新緑の京都・嵯峨野のお散歩。
今回は常寂光寺(じょうじゃっこうじ)を訪ねます。
常寂光寺は紅葉の名所としてあまりにも有名。
でも、この季節の青もみじも素敵なんです。
新緑に染まる世界。
そんな世界に入ってゆきましょう。
嵐山から徒歩で15分くらいお散歩すると常寂光寺。
小倉山の麓にあります。
常寂光寺は大人気観光スポットですが、この日はとても静かです。
新型コロナウイルス感染の影響で観光客が激減していますから。
先日まで拝観休止にされていたのですが、コロナの流行が落ち着きつつあるので再開されていました。
では、山門をくぐって境内に入りましょう。
おお!
あまりにも有名な仁王門。
一面に青もみじで緑に染まっています。
そして、参道は石段の上まで誰も写り込みません。
近年ではちょっと考えられないほどの人の少なさ、静かさ。
本来の京都の良さはこういう静かで落ち着いた世界なんだと思い出させてくれます。
青もみじの中に、ワンポイントで赤い野村もみじが。
素敵です。
では、仁王門もくぐって先に進みましょう。
石段を登って振り返って見おろす仁王門。
青もみじの隙間から差す木漏れ日にも情緒があります。
石段を上がると、そこには本堂。この本堂は桃山城客殿を移設したものとのこと。
まずはここで手を合わせましょう。
そしてさらに上へと登ってゆきます。
しっとりとした竹林を横目に見ながら、階段を登ります。
この竹林も雰囲気がありますね。
階段を上がると視界が広がって、重要文化財の多宝塔から京都市街が眺められます。
これは良い景色で、京都盆地を越えて比叡山までもが見えています。
青もみじの中の石畳を歩いて境内を巡ります。
身体が緑に染まってゆくようです。
この写真のように、広角レンズで手前の青もみじにピントを合わせて石畳の小道がボケると遠近感があって良いですね。
今回の記事はこのレンズを使っています。
今回このレンズを購入したので、本記事のほとんどの写真をこのレンズで撮っています。
LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7
これは、マイクロフォーサーズ用のライカレンズ(いわゆるパナライカ)。35mm判換算で30mmの広角単焦点です。
このレンズをLUMIX G8に付けています。
広角の割にはよくボケてくれて、しっかりとした色をつけてくれる印象です。
緑ばかりでは飽きてくるので、他の色も。
あやめの紫と、ずっと赤い色のモミジである野村もみじが新緑に彩りを添えてくれていました。
この時期の常寂光寺は、青もみじと合わせて苔の色も素敵です。
この末吉坂の右手の崖が苔で覆いつくされていますね。
その崖。見事に苔むしています!
もう初夏のこの季節になると、濃い緑になってとてもしっとりとしています。
ふと見た、足元の石段もしっとりとして素敵。
さて、体の芯まで緑に染まったのでそろそろ帰りましょう。
もういちど仁王門を振り返って、常寂光寺をあとにしました。
渡月橋に向けて、竹林をぬって帰りましょう。
大河内山荘前。かの有名な嵯峨野の竹林です。
この竹林の一本道は日中は人が写り込まない写真が撮れることはないくらいに有名で、新型コロナウイルス流行前は観光客で大混雑だったのですが、この日はこんな写真が撮れました。
いかに京都は観光客が減っているか、この写真からもお分かりになるかと思います。
嵐山公園を抜けて、大堰川にたどり着きました。
水を見るとホッとしますね。
山も川も新緑色です。
大堰川にはたくさんの舟が。
なんだか江戸時代みたいな光景です。
これらは保津川下りの舟ですが、保津川下りは新型コロナウイルス感染対策で現在休止中なので、ここに係留されて寂しそうにしていました。
お散歩の終点、渡月橋まで戻ってきました。
真ん中少し右にある、こんもりした丸っこい山が小倉山です。
常寂光寺はこの小倉山のふもとです。
また、小倉百人一首はこの山の麓の庵で編纂されました。
今にも雨が降りそう。早くおうちに帰らないと。
がっつりお昼寝している人もいますが、雨に降られないうちに帰りましょう。
やっぱり常寂光寺は青もみじも素晴らしかったです。
まだ新緑が目に焼き付いていて、瞳が緑色になっている感じです。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 15mm F1.7, LUMIX 25mm F1.7, 12-60mm F3.5-5.6
初秋のまだ緑がきれいな季節
鮮やかな紅葉
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