ただただ東京タワーが大好きだった。
東京卒業しても今でも好きに変わりはない。
東京タワーの写真を撮ることも多く、
そんな写真をアップするためにブログを始めたんだけど、
飽き性の私としてはずいぶんと長いこと続けたな。
東京生活も長いことしたけど、
最後まで東京タワーが見える部屋には住めなかった。
333mの高さがあるわけだからいろんなところから見えるはずなんだけど残念ながら…実際引っ越しの時の物件探しでの優先順位がそれほど高いわけでもなかったんだろう。
それでも日々の移動の最中は至る所で東京タワーのいろんな表情を見ることができた。同じ場所で撮影して同じように映っても、こちらの気持ちの状況で案外違う感じ方ができた。ほんとに魅力的な心を癒してくれる存在だったな。
スカイツリーができてもその魅力が欠けることはない。
あるきっかけで宅建免許を取り不動産に絡むことがあった。
「東京タワーが見える部屋」という不動産屋さんをやってみたら案外流行ったかもって思ったことがあった。まー今でも思ってるかも。
例えばこんな感じの展開…
厳選された物件だけを紹介する不動産で、もちろん東京タワーが見えるから何でもご紹介というわけでなく、その見え方に思いっきりこだわる。普通の不動産屋は、大家さんから物件の客付けを依頼されるとほぼ100%受ける訳だけど、選択肢は多い方がいいってのが大概の理由かな。でも「東京タワーが見える部屋」では、オーナー様から依頼があっても、しっかり現場チェックを行うことは当然、東京タワーの見え方、そこで感じられる思い、織りなすストーリーまでも妄想できるほどの絶対的な存在感。またオーナーの人となりも重要なチェック項目。当然サイトに載せる物件数も少数限定、なんなら一点モノくらいの勢いかも。PRの文章も写真もレベルは抜群に高く見た人の心を魅了するほどに。だからって入居希望者を簡単には決めない。この部屋の魅力を十分に理解し楽しんでもらえる人、物件ごとにある程度のイメージもできていたりして…できることなら入居試験でもやりたいくらい。もちろんここまでこだわって物件紹介していくわけだから、入居待ちまでもがもの凄いことになってしまう。「こちらの物件は7人待ちです。お一人が2年住むと考えた場合、入居予定はおよそ14年先かと思います」なんてやり取りがあったりして…。仲介手数料がビジネスとして利益と考えると完全に破綻してる。
後半は妄想が独り歩きしてました。
でも何かにこだわったサービスはいいと思う。
なんでもいいんじゃなくて、これがいいということが求められる時代だと思う。