秋晴れの気候の良い季節。
お散歩日和です。
今回は、旅をする蝶として有名、淡い青色が美しい蝶「アサギマダラ」を見に行きます。
出かけるのは、京都・梅小路公園。
出かけると言っても、梅小路公園は京都駅の近く。
京都駅から徒歩で行くことができます。お散歩ですね。
京都駅から徒歩で行けるのですが目的地は公園の端でちょっと遠いので、今回は京都駅からJR嵯峨野線で一駅乗って梅小路京都西駅から行きます。
この駅は2019年にオープンしたばかりの新しい駅。
すぐ横に京都鉄道博物館があり、休日は家族連れで賑わいます。
駅前に近いところに今回の目的地、朱雀の庭があります。
緑の館というレストランなどが入った建物があり、この奥が朱雀の庭という日本庭園なのです。
朱雀の庭。
京都駅に近い都心部なのに緑が豊かです。
朱雀の庭は、平安建都1200年を記念し京都の作庭技術、技法の粋を結集して作庭された平成の日本庭園ということです。
まだ新しい庭園なのです。
さて、初秋になるとこの朱雀の庭に藤袴(フジバカマ)が設置されます。
そして、藤袴の花の蜜を求めて蝶たちがやってきます。
一番良く見かける蝶は、褄黒豹紋(ツマグロヒョウモン)。
オレンジの翅(はね)に黒い豹紋が鮮やか。
そして今回のお目当てのアサギマダラ。
アサギマダラは「旅する蝶」、「渡り蝶」とも呼ばれます。
アサギマダラは春から夏にかけて本州などの標高1000~2000メートルほどの高原地帯を繁殖地とし、秋に気温が下がってくると適温の生活地を求めて南方へ移動します。
九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいくのです。
移動距離は1000キロ以上。
よくこんな小さい身体で大移動しますよね。
アサギマダラは大移動の途中で、京都の都心部でありながらも緑豊かな梅小路公園・朱雀の庭に立ち寄ったわけです。
こんな清々しい場所で大好物の藤袴があれば、そりゃ立ち寄りたくもなりますよね。
ツマグロヒョウモンは旅はしませんが、これはこれでオレンジが可愛いです。
翅(はね)を広げたアサギマダラ。
この淡い青色の翅が美しく、虜になります。
その名の通り、浅葱色(あさぎいろ)ですね。
実はアサギマダラは翅をかなりバタバタさせて動きも素早いので、なかなかこの写真を撮るのは難しいのです。今回は良い写真が撮れました。
さて、せっかくなのでもうちょっと梅小路公園をお散歩しましょう。
こちらは、朱雀の庭の隣りにある「いのちの森」。
自然にあまり手を入れないビオトープになっています。
とくにこの通路は樹冠回廊と名付けられ、最大3.6メートルの高さの回廊を歩くことで、森を少し上から見ることができます。
ここはすっかり森の中なのですが、すぐ横にJR京都線やJR嵯峨野線が走っていて京都駅が近く、電車の音がうるさいくらいの街中なのです。
そのギャップがたまりませんねw。
こちらは梅小路公園の中心、ひろーい芝生広場。
奥にある建物は京都水族館。
新型コロナ緊急事態宣言が解除になって子どもたちが嬉しそうに元気よく遊んでいるこの光景は、久しぶりに見たように思います。
そして公園の端にSLがやってきました!
これは京都鉄道博物館の目玉展示、動くSLです。
SLは博物館から梅小路公園の端に敷かれた線路を、とても短い距離ですが走っています。
もちろん客車が付いていて、乗ることができます。
さて、蝶を見て満足したので、今回のお散歩はそろそろ終了。
帰りは歩いて京都駅まで。
雲ひとつ無い青空が清々しいです。
梅小路公園は、お散歩にちょうど適した公園です。
駅近でありながら、四季折々の花や自然を楽しむことができますね。
Camera: LUMIX G8
Lenses: OLYMPUS 9-18mm F4-5.6, LUMIX 12-32mm F3.5-5.6, 45-150mm F4-5.6
年末に梅小路公園で紅葉と梅を同時に見たときの記事です。
晩秋と早春が同居する場所。
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