私の頭が至らないのか、この記事を書くまでに何回読み返したんだ...というくらい読み返したのですが、それでもまだ理解しきれていない感が自分の中であります...
ケインズさんの「雇用・利子および貨幣の一般理論」。
もう、本当、よくまんがにしてくださったなぁ、素晴らしい、その気持ちでいっぱいです。
モノがない時代の感覚なのかなぁ...
生産して価値を生み出したら売れる。価値を生み出せば生み出すほど、経済は成長する。
...と、昔(といっても19世紀なので、割と最近)は考えられていたそうな。
売れずに残って余るという想定はなかったのかなぁ...
なんと、経済学の上では、
・好きで働かない
・就職と就職の間なので職なし
という状態しか失業の定義がなかったそうな。
なので、経済学上は「働きたくても働けない人」が存在しない。
しかしこの頃のイギリスは街に失業者が溢れていたそうな。
「経済学上は失業がないかもしれないけれど、でも目の前には働けなくて苦しんでいる人がいるだろう!」と憤慨して新しい経済学を考えたのが、ケインズさん。
とてもわかりやすい。
買う立場に立つと、商品は安い方がお財布に優しいけど、
売る立場に立つと、いくら売っても売上がたたない。。。
これは...今も昔もきっとこれからも普遍的な気がする。
作って売って、その売上をみんなで分けて、別の何かを買う。
...こうやって、途中に何度か「復習」の部分があるのがとても助かります...
頭の整理になる(ような気がする)
それにしても本当に、難しい話をまんが化しようとするなんて...ありがたすぎる...。
「売り切れそうな分しか作らない」
ロスを出さないことは大切ですよね。しかし、その「売れそうな数」を増やさない限りは、売上が頭打ちになることも事実。
話は変わってお給料について。
物価が上がったからお給料を上げましょうという経営者がいないように、物価が下がったからお給料を下げても良いという労働者なんて、いませんよね。
19世紀的経済学の感覚だと、「物価によって給与を変動させるべし」という感覚らしい。
これ、すっごくリアルじゃないですか?
日本の場合は幼い子どもまで働く、ということはなくとも、奥さんや親御さんなど...今、たいていの家庭はこういう感じかと。
ここで、ようやく。
ちょっとマジックっぽいというか、机上の空論とまではいわなくても数式だけの話では...?という気がしなくもない。
そうか、マジックっぽく感じるのは、上図の「社会全体の貯蓄とGDPの間に一次関数の関係性が成り立つ」という前提の説明がないからなのか。
いやでも所得が増えると、貯蓄する割合が変化しなければ、貯蓄額は増えるのか。
となると、前提は正しいのかぁ。
一次関数の傾きは、「給与のうち何割を貯蓄するか」を表しているので、
傾きが緩やかになる
→貯蓄する割合が減る
→その分使うようになる
ということで、消費が増えるとGDPが増える、という結論になる模様。
もうこれで話も終わり...というコマっぽいけど、まだまだ続きます...。
不況の犯人は、「利子が高くてお金借りて投資できない」という状況だそうな。
今まで出てきたグラフやら計算式やらを考えるのも大切だけど、でも経済を活性化させるのは野心だよね、というくだり。
市場[シジョウ]という大きな水槽に、個人なり企業なり国家なりがお金を投入したり(供給)、逆に水槽から引き上げて自分のお財布に入れたりする(需要)
その水槽の中にたくさんお金がある時は、利子率(お金を借りる時にかかる手数料のようなもの)は低くなる。
余談②今のお金は便利だからみんな抱え込みたくなる。お金を不便にして、市場に泳がせておくお金を増やそう
お金を不便にしちゃおう説は、別のどこかでも見た気がするのですよねぇ...
国民が国に税金を払う
→その税金を使って人を雇い、公共事業をやる
→賃金として、国民のお財布にお金が戻る
→そしてまた税金として出ていく
流れを作って、その流れを止めないことが大切。
お金を国民と国のお財布を行ったり来たりさせるなら、これが一番純粋な公共事業では...という案。
確かに、貿易黒字は他国の赤字の裏返し。
貿易に頼らずに、つまり他国に頼らずに自分磨きをする国って素敵ですよね。
救いになる一言。
さて、いかがでしたか?
私は...しばらく難しい系のまんがはよいかな、というくらいにはお腹いっぱいになりました笑
次は、もう少し牧歌的な話を読みたい...
まんがで読破シリーズを読んで、心に響いたことを投稿しましょう^^
今の所、投稿についての「型」のようなものは決めておりません。
自由にどうぞ^^
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