春の訪れを告げる代表のひとつといえば、梅の開花ですよね。
今年の京都にも、梅が盛んに咲いてきました。
今年は暖冬なので開花が早く、すでに満開に近いところもあります。
今回訪れた梅の名所は、京都市街の南にある「城南宮」。
北野天満宮の梅に比べると知名度は低いですが、ここのしだれ梅は素晴らしく、個人的にお気に入りです。
今年の梅も素晴らしかったので、写真とともにレポートします!
城南宮はその名のように平安城(平安京)の南に鎮まるお宮で、平安京遷都の際に、京の南を守るために作られたお宮です。
どこにあるかというと、
まさに、京都盆地の南に鎮座していますね。
他に、東西北にもそれぞれ京都を護る神社が鎮座し、鬼門の東北にある比叡山延暦寺なども含めて京都を護る結界を作っています。
この結界により、京都では応仁の乱以来、大きな戦争や災害がないと言われています。
ですが、実際はそうでもないような…。
まずは城南宮・本殿を参拝です。
立派でなんだか新しそう。昭和53年造営とのこと。
屋根はチタン張りだそうです。
それでは神苑、梅を見に行きましょう!
おおー、しだれ桜が爛漫に咲いています。
もうちょっとで満開というところ。
陽気もあって、すっかり春の気持ちになりますね。
見事に紅梅がしだれています。
ここ城南宮は、このしだれ梅が名物のひとつなんです。
今年も「しだれ梅と椿まつり」が始まっていました。
白梅も美しくしだれていて、清楚で明るい感じがとっても素敵です。
このあたり梅の香りがぷんぷんしていて、嗅覚でも春を感じます。
そして、梅といえばメジロ!
絵に描いたような早春の光景です。
この梅とメジロのコラボ、通称ウメジローを撮るために、プロやハイアマチュアと思わしきカメラマンたちがでっかい望遠レンズを構えてメジロを待ち伏せしていました。
ちょうど僕も撮ることができて良かったです。
もうひとつ、城南宮は椿も有名です。
その名も「城南椿」を始め、さまざまな椿が咲いています。
そして今頃になると、そろそろ椿の花が落花します。
その落椿(おちつばき)がまた美しいのです。
まだ淡い緑の苔の上には真紅の落椿。その背後にはピンクのしだれ梅。
冬と春の境のこの時期にしか見られない、素晴らしい色のコラボレーションです。
川面がキラキラして、春の水の表情になってきていました。
春の小川はさらさら行くよ♪
暖かな光をいっぱい浴びて、元気に咲くしだれ梅。
今年も忘れず春がやってきて、とても嬉しい気分になりました。
もちろん御朱印も頂いています。
「しだれ梅と椿まつり」の特別御朱印です。
右上のマークは、太陽と月と星を組み合わせた「三光の御神紋」といい、全国的にみても希少な紋章とのこと。
ウメジローを見て、すっかり頭の中が春に切り替わりました。
京都にも華やかな季節がいよいよ到来です。
気持ちが明るくなりますね。
Camera: PENTAX K-3II with SIGMA 17-70 mm F2.8-4 & SIGMA 70-300 mm F4-5.6