最近僕が追っている4つのサービス
MyCryptoHeroes/CryptoSpells/Gaudiy/ALIS
について、共通点が多いなと思ったのでなぜこれらのサービスに僕が魅力を感じるのかということを書いてみようと思います。
これらのサービスはすべて
という特徴があります。
未完成品であるがため、それぞれサービスを単体で見た時のクウォリティはかなり低いです。
クウォリティが低いというか手落ち感が大きいんですね。
何か光る部分はあるけどもそれ以外はてんでダメという印象です。
・MyCryptoHeroes
好きなところ:ブロックチェーンアセットで経済圏を作成することを明言したところ。おそらく最初の作品。その他にも、プレイヤーとの運命共同体宣言。自身が開発したAPIを無料公開するなど、新しい試みを行い続けているところ。
また、MCH+として、様々なサービスに対して技術的な援助やノウハウの提供を行い、ブロックチェーンゲーム発展に貢献する姿勢を見せ続けているところ。
嫌いなところ:現在のゲーム内容のほぼすべて。
・ノード周回:単調な作業の繰り返しで単純に苦痛。
・PRIME:加入にGUMが必要でGUM自体を回収できるため、毎日のログインを強制される。またPRIMEに入るとノードの経験値が2倍になり、CE仕様上PRIMEに加入しないとゲームをやる意味がない印象が強い。そして毎日ログインをした上で行うことと言ったら上記の単純な作業(ノード周回)の繰り返しである。
・LAND制度:組織を運営するというユーザーへの負担が大きく、さらにお金が絡んでくるため、組織内の不和を招きやすく、またランドセクタを所有したプレイヤーへ義務が大きくのしかかる。またランドセクタが高額であるが故、他人においそれと渡しにくい。さらにGUM購入金額の30%がランドセクタ所有者の配当になっているが、「GUMを購入せずにGUMを得る手段をマイクリ運営がどんどん増やしていっている」(PRIMEでのログインボーナス、TOKUボーナス)というランドセクタ所有者に対するマイクリ運営の裏切り行為ともとれる行為が続いており、
大口の購入→OPENSEAでアセットを購入しゲーム内でGUMで売却
小口の購入→PRIME入会してデイリーボーナスとTOKUボーナスでGUMを得る
の図式が完全に成立しており、わざわざGUMを購入する必要性が存在しない。
・デュエル:必要経費が多くかかる上、すでに上位陣を固めるには十分な数のコアなファンがいるため、わざわざそこに入っていこうという気が起こらない。また、上位に居ればそれなりに賞品等があるが、上位以外は特に何かメリットがあるわけではないため、デュエルを始めるきっかけが存在しない。
・CryptoSpells
好きなところ:カード枚数を制限したカードゲームを成立させているところ。
サービス当初はあれだけ否定されていて、異端扱いされていたにも関わらず、実際に運をを始めたらむしろ安定稼働をし続けている印象がある。
確かにリミテッドレジェンダリーは狂ったほど強いのだが、カード1枚の力で完封できるわけではないというバランスが取れている。このバランスが正しいのかどうかは人によって判断が分かれるところかもしれないが。
また、マイクリの後発として後を追いながらもさらに新しい施策を打ち続けているところ。選挙システムやカードのボイス販売、カードの制作権を大会の賞品にするなど、費用対効果に優れた施策が多く、その結果として会社の規模からは考えられないほどの多くの施策が実行できている。
あと、カード画像などを同人活動で使用させてくれるところ。
嫌いなところ:ゲーム自体。いい加減に飽きてきた。
ギルド(マイクリで言うところのギルド)、PRIMEといった、個人的には失敗だったと思っている施策を引き継いだところ。
特に最近は「公式大会+ギルド販売+ギルドバトル」と苦手な内容のそろい踏みでありテンションがダダ下がり中。とてもこんな状態ではゲームできない。
・Gaudiy
好きなところ:いわゆる「オンラインサロン」に近い形態でありながら、ユーザーから料金は一切取らず、逆に活動報酬として、コインをユーザーに配るという「ユーザーの活動を企業に買ってもらう」モデルが斬新だと思ったから。
ユーザーの自主的な活動を尊重する傾向があるので、「価値のある活動を行うユーザーにキチンと報酬を支払うことができる」システムを制作しようとしている。これが発展すると「いままでお金にならなかった活動で報酬を得ることができるシステム」になり「フリーランス活動の促進」や「法定通貨以外での労働対価の支払い」のような方面につながっていく。
また、様々なコミュニティを内包しつつ、それぞれのコミュニティコインを統合する胴元のコインが作成されることで、ビットコインのような「世界通貨」への道が見えてくる。
嫌いなところ:コミュニティサービスとしての機能が不十分。思想に対してのアプリが全く追いついていない。発言の検索もできないし、過去の発言を参照しようとすると恐ろしくローディングに時間がかかる。ついでにアプリ自体の動作が重く、アップデートが頻繁にあるため動作が不安定。以前解消した不具合がアップデートで再発することがよくある。
・ALIS
好きなところ:とりあえず記事を上げるといいねがもらえることろ。いいねをもらえるので、ALISトークンも貰える。
記事をもとに信頼スコアを構築し、人材派遣業につなげる思想は面白いと思った。
運営が内職(企業コンサル)で費用を捻出してまでもサービスを維持していることろ。
ユーザーの中にコンテンツ作成能力を持ったユーザーの率が非常に高いこと。
嫌いなところ:ALISトークンの価値が暴落したこと。
暴落自体は被害を被ったわけではないのでよいのだが、被害を被ったホルダーの怨嗟の声がひどく、聞いているとこちらのテンションが落ちてしまう。
取引所cryptopiaの閉鎖によって絶望視されていたALISトークンだが、むしろ取引所が閉鎖されてからの方が利用しやすくなってきたと思うのは僕だけだろうか。
運営の施策が基本的に否定し続けられていること。
一番のファンであるはずの記事を書いているユーザーからなぜか運営の施策のほとんどすべてがバッシングされるという悲しい事態が続いているという事。
その状態で運営がALISの維持費を副業で捻出しているなんて悲しすぎる。
ちょっとALISだけ毛色が違ってしまった気がしますが、要するに僕は
「企業のビジョンに魅力を感じているのであって、実際に提供されているサービスに魅力を感じているわけではない」ということなんですよね。
実際に今サービスを利用しているのは、ビジョンに向かってこれからもっとよくなっていくという「期待値補正」が大きいです。だからサービスにアップデートが行われていくとわくわくします。
なので、言ってしまえば「S」が発表され、「TOKU」で安定運用にかじを切ったマイクリにはわくわくする要素がありません。でもこれは大きなユーザーを抱えてしまった企業の宿命であるのだと思います。マイクリもALIS並みに何をやっても文句を言われ続ける状況が続きましたからね。
つまり、企業にとって最大の敵は内包するユーザーなんですよね。
ユーザーは多くの人間が集まった姿なので、一つの意思を持った個体としてとらえてしまうと、言っていることはコロコロ変わるし、何についても文句を言ってくるという恐怖の存在になってしまうような気がします。
その上、批判にこたえればよいのかといえばそうではなく。
結果、自分たちがどうしたいのかという主張を通し続けたところの勝ちなのかなと思っています。サービスはユーザーに使ってもらうために作っている物なのですが、ユーザー自体が「どんなサービスがあったら満足するのか」をわかっていないわけですから。