「人間は善悪が明確に区別できる世界を願う。……これら[諸々の宗教やイデオロギー]は相対的で両義的な小説の言語を明白で断定的な言説の形に言い表せる場合にしか小説と和解できず、つねに誰かが正しいことを要求する。」(クンデラ『小説の技法』)