電子書籍『人文学(とちょっとだけ仮想通貨&NFT)で、これからの生き方を学ぶ』の「番外編のまえがき」です。
目次はこちらです。
よろしくお願い致します。
この番外編では「政治的な話に発展する」「ソースが発見できない(忘れてしまって思い出せない場合も含む)」などの理由があって、ボツにしていた話を集めてみました。
特に「政治的な話」を避けたい方には不適切な内容となりますので、その場合はこの番外編を飛ばして「あとがき」に進んでください。
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これまでの考え方では、需要側と供給側(つまりお客さんと業者さん)の間には壁があるのは当たり前で、特に日本では「お客様は神様」という他国にはない文化もあるため、その傾向がより強い状態となっています。
しかしインターネットができて普及してインフラ化した今、これからの時代は「お客さんも業者さんも同一の価値観によるネットワーク内に位置する」ということが前提かつ当たり前の状態へと、次第に移行していくでしょう(日本は先ほど述べた理由で、少々遅れています)。
また、その移行に取り残された人は貧しくなって、その残った貧しい人同士で形成される巨大なネットワークが一つ存在する、という形になるのではないかと思います(このままいけば、日本人のほとんどがここに入ってしまうのではないかと危惧しています)。
この「同一の価値観」が「生活に必要のない嗜好品」では、より大きな影響力を持つことになります。
何故なら「生活に必要ではないものだからこそ、必要であるという理由が存在しない分も含めて、価値観の影響を多大に受ける」ことになるからです。
つまり、嗜好品をビジネスとする場合は「その趣味または嗜好の商品を、素晴らしいものだと評価することができる価値観」がまず必要になります。
そしてその上で、さらに「目利きのある優秀な客側の能力を持つ」ことが前提とされ、その客側の価値観と優れた能力を使って供給する側に貢献することができたら、それを仕事にすることができるという状態にもなることができます。
これをシャネルのスーツでたとえますと、スーツに含まれた哲学等まで価値とし百万円以上の金額を相応だと考えて優良顧客になり、そこからシャネルのスーツ専用のリサイクルブティックを開いて同じ価値観を持つ顧客相手にビジネスをする、などという形になるかと思います。
ただし実際の話「能力がある」ということと、その「能力を使って仕事にまで発展させ(て、かつ成功させ)ることができる」というのは非常に大きな差があります。
しかし、直接のビジネスに結び付けるのではなく、その能力を活かして別の形で幸せになるというところまで幅広く考えた場合、ビジネスに変えることだけが良いことではないと思いませんか?
先ほどのシャネルのスーツで言えば「スーツに含まれた哲学等までを価値とすることができる価値観」を持つことで高級品全般の話ができるようになり、それが思わぬ人脈を生んでそこから良い縁談の話が入ってきて……以下略……ということもあるかもしれません。
(まぁ、縁談とまではいかなくとも、良い友人に恵まれることは幸せなことですよね)
この状態を書籍に当てはめて考えますと、どうでしょうか?
電子書籍を有料で出すということは「筆者の私は供給側であり、読者の皆さんは需要側=お客様」です。
もっと具体的に言えば「筆者の私はお客様である読者の皆さんへ、私の持つ情報を電子書籍に書いて、それをお金という対価を頂いて供給する」ということになります。
つまり「その電子書籍に書かれている情報が対価」であり、それを「供給してお金をもらったら売買取引が終了し、その後は知らない」というのが従来からの常識でした。
しかし私は「売買取引が終了した後の読者の皆さんには、少しでも幸せになって頂きたい」と本気で思っています。
(何度か書いていますが、その読者の皆さんの幸せが「(広義の)デジタルトランスフォーメーション」によって、後から自分に返ってくることを知っていますので、自分の幸せのためにも「読者の皆さんに幸せになって欲しい」と考えています)
そこで、私が考えたのは「クオリティとしては問題があるので載せられないが、皆さんの幸せに貢献する可能性がある情報」を「番外編」という形で書き残しておくことでした。
つまり、私のこの考え方を受け入れて頂き、情報のクオリティよりも「自ら役立てられるかどうか」に着目して頂けるという読者の皆さんを対象として、この番外編を書かせて頂いております。
お付き合い頂ける方は、どうぞよろしくお願い致します。
(また、過去の著書や著述した内容と被るところもあるかと思いますが、番外編ということでそちらもご容赦ください)