、「/goto ●●,▲▲」という形式で文字を入力してから、「Enter」キーを押すと、「マップの横軸上の位置が●●で、マップの縦軸上の位置が▲▲」の位置にある場所に、テレポート(瞬間移動)することができます。
(実例1: 「/goto 12,81」(地図上の位置(横,縦): 12, 81))
(実例2: 「/goto -49,106」(地図上の位置(横,縦): -49,106))
ちなみに、「ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館」がある場所(地図上の位置(横,縦))は、「-128,-78」です。
https://play.decentraland.org/?position=-128,-78
ですので、「/goto -128,-78」と入力して、テレポート(瞬間移動)すると、「ごちゃまぜ図書館 Decentraland分館」がある場所に行くことができます。
この展覧会に展示させていただいている絵画作品を描かれたのは、ぼくの知り合いの画家さんである、西垣至剛(にしがき よしたか)さんという方です。
ここでは、その西垣さんのことを、すこし紹介させていただきたいとおもいます。
公式サイト
西垣至剛 Official Site
https://www.n-yoshitaka.com/
Instagram
西垣 至剛 Nishigaki Yoshitaka(@yoshitakanishigakiofficial) • Instagram写真と動画
https://www.instagram.com/yoshitakanishigakiofficial/
YouTubeチャンネル
Nishigaki Yoshitaka Official. - YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCH4O2dZrTA1V-xyoyLHBlUA
Facebookページ
西垣 至剛 - ホーム
https://www.facebook.com/nishigakiyoshitaka.Official/
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西垣 至剛
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西垣 至剛Nishigaki Yoshitaka
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ここからは、Decentraland(ディセントラランド)のことを紹介したいとおもいます。
Decentralandというのは、ブロックチェーントークン(NFT)を活用した仮想空間(メタバース)を提供しているウェブアプリケーションです。
Decentralandの仮想都市ジェネシスシティ(Genesis City)のなかにある、絵画や芸術作品の一部や、建物が建っている土地や、仮想空間のなかでのアバターに着せる服やアクセサリーなどは、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)になっています。それらの、土地や、絵画や、服やアクセサリーなどのトークン(NFT)は、Decentralandの公式マーケットプレイス(デジタル市場)などで、売買することができます。
ですので、自分の土地を買って、そこに自分の好きな絵画や芸術作品をかざったり、自分のアバターに好きな服装を着せたり、ということもできます。
(Decentralandの一般公開開始のときのPV映像)
ちなみに、Decentraland以外の、
Cryptovoxels(クリプトボクセルズ)や、
Somnium Space(ソムニウムスペース)、
などのメタバース(仮想世界)を提供しているウェブアプリケーションは、
VRヘッドセットなどをつかってVR体験ができるように、VRに対応しています。
一方、Decentralandの製品開発計画(ロードマップ)を見るかぎりでは、いまのところ、DecentralandのVR対応が実現するのは、まだまだ先になるようです。
(参考: Trelloで管理されている、Decentralandの製品開発計画(ロードマップ))
Decentraland Roadmap, 2020 and beyondのNative, VR world Explorer | Trello
https://trello.com/c/L9PpHk5J/23-native-vr-world-explorer
「Decentralandの仮想空間を、VRで体験することができるようにする」というような機能の開発。
(優先順位: 「LATER」(後回し))
この上のURLの、製品開発計画(ロードマップ)を見ると、VR対応を実現するための作業のタスクだとおもわれる、「Native, VR world Explorer」のタスクの「カード」は、3段階ある開発プロセスのなかで、もっとも優先順位が低くて後回しになる「LATER」の「リスト」のところに入れられています。
(タスクの優先順位は、高い順から、「SOON」(今すぐ)、「NEXT」(次回以降)、「LATER」(後回し)、となっているようです。)
この記事の内容の、最新版&完全版は、下記のリンクの記事でご覧いただけます。
https://wisdommingle.com/?p=26079
「これ好奇のかけらなり、となむ語り伝へたるとや。」
(※1 出典: 梅棹忠夫 (1985年) 「文明のアヴァンギャルドたれ」, 「博物館は未来を目指す」, 『メディアとしての博物館』, 石毛直道 [ほか](編集), (1991年), 『梅棹忠夫著作集 第14巻 : 情報と文明』, 中央公論社, 502~503ページ.)