天皇・皇后両陛下はご退位に伴う儀式の一環ということで京都に来られています。
京都御所にてお茶会も開かれました。
僕もお茶会に行きましたと言いたいところですが、もちろんお茶会に呼ばれるような身分ではありません(泣)。
でも、京都御所ってどんな所なんだろう?と気になります。
なにせ、1200年にわたって日本の中心であった場所なのですから。
実は、近年京都御所は一般公開されています。
そして、つい先日まで御即位30年記念ということで特別公開されていたんです。
この京都御所特別公開に行ってきましたので、レポートします!
京都の中心部、京都御苑のさらに中心が京都御所です。
全体が壁で隔てられ、ところどころに立派な門があります。
中に入ってみましょう!
おっと…。
さすがに気軽には入れません。
入り口で手荷物検査があります。ちょっと物々しい雰囲気ですが、ここだけの話、鞄の中をちらっと見るくらいでした。
それに、特別公開というのに空いていて、参観者は並んでいませんね。
この日が平日ということもあったからなんですが、京都は東京に比べるとのんびりしている感じでもあります。
ちなみに、参観は無料です。
おおっ、いきなりこれは鮮やかで豪華ですねー。
入場してすぐの場所に飾られている、ご即位30年を記念した御車寄(おくるまよせ)の花車です。
承明門
南正面にあり、朱色の門が鮮やかです。
門の向こうに見えるのが、御所の中心になる建物、紫宸殿です。
行ってみましょうー。
紫宸殿(ししんでん)。ここが京都御所の中心部。
京都御所で最も格式の高い正殿で、即位の礼などの重要な儀式がここで行われました。
ということは、京都が都だった長い歴史の中で日本の中心であり続けた場所なのです。
かなり引いて撮っているのであまり大きさがわかりませんが、かなり大きく立派な建物です。
紫宸殿の左右に見えるのは「左近の桜、右近の橘」。
ひな人形で飾られる桜と橘は、この紫宸殿の左右の木を模しています。
ただ、桜はまだ咲かず、橘は保護のため上屋で覆われているのでちょっと寂しいです。
そして、中央に見える18段の階(南階)を模したのが、ひな人形のひな壇なんです。
この紫宸殿の真ん中に高御座(たかみくら)が据えられ、即位の礼が行われました。
明治、大正、昭和天皇の即位の礼はここで行われました。今の時代も高御座は京都御所に保存されています。
でも、じつは現時点で京都に高御座はありません。
高御座は東京に持っていってるんです!
あまり声を大にして言いませんが、京都に代々住んでいる人の一部は高御座が東京に持っていかれて、東京で即位の礼が行われるのを大変残念がっているようです。
これは京都御所にパネル展示されていた、現天皇の即位の礼の写真。
東京で行われました。
向かって右が高御座で、その中に天皇陛下が立っておられます。左には当時の海部総理大臣。
現天皇の即位の礼は東京で行われ次回も東京ですが、この建物と紫宸殿を比べてみると、京都御所のこの紫宸殿で即位の礼を行ったほうがよほど様になるようにも思います。
まあ、京都で行われないのはいろいろ事情があるのでしょう。
清涼殿(せいりょうでん)
ここが天皇の日常のお住まいです。
代々の天皇がここで暮らしておられたんだなぁ、と思うと感慨深いです。
御所内には庭園もあって、訪ねる人に安らぎを与えてくれます。
御池庭(おいけにわ)
弧を描いた欅橋と、小石を敷き詰めた州浜。
ぱっと目を引くような華美さではなく、とても品のある優美なお庭だと思います。
さすが御所です。
こちら御内庭には梅が満開。
春の暖かな日に気持ちが和みます。
いよいよもう少しで即位の礼。
京都で行われないのは自分も少し残念ですが、このような京都御所の光景を拝見していると、遠い遠い世界がちょっとだけ近くに感じられたように思いました。
Camera: PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & SIGMA 70-300mm F4-5.6
よろしければ他のトラベル記事もご覧くださいね。
CosmosのALISトラベル記事
Twitter: @cosmoscx