夏!
夏といえばキラキラ光る海!
とはいえ、僕の住んでいる京都市は海に面していないのです。
京都の人が海といえば、それはお隣、滋賀県の琵琶湖のこと。
琵琶湖は海じゃなくて湖なんだけど、地元では湖とかいてうみと読むのです。
今回は、そんなうみを見に琵琶湖に行ってきました。
それも、湖の中にある離れ小島である、竹生島(ちくぶしま)へ。
離れ小島って、ワクワクしますよね。
まず、この地図を見てください。
竹生島は京都からは遠いですねー。
まずは、琵琶湖の西を走るJR湖西線で近江今津駅まで行きます。
あるいは車なら湖西道路を通って、近江今津駅まで。
JR近江今津駅から徒歩数分の場所に、今津港があります。
めっちゃ天気がいいですね。すごく暑いです。
ここから、竹生島行きの船に乗りましょう!
今津港から竹生島まで船で30分。
すでに左奥に竹生島が小さく見えています。
乗船料は往復で2,590円と、ちと高いような…。
しばらくすると竹生島が見えてきました!
こんもりとした小さな島ですね。
そして濃い青空と夏の白い雲。
竹生島の港に到着ー。
山の斜面にいくつか建物が見えます。
これが竹生島で行ける範囲のすべて。それ以外は山で木々に覆われており、通行できません。
小さく朱い鳥居が見えたりしますが…。
少し進みましょう。
竹生島には宝厳寺と都久夫須麻神社しかありません。あとはお土産屋くらいで住人はおらず無人島です。
まさに、信仰の島です。
お寺と神社は隣り合わせにありもともとは一緒だったらしく、お寺の入口に鳥居もあって神仏習合の名残をとどめていますね。
狭い山の斜面にいろんなお堂が建っているので、石段をたくさん登ります。
暑い、しんどい…。
宝厳寺本堂。
宝厳寺は弁才天信仰の聖地であり、広島の厳島神社と神奈川江ノ島の江島神社とともに日本三大弁才天のひとつです。
あまり知名度はありませんが、すごい神社です。えっ、神社じゃなくてお寺?
あまりに暑いので、お堂の中で少し涼みます。
写真に人が写り込まないくらい、ほとんど誰もいない…。
本堂の中にはこんなダルマがいっぱい。
これは「弁天様の願いダルマ」。
お願い事を書いた紙をこの小さいダルマの中に入れて、奉納します。
可愛いね。
琵琶湖と竹生島の小さな港を見下ろすと、とても夏らしい色です。
百日紅のピンクと湖や空の青が真夏らしくて、素敵。
朱色の三重塔が夏の青空に映えて鮮やかです。
この廊下は、重要文化財の舟廊下。
これは豊臣秀吉が朝鮮出兵のおりに秀吉の船として作られた日本丸の船櫓(ふなやぐら)を利用して作られたところから、その名がついたとのことです。
これ以外にも、秀吉が建てた大坂城の唯一の遺構といわれる国宝の唐門などのとても貴重な文化財がここにはあります(唐門は修復工事中で見ることができず)。
離れ島であるがゆえに長い年月を経ても残っているのかと思います。
離島にはロマンがありますね。
こちらは宝厳寺の横、舟廊下を渡ったところにある都久夫須麻神社(竹生島神社)。
この本堂は、伏見城または豊国廟から移築したという伝承があり、国宝に指定されています。
小さい島なのに国宝とか重文だらけですごいです。
この本殿から振り返ると、そこには…。
美しい夏の青い空とうみが広がっていました。
強い日差し、向こうに見える白い雲。
絶景です。
ここは竜神拝所と名付けられています。
ここの名物は「かわらけ投げ」。
小さな円盤状のお皿に願い事を書き、ここからフリスビーのように投げて飛ばします。見事に鳥居をくぐれば願いが成就するということです。
なかなか難しいんだな、これが。
宝厳寺の御朱印もいただきました。
ご本尊の大弁財天と書かれています。
境内というか島内を一通り巡って帰ってきました。
夏の日差しは強く、波は青く静か。
暑い暑い夏の一コマです。
帰りの船が来たので、熱中症にならないうちにクーラーの効いた船内へ逃げ込みましょう。
さようなら竹生島。さようなら夏の真っ盛りのひととき。
と感傷的になりたいのですが、あまりにも暑かったので冷房の効いた船室でスポーツドリンクをグビグビ飲んでおります。
あまり知られていない竹生島。
景色は美しく、文化財も国宝はじめ素晴らしいものがあって、離島のロマンもある素敵な場所です。
Camera: PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4