京都・金閣寺、銀閣寺って世界的に有名です。そして金銀ときたら銅ですよね。
じゃあ「銅閣」って無いんでしょうか?
実はあるんです。今回はそんな場所を訪ねました。もちろん御朱印も!
京都東山・八坂神社から少し下がった場所にその銅閣はあります。
名前は「祇園閣」。
大雲院というお寺の一角にあります。上の写真では、左の方にちょっと見えていますね。
これが祗園閣。堂々とした建物。
屋根が青銅色をしていますね。屋根は銅で葺かれているので、銅閣なんです。
建物の形は祇園祭の鉾をモチーフにしており、そこから祇園閣と名付けられています。
祇園閣は高い建物で、京都東山の大観光地に建っているので、とても目立ちます。記憶にある方も多いのではないでしょうか。
でも、そんな建物なのにどうして知名度が低いのでしょう?
実は、この祇園閣はふだん公開されていません。
なので入れず、観光できないのでガイドブックにもほとんど載らず、知名度は低いのです。
しかし今回、潜入することができました!
いや、潜入というほどではなく、夏の間だけ特別公開されていたんですね。
立派な楼閣ですね。
でも、あまり古くない感じ?
はい、祇園閣は1928年(昭和2年)に建てられました。京都の歴史からするとつい先日のことで、できたてホヤホヤといえますw
これは大倉財閥の創始者、大倉喜八郎が自分の別荘の敷地に建てたんです(今は大雲院の敷地)。
大倉財閥というのは、ホテルオークラや大成建設、サッポロビールやアサヒビールを生み出した財閥。
大倉さんは祇園祭が大好きだったとのことで、鉾に似せて作ったとのこと。
さすが大富豪やで、やることが違う…。
さて、下の方に見える入り口から中に入って、展望階まで階段を上がります。
中はこれがまたすごい!のですが、なんと撮影禁止。
階段の壁と天井には、一面に中国・敦煌莫高窟(とんこうばっこうくつ)壁画の模写が描かれているんです。それを眺めながら、展望台まで上がります。
上からの眺めはとても良く、京都市街が一望できるのですがこれも撮影禁止、残念。
さて、祇園閣から降りてきました。
この大雲院は織田信長の息子、信忠を弔うために建てられたので、信長と信忠のお墓があります。
そして、なんと上のように石川五右衛門の墓もあります。
五右衛門が捕まって市中引き回しにされ、大雲院の前に来た時に住職に引き渡されたので、ここで眠っているらしいです。
釜茹でにされた後は、ここに眠っていたのね。
そして、御朱印!
見開きの立派な御朱印ですね。「弥陀仏」と書かれています。
特別公開のときだけのレアな御朱印。
ただし、これは書き置きのみ。祇園閣のイラストはさすがに手書きではなく、印刷です。
さて、非公開文化財を拝見し、京都市街の良い眺めも見て日が暮れてきたので、帰りましょう。
大雲院の立派な本堂を振り返りながら、帰路につきました。
ちなみに、京都三名閣というのがあります。金閣、銀閣、そして「飛雲閣」(ひうんかく)です。
この飛雲閣というのは西本願寺にあり国宝ですらあるのですが、知名度が低いのはこれまた非公開だからなんですね。
さすが、一見(いちげん)さんお断りの京都です。
でも、自分は拝観したことがあります。立派でデザインが素晴らしい建物で、三名閣のうちでは一番好きです。
写真撮影禁止なのでここに載せられないのが残念。公式サイトでの飛雲閣の写真はこちら。
ぜひ機会があれば(たまに特別公開されます)飛雲閣も見てください。
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