なんだかブロックチェーンよりコンテナハウスの記事の方が人気あるので、もう一本書いてみる。
「コンテナハウス」は何となく男のロマンというか秘密基地、隠れ家的なワクワクする響きがあるけど、前記事でも書いたように、災害時にその真価を発揮しうるパワーを秘めているように、社会的な存在意義もある。そして、災害ではないものの、じわじわと社会に負の影響を及ぼし始めているあの問題への解決策ともなるかもしれない。
その問題とは「空き家問題」。
老朽化して誰も住んでいない空き家なんて、年々朽ちていって倒壊の危険が増えるだけでなく、放火や野生動物の住処になる危険もあるし、近隣住民にとっては迷惑以外の何物でもない。かといってオーナー(だいたい相続人の場合が多い)からすると、ぶっ壊して更地にしたら固定資産税がドンと上がる(6倍!)し、ボロくなっとはいえ懐かしい思い出もあるし、殆どの場合遠くに住んでるので、普段は気にならない。
相続や税金など、色々複雑な問題が絡んでくるとは言うものの、こういう問題はシンプルに考えて、一気にアクションを起こさないと解決などしない。そして深刻に考えずにワクワクする方法で解決するのが一番。そこで登場するのが「庭付きワンルーム・コンテナハウス」!
ワンルームでもちゃんと建築許可を取った建物であれば、土地は更地にはならないから、固定資産税はそのまま。オーナーの気が変わって、家とかアパートを建てようということになったら、とっとと移設できてしまうから問題ない。将来的には、文句言われる前にドローンで飛び去る時代になる(ハズ)。
何しろ、もともと家が建っていた土地で、住居部分はワンルームだから、庭が広くとれる。バイクや車も置けるし、家庭菜園だってできる。そして、庭に七輪を置いてサンマも焼ける。キャッチボールもできる。桜の木を植えることもできる。これでビールがあれば、何も言うことなし。タワマンの住民が羨ましそうに眺めている光景が目に浮かぶ。
もちろん庭付きとはいえワンルームだから、家賃収入は期待できない。というか、期待する方がおかしい。そもそも近所に迷惑をかけていたのだから、プラマイゼロでもいいくらいだ。大体、欲を出して下手にアパートでも建てて部屋が埋まらなかったら悲惨だし、維持管理にいつも頭を悩まされながら生きていく羽目になりかねない。
ワンルーム・コンテナハウスなんてシンプルで、頭を悩ます必要なんてない。
ポイントは、ワンルームと言えども更地化を阻止できるので固定資産税が上がらないことと、コンテナハウスだからいつでも移設可能だということ。これだけ。
そして、コンテナハウスは無骨にもお洒落にもできるので、ここはデザイナーやクリエイターの腕の見せ所。
若い単身者でも住みたい人はいるだろうし、高齢者だって地べたからそのまま家に入れるのだから、楽なことこの上ない。
単なる「庭付きワンルーム・コンテナハウス」ではなく、「空き家問題を解決する庭付きワンルーム・コンテナハウス」。
これは楽しい。