2023年2月14日、バレンタインデーとは関係なくALISにとってビッグニュースが出ましたね。
株式会社ALISが株式会社ライブドアと合併!
まぁ、この合併はALISが吸収合併されるんですけどね。
となると、体良くALISが消滅か…。
と思いきや、よく見るとこれはALISでやっていたトークンエコノミーが、ALISよりはるかに規模の大きいライブドアに応用される計画じゃないですか!?
このライブドアのトークンエコノミー計画は、合併と同日発表のALISやライブドアの親会社のミンカブ・ジ・インフォノイドの決算説明会資料に書いてありました。
説明会の内容はIMAKARAさんの記事が詳しいです。
また、jonyさんの最速記事も素敵です。
資料には結構いろいろ書いてあるので、頭の整理のために以下にまとめますが、このキモはライブドア関連サービスで使う独自のライブドアコインの発行かと思います。
このコインを通してライブドアでのトークンエコノミー、経済圏を作る計画なのです。
具体的にはどのようなトークンエコノミー計画なのでしょう?
決算説明資料に書かれていることをまとめてみます。
以下には図がないので見づらいですが、決算説明資料は無断転載・模写を禁じているのでしょうがないです。
ライブドアは独自に発行するコインを通じてトークンエコノミー形成を図るようです。
そのライブドアコインとトークンエコノミー(経済圏)計画について、決算説明会資料をまとめてみます。
・このコイン/ポイントをライブドア関連サービスで広く流通させる。
・ライブドアブログ等で投稿したコンテンツへの報酬や有料記事購入、投げ銭。
・各種サービスの利用・評価報酬やコンテンツ拡散報酬。
・ライブドアコインは配布型の無償版。価格は変動する。
・ライブドアポイントは購入型の有償版。価格はステーブル。
・この2つをやり取りする手段を用意。
・2種類を発行する理由は規制準拠のため。
・ライブドア関連サービスの有料記事購入や投げ銭。
・ライブドアコインは暗号資産取引所での売却。
・ライブドアポイントはシンクロライフ(飲食店評価SNSアプリ)を通じて全国57万か所の飲食店等での支払い。
・ライブドアコインは定期的にバーンすることにより価値を維持向上。また、価格変動することから価格上昇を期待し、コインを稼ぐためにライブドア関連サービスでのユーザー活動の活発化が期待される。
・ライブドアポイントは価格が一定で飲食店等での支払いに使えるため、コンテンツクリエイターにとって日本円と同様の安定した収入となり得る。
・発行されるライブドアコインやポイントの原資は、ユーザーがポイントを購入する際の日本円のみならず、企業・店舗からの広告収入が考えられるだろう。
・このような仕組みで、ライブドアコインの経済圏が発展するほどコインの価値も上昇する構造を作るとのこと。
こうやって見ると、このライブドアコイン計画はALISトークンエコノミーの発展形でしょう?
2種類の通貨を発行して日本の規制に準拠させていることなど、ALISチームが規制の壁で苦労したことから編み出された方策のように思えます。
このライブドアコイン計画は、ソーシャルメディアプラットフォームALISという比較的規模の小さいコミュニティで何年にも渡って積み重ねた知見をライブドアなど大勢のユーザーが存在する場所で拡大して、トークンエコノミー、web3.0を作ろうとされていると思うのです。
とても夢と希望にあふれる計画で興味深いです。
ただし、この計画がうまくいくかどうかは全く予断を許さないと思います。
というのは、今までも同様のweb3.0、トークンエコノミーがたくさん試みられましたが、ほとんどが惨敗して姿を消しているのを見てきていますから。
かく言うALISでも何とか生きながらえている状態で、ALISのホワイトペーパーにある当初の計画からするとお話にならない惨状ですし。
今回のライブドアコイン計画は単に決算説明のための絵に描いた餅ではなく、本当に実現することを願っています。
成功にはかなりの困難が待ち受けていそうですが、web3.0は時代を一歩前に進める大きな意義があると思いますので、めげずに力強く粘り強く実行され必ずや成功してください。
ALISチームがいままでに見せた粘り強さをライブドア、ミンカブさんも引き継いで、成功するまでやるという心意気で臨んでほしいと思います。
そしてついでに言うと、ミンカブさんに一つお願いがあります。
ALISトークンの現状をなんとかしてくださいませ。
ALISトークンは価格が安いというレベルではなく、値がつかないし流動性がなくまともに売ることすらできないというこの惨状を。
なんとかする対応としてパッと思いつくのが、ALISトークンとライブドアコインとの交換です。
もしそれができるのであれば、ぜひ良いレートで交換してください。
いや、この願いはおまけじゃないな。
ALISトークンの善処は、ALISトークンを(配布ではなく)購入した人々の切なる願いです。
特にICOを通じて初期にALISトークンを購入した人々は新しい時代を築く手助けの気持ちで多額の投資をしている方も多いので、その勇気や熱意を反故にしないでくださいませ。
なにとぞよろしくお願いいたします。
ということで、ALIS、ライブドア、ミンカブのさらなる発展を願ってこの記事を終わりたいと思います。成功を祈っています!
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