テクノロジー

ど文系の僕がITパスポートに1か月で合格した話。

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  • 一希零
  • 2020/03/12 13:48

 

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1 ITパスポート受験に関するまとめ

これから受験しようと思っていて情報収集をしている、という人のために、今回僕が受けるにあたってのことをまとめた。

 

■ITパスポートとは
ITの入門資格。いつでも受けられる。
あとは省略(他サイトを参照されよ)

■「ITパスポート」「意味ない」
持っていて意味あるかないかはわからない。自分で意味を見出せないなら受けるのはやめたほうがいい。

■勉強期間
1か月

■勉強時間
20~25時間程度(1日1時間以下として算出)

■勉強手段
① 無料のスマホアプリ
②「令和02年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室」
③ ITパスポート道場の用語集        https://www.itpassportsiken.com/ip_yougoquiz.php
④ ITパスポート過去問道場の過去問https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php

■勉強方法
① 無料アプリを使ってクイズ感覚で通勤時間などに問題をとりあえずやってみる。テクノロジ系は全然わからない、マネジメント系とストラテジ系は意外と解ける、といった感覚を得る。

② 全体の知識を網羅するため、教科書を書う。アマゾンで最新のもので、かつ、評価の高いものを選んだ。実際に使ってみて、とてもわかりやすかった。テクノロジ系はすべて読み、マネジメント系とストラテジ系については前日に流し読みする程度。会社の昼休みに読んだり、家で寝る前に読んだりした。

③ 時系列的には、①を一通り終え、②の開始と同時に用語集に取り組み始めた。隙間時間や仕事が暇なときにちまちま勉強していた。③はあまり効率が良くなかったように思う。用語が全然わからない、という感覚が勉強開始初期にあったため、それを払拭すべく用語集に取り組んだ。効率はよくないが、ここで覚えた用語は正確に理解していた。

④ 過去問。結局これが最も大切。あらゆる資格や試験がそうであるように。これをどれくらいこなせるか、ここでどの程度の点数を平均的に出せるか。僕は6.5~7.5割の間で推移していた。本番で点数が落ちることを考慮して、ぎりぎり合格できるか、くらいに推定した。推定通り、ぎりぎりで合格できた。

■勉強で気を付けたこと
・隙間時間を使う。
・「いやこれ無理じゃね?」と思っても、とりあえず進む。
・一日のトータル勉強時間は少なくても、毎日、少しでも勉強するようにする。
・「このままだと落ちるかも」と思っても、とりあえず進む。とりあえず受ける。

■勉強の改善すべき点
・教科書はきちんと一周したほうがいい。その上で、テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系で苦手な部分は二周する。

■試験を受けて気づいたこと
・試験時間は余る。途中で時間に余裕があることに気づき、かなりのんびり進めたが、30分程度持て余した。勉強段階であまり時間を図っていなかったが、あまり気にしなくてもいいかもしれない。
・過去問以上に、IoTやAR/VR系の問題が多く出題された感触がある。時代の傾向が試験に反映されている。ITのトレンドは抑えておくこと。過去問は最新のものからやること。

 

 

2 感想文

3月序盤に、ITパスポートを受けてきた。点数は合格点を満たしていた。数か月後には、合格証が届くのだと思う。

ググれば出てくるが、1カ月という勉強期間は特別に短いわけではない。数時間の勉強時間で合格した人間や、高校生で合格した人間など、上を見ればいくらでも猛者はいる。決して自分の凄さを自慢したいわけれではないし、そもそも本当に凄くない。「合格」と言えばみな一律のように見えるが、実際には600点~1000点までのグラデーションがあり、それで言えば僕は「ぎりぎり」合格した人間だ。

自分について簡単に紹介する。

1.試験に苦手意識をもった人間であること。(一浪一留の末、大卒)
2.今まで運転免許証くらいしか資格を取ったことがないこと。
3.文学部の出身で非IT企業勤めであること。


上記のような前提を踏まえた上で、タイトルに「1カ月」という期間を敢えて言ったのは、短さの強調ではなく、期間設定の重要性を強調したかったからだ。

僕がITパスポートなる試験があることを知ったのは試験日の一カ月前だった。勤務時間、暇を持て余していた僕は、暇なうちに何か勉強をしようと考えた。どうせ勉強するなら資格という形で証明できるものがいい。現在の自分に足りないもの、それでいて興味のあるもの、あとはプライベートな理由もあって、僕はITパスポートを受けることにした。あるいは、ITパスポートを受けることを理由に、ITの勉強をしようと思った。そして次の瞬間にはITパスポートの申し込みを済ませた。期日はちょうど一カ月後にした。
 


ITパスポートは難しい試験ではない。易しい、入門の資格である。
難しい試験ではないということは、「勉強しなくても受かる」ということではない。「勉強すれば誰でも受かる」ということである。

勉強すれば誰でも受かる、という傾向の試験に必要なのはトータルの勉強期間ではない。もしそうだとしたら、大学受験は現役生は浪人生に勝てないということになる。しかし実際は異なる。なぜ、浪人生は現役生に勝てるとは限らないか。勉強は「期間」ではなく「継続」が重要だからである。

僕がITパスポートを受けるにあたり、勉強をした「期間」ではなく、どれだけ勉強を「継続」できるかがポイントであると考えた。試験日までの勉強スケジュールをざっくりと構築し、それに沿って進めていった。むろん、スケジュール通りになどいかなかった。あらゆるスケジュールがそうであるように。

勉強は思いのほか楽しかった。それまでコンピュータは僕にとって完全にブラックボックスで(まさに「魔法」のような)、ネットワークなどというものは「まあ、ようはグーグルでしょ?」みたいことを言いだしかねないレベルだった。ひとつひとつ新鮮な気持ちで勉強ができた。

ストラテジ系やマネジメント系の知識、一部テクノロジ系には、普段の仕事でやっていることに関連する内容があった。若手社員として、目の前の仕事をこなしながら習得していった知識の断片を、この資格の勉強を通じて再度体系的に学ぶことができたように思う。
 


現在の自分に足りないもの、それでいて興味のあるもの、あとはプライベートな理由。これが僕がITパスポートを受けようと思った理由だった。

自分に足りないもの。ITの知識がそれだ。僕は第一に知識習得があり、ゆえに、資格自体よりも資格を取るための過程に意味があった。資格が欲しくて受けた、というわけではないのだから、合格点ギリギリだったということはあまり喜べない。まだまだ十全に理解したとはいえない。途中から本来の目的を離れ、受かるため要領よく勉強する方向へ切り替わっていったことは僕の弱さだ。とはいえ、受かってしまったからには、「次」に進まなければならない。少し、もやっとした手触りを残したまま。

ITに興味があった。僕は文系で、けれどITやデジタルは必ずしも理系のものではないように思えた。ITやデジタルが人によって生み出されたものであり、それが人のために使われるものであるならば、それは法律や経済や文学とまた同じである。人間について考えること。すなわち文系の思考対象となり得る。僕はITに興味を持った。

プライベートな理由。「ある人」にかっこいいところを見せたかった。
ITパスポートに受かったくらいでかっこいいと思われるかは定かではないけれど。
 


「次」について考える。大事なことは「とりあえず進む」こと。

今まで読んでこなかった、ITやデジタルの本を読みたい。また、ITやデジタルを設定に盛り込んだ小説を書いてみたい。今はそんなことを思っている。それくらいがちょうどいいように思う。

そんなこんなしているうちに、気がつけば春がやって来る。幾度となく繰り返された、ただ一度だけの新しい春が。

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