ブロックチェーンビジネスを世界規模で立ち上げながら、実はリアルな「ブロック」とも言えるコンテナを利用した建築「コンテナハウス」にも数年前のスタート時点から携わっている。
実はコンテナは「20世紀最大の発明の一つ」と言われるほど、世界の物流に革命を起こした。今のところ、ブロックチェーンの実世界への影響はその足元にも及ばないレベルだろう。
コンテナのサイズは世界共通で、トレーラーはもとより鉄道やタンカーなどで五大陸、七つの海を縦横無尽に動き回る。そんなコンテナを建築に応用したのがコンテナハウスだ。
その外観を生かした無骨な雰囲気の建築物は勿論、デザインによっては時代の最先端をいくお洒落な建築物にもなる。なので、世界中の建築家のみならず、アーティストやクリエイターがコンテナハウスにハマってきている。
海外だと通常の輸送用コンテナをリユースしたコンテナハウスも多いが、日本では厳しい建築基準法のもと、JIS規格の鋼材を利用して製造される建築用コンテナユニットを使う必要がある。もちろんサイズは輸送用コンテナと同じ。
本来ならば、輸送用コンテナをリユースできるのが望ましいのは言うまでもない。頑丈な鉄でできているのだから50年以上は持つし、その四角形という構造上、レゴブロックのように設計もしやすい。そして最終的には溶かしてまた新しくすればいいから、ゴミが出ない。エコの極致だ。
でも、建築用コンテナでもそのメリットは十分享受できる。適法なコンテナハウスは、保険も効くし、ローンも普通に利用できる。
そして、やはりその最大の特徴はモビリティー、つまり移動・移設の容易さだろう。
コンテナはそもそも中に様々なサイズの荷物を詰め込んで、まとめて一つの大きな荷物にして移送するためのものだ。そしていま、ドローンの登場により、その可能性がさらに広がろうとしている。空飛ぶコンテナだ。
想像してみて欲しい。
日本中の町内会が災害用備蓄品を保存したコンテナを各自保有する。そして近隣で災害が起こった際には、ドローンでコンテナごと即時に移送し、救援活動をバックアップする。中の物資を取り出せば、仮設住宅のユニットとしても利用できる。必要なくなれば、またドローンで元の場所に戻ってくる。
もちろん国内だけでなく、海外へも飛んでいける。
大規模な災害時に、各地から数千ものコンテナが救援に飛んでくる光景は、圧巻だろう。そしてそれが多層階の仮設住宅としてあっという間に被災者を受け入れる。頑丈だから、安心感もある。
飛ばねぇハコは、ただのハコだ。
数年後には実現していてもおかしくない話だ。
そしてもう一つ実現させたいことがある。コンテナユニットのトークン化だ。
一個単位だと高いので、一個を分割して一口5万円くらいでトークン化する。そして、そのコンテナを利用した建物のオーナーからリース料のような形でリターンを得る。いわゆるセキュリティートークンの形式。
一般の人が普通に家を建てる時、クラウドファンディングで資金を調達することなんてないだろう。でもこの方式だと、実現可能だ。
みんな、たくさんの人からのリースとして自分の家に住みつつも、自分も誰かの家の一部を「保有」する世界。シェアハウスの究極の形がそこにある。そしてこれが新しいマネー・資産の使い方になる。
コンテナハウスは、アイデア次第で色んな応用が可能である。
工場に専用ラインができるくらいまで量産するようになってくると、ユニット当たりの値段もかなり下がってくる。
数年後には実現しているかもしれない。
何か面白いアイデアがあれば、コンテナハウス IRON HOUSE TETSUYA までお気軽にどうぞ!