京都も梅雨真っ只中。
そして、梅雨といえばあじさいですねー。
京都にもあじさいの名所はいくつもありますが、毎年僕が行っているのは善峯寺(よしみねでら)。
今年もその善峯寺を訪ねます。
そして今回は、善峯寺と合わせて天空の寺と呼ばれる三鈷寺も訪ねました。
善峯寺は京都盆地の西の端、西山の中腹にあります。
山の中なので交通は不便です。
阪急電車京都線東向日駅やJR京都線(東海道線)向日町駅からバスが出ているので、それに乗り約30分。
バスは1時間に1本しかないので乗り遅れないようにしないといけません。
でも京都在住の僕は、今回も便利なマイカーで直行です。
善峯寺は駐車場完備です。
善峯寺山門。
さっそく鮮やかな青もみじとサツキがお出迎え。
まずは本堂である観音堂にお参り。
お参りをすませたら桜あじさい苑がありますので、そちらへ向かいます。
境内にはあじさいとサツキのコラボが。
そして京都市街が一望できます。善峯寺が山の中腹に建っていることがよく分かると思います。
梅雨らしからぬ天気の良さですね。
ここが桜あじさい苑。結構広いです。
春はしだれ桜、梅雨はあじさいが満開になるのです。
さあ、下に降りましょう。
梅雨の晴れ間の光を浴びて、鮮やかなあじさいが満開!
青色と紫のバランスも素敵です。
桜あじさい苑には幸福地蔵があります。
「自分以外の幸せを願いましょう」とあります。いいですね。
キラキラした光がまぶしい。
桜あじさい苑にある白山名水。湧き水です。
蒸し暑い中、この名水を飲むと生き返る思いです。
あじさい苑からも京都市街が見渡せます。右手にあるのは先に載せた幸福地蔵。
とてもいい眺めで、京都にいくつもあるあじさいの名所の中でもここ善峯寺は展望の良さが特長なのです。
さて、あじさい苑を出てもう少し境内を散策しましょう。
サツキのピンクが美しく、手水舎のなみなみとした水が涼し気です。
さて、桜あじさい苑の端っこにこのような門があります。
善峯寺北門とあり、中から外へ一方通行の回転扉。
ここからお寺の外へ出られるのですが、ここは山の中。お寺の外に出ても何もないのでは?
と、あじさい苑を訪ねた多くの人が思うのか、皆さんここでUターンします。
そりゃそうだ。一方通行の回転扉なので出たら戻れないもんね。門は無人だし。
しかし、今回は敢えて一方通行の扉の向こうへ行きます! もう帰ってこれないかも知れないけど…。
この門の先に一体何があるのでしょうか?
回転扉をくぐり門を出ると、あじさいに隠れて三鈷寺という看板が。
どうやら、この先にお寺があるようです。先に進みましょう。
歩いてわずか一分でお寺に到着。
このお寺が三鈷寺(さんこじ)です。
このお寺は天空の寺と名付けられています。
天空と聞くとどうしても天空の城ラピュタを思い浮かべますよね。どのあたりが天空なんだろう?
なんだかワクワクします。
誰も参拝者はいませんしお寺の人すら見かけませんが、境内に入れるようなので入ってみます。
境内に入ると、お堂の間に渡り廊下がありました。
この渡り廊下を横切って、先に進みます。
お堂に入らせていただこうとしましたが、閉まっていました。
拝観料を納めると入らせていただいて解説も伺えるようなのですが、そもそもお寺の人の姿が見えません。インターホンがありましたが、何だが押すのも恐縮だし…。
と、振り返ると…。
おおー、見事な光景ですね!
京都市街がほとんど隠れることなく一望できます。
サツキも咲いていて青空という一年でも恐らくベストなコンディションで、晴れ晴れとした清々しい景色。
まさに天空の城、いや天空の寺です。
見ろ! 人がゴミのようだ(いや、人は小さすぎて見えんやろ…)。
しばしこの三鈷寺の素晴らしい景色を見て休憩し、満足したので戻りましょう。
あっ! 善峯寺の北門って一方通行の回転扉なのでもう戻れないやん、無人だし(泣。
と思いましたが、門についているインターホンでお寺の人に入れてくださいと言ってインターホンのカメラに拝観券を提示すると、なんと回転扉のロックが遠隔操作で外れて逆回転できるようになり、善峯寺に無事帰還することができました。
めでたしめでたし。
(三鈷寺へは善峯寺の境内を経由しない参道もあります。)
善峯寺に戻ってくると、山の日暮れは早くもうあじさいに日が当たらなくなってきました。
そろそろ山を降りましょう。
サツキが咲く参道を降りて、善峯寺をあとにします。
サツキからあじさいへと移りゆく梅雨の時期。
新型コロナなんて知らないとばかりに、今年も着実に季節は進んでいます。
もう少しで京都も本格的な夏。
梅雨の晴れ間でそんな夏を先取りしてちょっと夏の気分になった、今回のお散歩でした。
Camera: LUMIX G8
Lenses: LEICA 12-60mm F2.8-4, LUMIX 42.5mm F1.7, 45-150mm F4-5.6
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