これはひとつの実験である。このような方向によって、あたらしい博物館のありかたが開拓できるかどうか、なおいくつものこころみをかさねてゆかなければならないであろう。世界の博物館は、いまひとつの革新期にはいっている。古典的な理念、素朴な技術にささえられた、ふるいタイプの博物館は、社会の急速な変化、技術の進歩によって、いやおうなしに変革をせまられている。 いまは、変革の方向と方法の模索の時代なのである。
―― 梅棹忠夫『メディアとしての博物館』 (※1)
大量の情報を蓄積し、処理し、提供する情報機関としての博物館こそは、このような情報化の時代にもっとも適合した存在であるといえるでしょう。博物館こそは、このような時代の到来をまちのぞんでいたということもできるかとおもいます。
逆にいえば、博物館は情報機関をめざして出発しながら、いままでは情報技術が未発達であったために、その発展をいちじるしく制約されていたのだ、ということもできます。いまこそ、情報技術の発達のおかげで、博物館は、そのような制約から解放されたのであります。いまこそ、博物館の時代がきたのであります。博物館における技術革新の時代がきたのであります。
―― 梅棹忠夫「博物館時代の技術革新」, 「博物館は未来を目指す」 (※2)
「ソムニウムよ!私は帰ってきた!!」 (※3)
Somnium Space(ソムニウムスペース)という名前のVR空間(メタバース、仮想空間)で展覧会を開催して、画家の西垣至剛(にしがきよしたか)さんの絵画作品を展示してみました。
ここでは、そのことについてお話したいとおもいます。
Somnium Space(ソムニウムスペース)というのは、NFT(ノンファンジブルトークン)と呼ばれるブロックチェーントークンを活用した仮想空間(VR空間、メタバース)を提供しているウェブアプリケーションです。
「メタバース」というのは、おおまかに言うと、仮想世界のなかでの個々人の分身となるキャラクター(アバター)をとおして、複数人が同時に空間と時間を共有できる多人数参加型の、インターネット上に存在する、3次元(3D)の仮想世界のことです。
また、最近では、とくに、VRゴーグルやVRヘッドセットなどのVR機器をつかって没入することができる仮想世界や、NFT(ノンファンジブルトークン)に代表されるブロックチェーントークンを活用している仮想世界が、「メタバース」と呼ばれることが多いです。
Somnium Space(ソムニウムスペース)では、下記のようなVRヘッドセットや、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)をつかって、VR空間(仮想空間、メタバース)に没入してVR体験をすることもできます。
・Oculus Quest(オキュラスクエスト)
・Oculus Go(オキュラスゴー)
・Oculus Rift(オキュラスリフト)
・HTC VIVE(エイチティシーバイブ)
なお、VRヘッドセットとパソコンをつかって、Somnium Space(ソムニウムスペース)のVR空間に没入するためには、パソコン用の公式ソフトウェア(無料)が必要になります。
(Somnium Space(ソムニウムスペース)の仮想空間のなかの、特定の区画を部分的に閲覧するだけなら、スマホのウェブブラウザや、パソコンのウェブブラウザでも閲覧することができます。)
(ですが、Somnium Space(ソムニウムスペース)の仮想空間(メタバース)の世界全体を見てまわるためには、パソコン用の公式ソフトウェアをつかう必要があります。)
NFT(ノン・ファンジブル・トークン)というのは、おおまかに言うと、いろいろなもの(データや、モノや、権利など)の「所有権」を、受け渡したり、売り買いできるかたち(トークン)にしたものだとおもっていただくと、わかりやすいのではないかとおもいます。
(※ ここで言う「所有権」というのは、法律的な狭い意味での所有権というよりは、比喩的な広い意味での「所有権」だとおもっていただければとおもいます。)
ブロックチェーンの仕組みをつかって、いろいろな資産をトークン化して、売買したり受け渡したりする(流動性をもたせる)ことができるようになることで、普通の人たちが、資本市場から資金調達をすることができるようになったり、いろいろなモノの所有権を得ることができるようになります。
(NFT(ノンファンジブルトークン)のくわしい話については、下記参照。)
Somnium Space(ソムニウムスペース)のメタバース(仮想空間)のなかで展覧会を開催して、西垣至剛(にしがきよしたか)さんという画家さんの絵画作品を展示してみました。
その展覧会の会場は、Somnium Space(ソムニウムスペース)のなかにある、ぼくが所有・運営している「ごちゃまぜ図書館 Somnium Space(ソムニウムスペース)分館」という場所です。
西垣至剛さんの絵画作品の展覧会 in ごちゃまぜ図書館 Somnium Space分館
(通常速度版)
いますぐ、Somnium Space(ソムニウムスペース)のなかの、ごちゃまぜ図書館 Somnium Space分館を見たいという場合は、スマホやパソコンのブラウザで、この下のURLにアクセスしてください。
(※現在、スマホやパソコンのブラウザでSomnium Space(ソムニウムスペース)のメタバースにアクセスする機能は、まだ試作段階(簡易版)の状態です。そのため、現在は、Somnium Space内の特定の区画(パーセル)にアクセスすることしかできません。もし、Somnium Spaceの世界全体を見てまわりたい場合は、パソコン用の公式ソフトウェアをつかう必要があります。)
「ごちゃまぜ図書館 Somnium Space(ソムニウムスペース)分館」の区画(パーセルparcel)のURL
Somnium Space WEB
https://somniumspace.com/parcel/262
ちなみに、この「ごちゃまぜ図書館 Somnium Space(ソムニウムスペース)分館」がある土地そのものが、NFT(ノンファンジブルトークン)と呼ばれるブロックチェーントークンになっています。
そのように、Somnium Space(ソムニウムスペース)内の土地は、NFT(ノンファンジブルトークン)になっているので、自由に売り買いしたり、受け渡ししたりすることができます。
(参考)
(この下のURLのページは、数あるNFT(ノンファンジブルトークン)のマーケットプレイス(デジタル市場)のなかでも、とくに有名なOpenSea(オープンシー)のウェブサイトのなかの、「ごちゃまぜ図書館 Somnium Space分館」の区画(パーセル)の、NFT(ノンファンジブルトークン)についてのページです。)
Small #262 (S) parcel in Somnium Space - Somnium Space VR | OpenSea
https://opensea.io/assets/0x913ae503153d9a335398d0785ba60a2d63ddb4e2/262
ちなみに、Somnium Space(ソムニウムスペース)のメタバース(仮想世界)のなかには、NFT化された(ノンファンジブルトークン化された)(ブロックチェーントークン化された)絵画作品を飾ることもできます。
ただ、現在、「ごちゃまぜ図書館 Somnium Space分館」に展示されている、画家の西垣至剛(にしがき よしたか)さんの絵画作品は、NFT(ノンファンジブルトークン)ではありません。
ですが、ゆくゆくは、西垣至剛さんに絵を描いていただいて、それをNFT(ノンファンジブルトークン)にして、Somnium Space(ソムニウムスペース)などの、メタバースのなかに飾りたいなとおもっています。
下記のような、Somnium Space(ソムニウムスペース)のくわしい使い方については、この記事の末尾にあるリンクから閲覧できるブログ記事でくわしく説明していますので、そちらをご参照ください。
● 公式のパソコン用の専用ソフトウェアをつかって、西垣至剛展の会場(ごちゃまぜ図書館 Somnium Space分館)へ行く方法
● ウェブブラウザ(スマホ&パソコン)をつかって、Somnium Spaceのなかの、特定の区画(パーセル)を閲覧する方法
● Somnium Spaceのパソコン用の公式の専用ソフトウェアの使い方
スマートフォンのウェブブラウザで、Somnium Space(ソムニウムスペース)のなかの、特定の区画(パーセル)のURLにアクセスしたあとの操作方法は、つぎのとおりです。
● 画面の左下にある青い丸印を押しながら、ディスプレイ上で指を上下左右にスライドさせると、それに合わせて、画面内のキャラクター(アバター)が移動します。
● 画面のなかの、青い丸印以外のほかのところを指でなぞると、視点が移動します。
● ピンチアウト(2本の指でスマホ画面に触れたまま、指の間を離していくこと)することで、視野が遠ざかって広い範囲を見わたせるようになります。
● ピンチイン(2本の指でスマホ画面に触れたまま、指の間を近づけていくこと)することで、視野がせばまって近いものがよく見えるようになります。
※走ったり、ジャンプしたりすることはできません。
パソコンのウェブブラウザで、Somnium Space(ソムニウムスペース)のなかの、特定の区画(パーセル)のURLにアクセスしたあとの操作方法は、つぎのとおりです。
● 「W」(または、矢印キーの「上」): 前へ進む。
● 「S」(または、矢印キーの「下」): 後ろへ下がる。
● 「A」(または、矢印キーの「左」): 左へ移動する。
● 「D」(または、矢印キーの「右」):右へ移動する。
● 行きたい場所へマウスを移動させて、左クリックを押すと、その場所に瞬間移動します。
● マウスホイールの回転:ズームイン、ズームアウト。
● マウスの左クリック(または、右クリック)を押しながらマウスを動かす:カメラの視点移動。
※走ったり、ジャンプしたりすることはできません。
この展覧会に展示させていただいている絵画作品を描かれたのは、ぼくの知り合いの画家さんである、西垣至剛(にしがき よしたか)さんという方です。
ここでは、その西垣さんのことを、すこし紹介させていただきたいとおもいます。
公式サイト
西垣至剛 Official Site
https://www.n-yoshitaka.com/
Instagram
西垣 至剛 Nishigaki Yoshitaka(@yoshitakanishigakiofficial) • Instagram写真と動画
https://www.instagram.com/yoshitakanishigakiofficial/
YouTubeチャンネル
Nishigaki Yoshitaka Official. - YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCH4O2dZrTA1V-xyoyLHBlUA
Facebookページ
西垣 至剛 - ホーム
https://www.facebook.com/nishigakiyoshitaka.Official/
Facebookページ
西垣 至剛 Nishigaki Yoshitaka - ホーム
https://www.facebook.com/%E8%A5%BF%E5%9E%A3-%E8%87%B3%E5%89%9B-Nishigaki-Yoshitaka-910866962423361/
Facebook
西垣 至剛
https://www.facebook.com/people/%E8%A5%BF%E5%9E%A3%E8%87%B3%E5%89%9B/100002695176097
Twitter
西垣 至剛 オフィシャルさん (@N_yoshiofficial) / Twitter
https://twitter.com/N_yoshiofficial
Twitter
nishigaki yoshitakaさん (@Nishigaki24) / Twitter
https://twitter.com/Nishigaki24
tumblr
西垣 至剛Nishigaki Yoshitaka
https://nininiyoshitaka.tumblr.com/
この記事の内容の、最新版&完全版は、下記のリンクの記事でご覧いただけます。
https://wisdommingle.com/?p=26083
「これ好奇のかけらなり、となむ語り伝へたるとや。」
(※1 出典: 梅棹忠夫 (1985年) 「ビデオテーク」, 「現代の蔵としての博物館」, 『メディアとしての博物館』, 石毛直道 [ほか](編集), (1991年), 『梅棹忠夫著作集 第14巻 : 情報と文明』, 中央公論社, 519~520ページ.)
(※2 出典: 梅棹忠夫 (1985年) 「博物館時代の技術革新」, 「博物館は未来を目指す」, 『メディアとしての博物館』, 石毛直道 [ほか](編集), (1991年), 『梅棹忠夫著作集 第14巻 : 情報と文明』, 中央公論社, 501ページ.)
(※3 「ソムニウムよ!私は帰ってきた!!」(元ネタ: アナベル・ガトー「ソロモンよ!私は帰って来た!!」, 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』)(参考: 「【MAD】アナベル・ガトー Anavel Gato【ガンダム0083/AMV】 - YouTube」))