今日は就労移行支援事業所とプログラミング学習について説明します。
就労移行支援事業所は簡単に言うと障害者枠で就職する人が通う訓練所のような所です。
前年度の収入が0円の場合は無料で通えますが、前年度所得があれば下記料金を毎月払う必要があります。
(簡略化した内容です。詳しくは市役所や就労移行支援事業所などにお問い合わせください)
私は2020年の1月に前職のネジ工場を退社し、2020年3月ごろに就労移行支援事業所を利用したので毎月9300円を貯金から払っていました。
就労移行支援事業所では昼食が出るところもあります。
私の場合は独学でプログラミング(ExcelのVBA)を覚えましたが、都市部にはプログラミングを教えてくれる就労移行支援事業所もあります。
今の時期だとコロナの関係で遠方でもオンラインで受けれるところもあるみたいです。
初心者レベルのプログラミング技術から、上級者向けのプログラミングなど様々に学べるみたいです。
注意事項としては障害者雇用に慣れていない企業はうつ病や統合失調症を抱える人への対処方法がわからず、採用を見送る傾向が高いのも事実です。
また、当然ながら、うつ病発症率が高い企業も精神障害を抱えている人の採用は控えます。
私もITメインの会社への障害者応募は何度も書類選考で落選しました。
しかしながら、私は重度のうつ病でしたが、独学でVBAやコマンドプロンプトを覚えて事務職にSE職・プログラマー職として就職できました。
給与は事務職ベースなので月給17万前後の契約社員です。
ボーナスは6月12月に手取りで2万~3万程貰えます。
大阪の事業所では100人程人がおり、VBAを扱える人が6人くらいです。
私の支店では3人おり、その中でも私が一番技術力を持っているため、社内評価はよく査定と給与は評価面談の度に上昇しています。
基本的に障害理解があり、優しい人が多いので楽しくやりやすく仕事をしています。
また。プログラミング自体がパズルを解いているような感覚で行っているので、やりがいと楽しみがあります。
※部署によってはVBAの技術の属人化を恐れて、VBAを導入していない部署もありますが、私は履歴書にVBAが出来ると書いていたためにVBAを必要とする部署で採用されました。
私自身、30歳前後で本格的にVBAを学び独学で来ました。
ただし、私自身CABテストなどで高得点を取れたりもしたので、潜在的にプログラミングの能力があったのだと思われます。
プログラミングが出来なくても、確認作業・見直し作業が得意でデスクワークでミスが少ない方・協調性が高い方なども重宝されますので、企業の求人に自分を合わせて就職するのではなく、ご自身の得意分野に合わせて就職する(企業を選ぶ)ことをお勧めします。
また、直観的に疑似的なプログラミングなどが出来るRPAという技術も存在します。
プログラミングは難しいけどRPAなら出来る!という人も居たり、分野によってはVBAよりも優遇される場合もありますのでRPA技術の習得もありかもしれません。
また各事業所もカリキュラム内容を順次アップデートしている(場合によってはダウングレード)している事もあるかもしれませんので、興味がありましたらHPを細部まで確認することをお勧めします。
一般的な就労移行支援事業所のカリキュラムは後述します。
■ITスクール(日本全国に点在:動画編集・Python・Ruby・WEBエンジニア・WEBデザイナー)
日本全国にあり、動画編集から色んなプログラミング言語をやっているという印象です。
通いやすい場所にあれば一度見学に行ってみて、好印象だったら即決してもいいかもしれません。
■フロンティアリンク(日本全国:VBA・Access・WEBエンジニア)
フロンティアリンク株式会社が運営しています。
Accessは私も仕事で使ったことがあるのですが、PCに慣れている人でも少し戸惑うため、Accessを勉強できるのは良いですね。
VBAを学べるので事務職でも活躍できます。
■ニューロダイブ(東京・大阪・福岡:VBA・python・データサイエンティストなど)
パーソルグループが手掛けるニューロダイブは事務職で活躍できるVBAと
IT系の会社の障害者枠などで働ける可能性のあるPhythonやデータサイエンティストのカリキュラムが学べます。
東京や大阪、福岡に事業所があるみたいですが、順次拡大しており、22年の12月に大阪事業所が開所したみたいです。
他にはない特色としてデータサイエンティストというカリキュラムがあるのでIT系を狙っている人や、私のようにVBAで事務職に就職するのもありかもしれません。
パーソルグループはテンプスタッフやdodaなどのTVCMの印象が強いですね。
■マナビト(東京のみ・WEBエンジニア・WEBデザイナー・JavaScript・HTML・CSS・PhotoShopなど)
株式会社アライブが運営しているようです。東京方面のみの事業所みたいです。
■かいと(千葉県・CAD)
就労移行支援事業所は平均すると大体9カ月訓練を受けるとされています。
自信が無くても仕事ではなく自分にプログラミングの適性があるかを知るためにプログラミングを教えてくれる就労移行支援事業所に通う事を私は強くオススメします。
私は都市部から離れているのと、コロナ前だったのでオンラインでのプログラミングを教えてくれるところも無かったので、普通の就労移行支援事業所に行きましたが、私も就労移行支援事業所でプログラミングを学びたかった(´;ω;`)ウゥゥ
結局は独学で習得したんですが大変でした…
私が習得したのはExcelのVBAという言語です。
事務作業が少しでもあるならとりあえずこれを覚えておけば損はないと思います。
今、私が働いている支社ではExcelのVBAマクロは私しか使えず、仕事の依頼と後任育成の依頼が来ている状態になります。
あとは純粋にプログラミングはパズル感覚なので楽しいですが、不向きな人には辛い作業だと思いますので就労移行支援事業所で向き不向きを確認する為にもプログラミングありきの方を強く推奨します。
VBAの他にはマイクロソフトのAccesの勉強もオススメです。
Accesは私も会社に入社して初めて触りました。
その時にはVBAでプログラミングが出来ていたのでAccesも余裕で覚えられるだろうと思っていたのですが、
Accesはかなり独特な操作感で覚えるのにかなり苦労しました。
巷ではデータベースアプリと言われていますが、
私はノンコーディングで簡単なアプリを作れるソフトと思っています(VBAを使ってコーディングもできますが)
就労移行支援事業所では主に下記のカリキュラムを行います。
・ビジネスマナー
・簡単なPC操作
・PCでのデータ入力・文章作成
・電話応対練習
・疑似郵便物の仕分け
・電卓計算
・グループディスカッション
・軽作業
・障害者を抱えて働く為の知識
私は就労移行支援事業所に来た時には社会人経験が10年近く在り、ビジネスマナーやPC作業、電話応対などはかなり出来ていたので正直、少し物足りないものはありました。
しかしながら、相対的ではありますが、グループディスカッションの時や他の方と関わるときに
「話し方が論理的で的を得ていて賢い」や「PCにかなり強い」
という自分では気づかなかった長所もかなり見えたりもしました。
また、職員さんからの情報で特例子会社の存在を知ることが出来、結果、今に至るので結果オーライだったと思います。
他には利用者さんと障害の情報を交換出来たり、友人になったりすることも出来たのも大きかったと思います。
カリキュラムが物足りない方は自習などの時間に職員さんとキャリアや過去の仕事の話などをしてみてもいいかもしれません。
私の印象だと色んな仕事を経て就労移行支援員になっている方が多いので色んな話が聞けると思います。
就労移行支援事業所は最長で2年間利用が出来ます。
そして、就職したら終わりではなく、定着支援という制度があります。
簡単に言うと、就職後も仕事の相談などに乗ってくれる制度になります。私も仕事でミスした時に話を聞いてもらい、ストレスを緩和させた事があります。
定着支援制度は最長で3年6カ月利用できます。
定着支援は少額の金銭がかかることも多いですので、詳しくは就労移行支援事業所に相談ください。
名前が似ていてややこしいですが、就労継続支援事業というものがあります。
就労移行支援は基本的にバイトや仕事と兼業できません。(稀に特例あり)
なので金銭的に大変な状況で就労移行支援事業所の利用に料金が発生してしまう場合は就労継続支援の利用もありだと思われます(私は利用したことはありません)
しかしながら、就労継続支援は少額ではありますが給料が出ます。
表でまとめると下記のようになります。
特例子会社や障害者枠で働く際、必ず就労移行支援事業所に通う必要はありませんが、
通っている方が定着支援を受けれたり、また、就労移行支援事業所のスタッフが企業面接の時に同伴してくれます。
他には特例子会社で多いデータ入力作業なども訓練が出来ます。
またスタッフが就労移行支援事業所での活躍を面接官に話してくれたり、就職面で問題が無いとの文章を企業に提出してくれたりもするので、就労移行支援事業所は通っといて損は無いと思われます。
安定して就労移行支援事業所へ通えていると企業からも高評価となりやすいです。
ただし、自分のレベルにあるカリキュラムが望ましいと私は思いますので社会人経験ある方は通うなら私はプログラミング授業があるところを推奨していますが、プログラミングなどは絶対無理という方は無理せず、通常の就労移行支援事業所に通い、安定した勤怠を目指してみてください。
障害者枠の場合は企業に入社した後も安定した勤怠はかなり評価ポイントが高いですので。