世界中の首脳が一堂に会する、G20大阪サミットが2019年6月29日に終了しました。
と言ったって、庶民には何の関係もないやろ、大阪の人は交通規制で不便なだけやろなー。
G20が始まる前はそんなふうに、大阪都心部の端くれで仕事をする自分は思っていましたが、大阪市内にいて場の雰囲気を感じていると結構感慨深かったんです。
ああ、場の雰囲気って大切なんだなと。
そんな、庶民だけどG20の場の雰囲気を見て感じて、興味を持った者の感想を書いてみました。
G20の会場となったインテックス大阪、各国首脳が泊まった主要なホテル、そして首脳の奥様方が訪ねた京都・東福寺まで、だいたい自分が何度も行っている場所なんです。
首脳を載せた車が通る沿道の光景をテレビで見たら、そこがどこだか大体わかりました。
せっかくなので、仕事の帰りに首脳の泊まるホテルへ散歩してみました。
例えば、これは新梅田シティ。奥に見えるのがウェスティンホテル大阪。
ここには、中国の習近平さんが泊まっていたとのことです。
上の写真はサミット真っ只中のもの(このとき習近平さんは迎賓館で夕食会)で、周囲は警官がいっぱいです。
下のようにマスメディアも報道していますが、すごく物々しい雰囲気でした。
とても物々しいのですが、ウェスティンホテルにここまで近づいても、そして前の道を歩いても職務質問はされなかったです。
もっとも、こちらの方から、この先通行止めですか?と質問しましたけど。
トランプさんが泊まった帝国ホテル大阪前の数千人の見物人とは違って、こちらには見物人は僕以外は誰もいません。
サラリーマン風のおじさんが立っていて見物しているのかな、と思ったらそれは私服警官のようでした。
すごく威圧感がある雰囲気だったのですが、道を隔てた隣のブランコがある公園では一組の親子がふつうに遊んでいました。
狭い道を隔てて地元民の日常と世界のトップの一人が隣り合っているのは、なんともシュールな光景ですね。
こちらは京都・東福寺。
首脳の配偶者プログラムということで、奥様方が訪ねていました。なので、一般人は拝観休止です。
この他に、ヒルトンホテル大阪やインターコンチネンタルホテル大阪にも散歩してみました。
いずれも、物々しい雰囲気でした。
まあ、ウェスティンホテルが一番でしたけど。
ということで、自分が普段動いている行動圏がG20の期間は世界の中心になっていたんです。
特に今年は儀礼的なイベントだけではなく、米中首脳会談を始め世界を動かす行動が多数あったのですから、なおさら世界の中心感があります。
まさに、世界の中心で愛をさけびたいですね。
大阪駅前。
交通規制により、ほとんど車が走っていません。
左横に屋根がちらっと見えるヒルトンホテルにも、複数の首脳が泊まっているようです。
ニューヨークや東京の魅力って、そこに世界や日本を動かす人が集まっていることだと思っています。
集まっている人のほとんどは庶民ですが、それでも中心の雰囲気を知らず知らずのうちに感じているのがこれらの都市のメリットと思うのです。
今回の大阪は短期間ながら、ニューヨークをも超える世界の中心として注目されました。
そのような中心にいると想像力を働かせると、自分がいる場所がいきなり山のてっぺんとなり、世界を見渡しているような印象を抱きました。
もっとも、それは印象でしか過ぎません。自分は首脳ではないのですから。
でも、そんな想像が大切だと思うのです。
暗号通貨、暗号資産関連でも、G20に合わせて大阪で国際会議が開かれました。
ひとよんで「V20」。
このV20では、仮想通貨サービス事業者の国際規制団体を設立で合意されたとのことです。
また、イーサリアム開発者が世界から集まるDevcon5が10月に大阪で開かれます。
このDevconというイベントには、ALISも登壇すべく申し込んでいるはずです。
自分も参加したいのですが、参加費がバカ高いとの噂(値段は記事作成時には未発表)。
このように、暗号通貨関連でも大阪が存在感を示していってもらえればなあと思っています。
大阪・関西は暗号通貨ではあまり盛り上がっていない感じ(複数の関係者談)なので、芸人のたむけんさんだけではなくもっと躍進してほしいものです。
自分の知る範囲では、大阪を動かしている人は今かなり盛り上がっていると感じます。
今回のG20大阪サミット、2025年の大阪万博、そしておそらくできるであろうIR(カジノ)。大きなプロジェクトが目白押しです。
ここ数年、街に活気が戻ってきたように思います。
この中で、本命はもちろんIR(統合型リゾート)です。
IRはカジノが注目され賛否両論ありますが、MICEと言われる国際会議場も大きな魅力です。
実は、今回G20が開かれたインテックス大阪は会議場ではなく、広大でがらんどうな展示場です。本来、世界の首脳が集まるような場所ではありません。
夕食会が行われた大阪城庭園にある大阪迎賓館も、正直世界最高のVIPを迎えてレセプションをする場所としてはこぢんまりしています。
極めつけは、話題になったこれですよね。
トランプさん、安倍さん、習さんの三人がひとつの狭い事務用テーブルにギュウギュウに座っているのは、もはや親近感すらわきます。
普通の会議でも、三人がけのテーブルに三人は座らないよね。
記事によると、他に適当な部屋がなかったようです。
よくこの貧弱な状況で世界最高峰の会議をやったなと思っています。現場の方の苦労は大変なものだったでしょう。
でも、MICEができると、大手を振ってG20級、つまり世界最高峰の国際会議でもできるようになると思われます。
日本は大規模なMICEに乏しく遅れをとっていると言われていますので、新しくMICEができるのは、大阪や関西だけではなく日本にとっても良いことと思います。
こんなふうに、G20の交通規制で迷惑がかかる庶民の自分も、G20開催地にいるだけで、いろんなことを考えました。
やっぱり、場所というのは大切なんだなあと再認識しています。
そして、ホテルの外観を見ただけで泊まっているVIPの顔を思い浮かべられるような、想像力もとっても大切のように感じました。
個人的にもささやかながらいい経験になりましたし、機会は積極的に前向きに捉えて自分を少しでも磨いてゆきたいと再度感じることができました。
G20関係のみなさま、お疲れ様でした。
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