【その1】世界に3つしかない国宝・曜変天目茶碗 鑑賞完全制覇への道 静嘉堂文庫美術館編

群青色の茶碗の中に宇宙があると言われて人々を魅了する、曜変天目(ようへんてんもく)茶碗
この曜変天目茶碗は世界でも三点(プラス一点)しかなく、すべて国宝。

とても人気のある文化財なのですが、あまり公開されていない曜変天目茶碗もあり、三椀すべてを見ることはなかなか難しいのです。

それが今回、三点の茶碗が同時期に公開となりました!
茶碗マニアの中では奇跡とすら言われています。

Content image

出典 MIHO MUSEUMオフィシャルサイト

同時期公開と言っても、同じ場所ではありません。
東京・奈良・滋賀の美術館で同じ時期に公開なのです。
それも、不便な場所にある美術館もあって訪れるのは大変なんですよ。

でも、でもでも3ヶ所に行ってみたい!
ということで、曜変天目茶碗 3点鑑賞完全制覇への道、スタートです!

果たして完全制覇はできるのか?
それは本人にもわかりませんが、ご期待下さい!

 

東京・二子玉川へ

第一回目は、東京から攻めます。
東京と言っても二子玉川。神奈川県との境目やん…。

Content image

目的地の静嘉堂文庫美術館への起点は二子玉川駅。

僕は生まれ育ちが関西なので、東京都心にはちょこちょこ行きますがニコタマへ来るのは初めて。
都心から結構遠いなぁ…。

Content image

休日ということもあってか、二子玉は子供連れや若い人ばかりですねー。
高齢化社会が別世界のよう。

さて、二子玉川駅から美術館へはバスかタクシーで行かなければなりません。
時間の関係で、僕は行きはタクシー、帰りはバスとしました。

住宅街の狭い道を10分ほどタクシーは進み、静嘉堂文庫の入口にたどり着きました。

 

静嘉堂文庫美術館

Content image

住宅地の中に現れる森!
いい環境ですね。

森の中を進んでゆきます。

Content image

静嘉堂文庫美術館に到着。
つつじが鮮やかで、初夏の雰囲気。

 

中に入りましょう。
入館料は1000円ですが、タクシーの領収書を出すと200円が戻ってきます。ちょっとした計らいがいいですね。

館内、展示場はコンパクトな感じです。
日本刀の華 備前刀」という特別展示が開催されており、これもなかなか興味深かったです。刀剣女子っぽい人も結構見かけました。

 

曜変天目茶碗

とっ、曜変天目茶碗がっ!
と言っても館内は撮影禁止なので、お見せできません。残念。
代わりに美術館オフィシャルサイトから、1枚の写真を引用させていただきます。

Content image

出典 静嘉堂文庫美術館オフィシャルサイト

瑠璃色の中に銀河のごとく点々と輝く班紋。
まさに茶碗の中の宇宙。とても神秘的です。

写真ではわかりませんが、実物はキラキラと光っています。
この光輝があるので写真と実物とは大きく異なり、わざわざ実物を見にゆく値打ちがあるのです。

 

曜変天目の魅力

 

Content image
静嘉堂文庫美術館チラシより

さて、そもそも曜変天目とは何なのでしょう?
なにが人々を引きつけるのでしょう?

[曜変天目とは] 
中国・南宋時代(12‐13世紀)に、福建省の建窯(けんよう)で焼かれた黒釉の碗を建盞(けんさん) と呼びます。
曜変天目は、大量に焼かれた建盞のうち、窯内で偶然に美しい光彩が生じたものを指します。
唐物全盛の室町時代には、茶碗の中で最高峰に位置付けられています。

静嘉堂文庫美術館オフィシャルサイト

曜変天目は瑠璃色の中にたくさんの星が光る宇宙が見られてとても美しいのはもちろんですが、偶然にしか出来ないからとっても貴重ということですね。

曜変天目茶碗は中国で焼かれたものですが中国には残っておらず、世界中でも日本に3点(プラス1点)だけ残っています。とても珍しいものなのです。

さらに、ここ静嘉堂文庫美術館所有の曜変天目、別名「稲葉天目」は現存する曜変天目の中でも最高作と言われています。

静嘉堂文庫美術館は、三菱財閥2代目総帥の岩崎弥之助と、その息子の4代目総帥岩崎小弥太によって設立されました。 

展示されている曜変天目茶碗は徳川将軍家に所蔵されていたもので、存在する曜変天目茶碗の中でも最高作であると言われています。

曜変天目茶碗が展示・所蔵されている4つの美術館&展覧会情報!

他の曜変天目と比べて斑紋が大きくたくさんあるので、とても見栄えがするのです。

 

静嘉堂文庫のお庭

Content image

さて、曜変天目をまじまじと眺めたので、ちょっと休憩しましょう。
静嘉堂文庫は眺めの良い場所に建っています。
お庭がきれいですね。

 

Content image

あらっ、お庭から曜変天目茶碗が見えるよ!(館外は撮影可)

逆に言うと、静嘉堂文庫美術館での曜変天目展示の特徴は自然光の元で拝見できるところなんです。

人工光で上手くライトアップされた茶碗を見るのは神秘的なのですが、自然光のもとで見るとなんだかすっぴんの状態のようで、親しみが湧いてくるのです。
それに、日差しの状態や太陽に動きに応じて刻々と表情を変えるのが、これまた面白い。

自然光に当てっぱなしで劣化しないのか心配ですが、美術館はそのあたりには最大限の配慮をしているはずなので大丈夫なのでしょう。

 

Content image

しばしお庭を散策します。
新緑が美しくなってきています。

Content image

岩﨑家の廟がありました。
岩崎家とは三菱財閥を作った家で、この静嘉堂文庫美術館は岩崎家の美術品コレクションを集めたものです。

静嘉堂文庫美術館の曜変天目はもとは徳川家の所有でしたが、三菱財閥4代目の岩崎小弥太が買い求めて、ここにあります。

 

Content image

まだ八重桜が咲いていて和やか。
合わせて若葉が生き生きとして、新緑の季節になっていました。

 

さあ、これで曜変天目完全制覇への道、第一弾を無事達成しました。
果たして残る2点(プラス1点)の曜変天目を見ることができるのでしょうか?

次回をお楽しみに!(次回、あるのか?)

 

Camera: Xiaomi Mi Mix 2S

 

追記:他の2点の曜変天目鑑賞記事

滋賀・MIHO MUSEUM編

奈良・奈良国立博物館編

 

Content image
Content image

 

よろしければ他のトラベル記事もご覧くださいね。   

CosmosのALISトラベル記事 
Twitter: @cosmoscx

Article date Article like Article tip Article supporter
公開日 いいねによる獲得 投げ銭による獲得 サポーター
: : :
2019/04/30 36.27 ALIS 1.17 ALIS
こすもす's icon'
  • こすもす
  • @Cosmos
京都・大阪で暮らし働いています / ALIS認定アンバサダー / Twitter: @cosmoscx
コメントする
コメントする