今や世界中から参拝客が訪れる京都を代表する観光地の一つ、そしてお稲荷さんの総本宮、伏見稲荷大社。
令和5年(2023年)7月22日と23日に、夏祭りともいえる伏見稲荷大社本宮祭(もとみやさい)が行われました。
22日は本宮祭の宵宮祭。
夜に社殿がライトアップされてとても美しいとのことで、夕方から夜にかけて訪ねてみました。
たしかに、朱色が鮮やかで素敵でした。
伏見稲荷大社は京都市伏見区にあります。
京都駅からはJR奈良線で稲荷駅まで。たったの二駅、6分で到着します。非常に便利。
JR稲荷駅を降りると、目の前がもう伏見稲荷大社。
参道にはたくさんの提灯が並んでいます。
本宮祭宵宮は夜が本番なのに、すでにたくさんの人。まぁ、お祭りでなくても伏見稲荷は人出がすごいですが。
鳥居から進んで、重要文化財の楼門には西日が当たっています。
夕方ですが、とても暑いです。
夕だと油断していると熱中症になりそうなので、スポーツドリンクのペットボトルを持っています。
まずは本殿に参拝。
お稲荷さんは商売繁盛の神様ですが、いろいろとお願いをしましょうか。
そうこうしているうちに日が沈み、いい感じの夕焼けになってきました。
有名な楼門横の狛狐。
キツネは稲荷大神の使いです。加えているのは鍵だそうです。
神社の方が境内を案内してくださるようです。伏見稲荷は広いので、行き先別にのぼりが立っています。
日が暮れたので次々とスタートしていきました。
いよいよライトアップ!
楼門と提灯が美しいですね。
そして振り向くと、堂々とした鳥居と延々と続く提灯。
迫力ある夏祭りの光景です。
いよいよ暗くなってきました。
紺色をバックにした朱色が鮮やかです。
数千もの提灯がともる万灯神事。
これらの提灯には献灯とありますので奉納されたもの、つまり信徒さんなどからの寄付によるものです。
日本画家などの奉納による行灯画(あんどんが)も置かれていて、楽しませてくれます。
妖しく照らし出される狐様。
鳥居や提灯の朱色のケバさが夏の宵らしくて、また伏見稲荷らしくて良いですねー。
西の空に月も見えて、宵の素敵な光景です。
それでは、伏見稲荷名物の千本鳥居にも行ってみましょう!
これは以前に撮った、昼間の千本鳥居。
いろんなサイトやガイド本に載せられているような光景です。
これが本宮祭宵宮の夜になると…。
妖しく提灯が光ってますね。昼とは大きく違います。
これでも明るめに撮っていますので、実際はかなり暗く不気味な感じがします。でも、そのゾクゾク感がまた夏らしくて良い。
千本鳥居を抜けると、そこは奥社奉拝所。
この奥に稲荷山の峰々があります。伏見稲荷大社は稲荷山が崇拝の対象なので、ここからお山を拝むのです。
伏見稲荷の境内図。
右下の矢印で注釈を入れているのが、今いる奥社奉拝所です。
ここから稲荷山を登って参拝するのです。
奥社奉拝所や先ほど通ってきた有名な千本鳥居なんかは、ほんの入口にすぎないことがわかります。
ということで、奥社奉拝所の横に稲荷山へ登る参道があります。
伏見稲荷大社は24時間365日ずっと開いていますので、夜でも登ることができます。
実際、宵宮の夜は稲荷山をたくさんの方が登る、いわゆるお山巡りをされます。
では、僕もちょっと行ってみましょう。
奥社奉拝所をすぎると、もう参道に提灯はありません。
時々街灯がある程度で、かなり暗いです。段差があるため歩くのは危ないくらいです。肝試しにはぴったりです。
お山巡りは暗いので、このような手で持つ提灯が売られています。
これをかざして暗い道を歩く、これが本宮祭宵宮の名物のひとつです。
ちなみに、提灯のライトはLEDらしいです。現代的!
僕はこの夜はお山巡りはしませんでした。
だって、稲荷山の頂上まで行くお山巡りコースは2時間かかるんですよ。夜とはいえまだまだ暑いし、しんどいです。
それに最近では5月に一ノ峰という頂上まで行っているので、今回はパスでいいかな…。
では、そろそろ帰りましょう。もう夜8時を過ぎているし。
千本鳥居を引き返し、本殿へ。
夜8時を過ぎてもまだまだ人は来て、本殿に参拝されています。
鳥居の下に月が輝き、暑く楽しい夏祭りの宵です。
さて、美しい宵の月を見ながら、宮本浩次(エレファントカシマシ)の「今宵の月のように」を歌いながら帰りましょうかね。
なにせ、この曲はつい先週、宮本さんの生歌で聞きましたから!
振り返って、もう一度美しくライトアップされた楼門の朱色を見ながら名残惜しく帰路につきました。
京都もすっかり夏本番です。
とても暑いけれど、楽しい季節でもあります。
Camera: LUMIX GX7 Mark Ⅲ
Lens: LUMIX 12-35mm F2.8
今回の記事の写真から新しいカメラ、LUMIX GX7 Mark Ⅲを使っています。
前のカメラ(OLYMPUS OM-D EM-5 Mark Ⅱ)が壊れちゃったので。
このカメラ、コンパクトでよく写ります。今回、暗くても画質良く手ブレもほとんどなく写ると感じました。明るいズームレンズ(LUMIX 12-35mm F2.8)を使っているお蔭もありますが。
これはレンズ交換式、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラです。
もう製造中止になっているので中古品を手に入れました。程度の良いものが5万円台半ば(本体のみ)で、お買い得だったように思います。
これを相棒にこの夏を楽しもうと思います。
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