秋も深まってきました。ぼちぼち紅葉が始まっています。
京都では紅葉に合わせて、たくさんの神社仏閣が特別公開をされています。
いつも拝観できる所ではないので、行ってみたくなりますね。
今回は美しい庭園が特別公開されたお寺、京都御所の北西にある妙覺寺(妙覚寺・みょうかくじ)を、紅葉が始まりそうな天気の良い秋の日に訪ねてみました。
この妙覺寺は、織田信長が京都に来る際に定宿にしていたことで有名なお寺です。
妙覺寺の場所は京都御所の北西。
京都市営地下鉄烏丸線の鞍馬口駅から徒歩10分弱の町中にあります。
周囲を住宅に囲まれた町中にあるのですが、広い敷地ですね。
山門をくぐりましょう。
境内へは特に拝観料なく入れます。ここは特別公開の区域ではありません。
山門をくぐると、立派な祖師堂が。
妙覺寺は日蓮宗のお寺で、この祖師堂には日蓮聖人坐像(重要文化財)が安置されています。
祖師堂の左手には方丈が。
ここからが特別拝観。
お堂に上がらせていただいて、妙覺寺庭園の「法姿園」を拝観します。
方丈の大玄関から見た光景。紅葉が始まっていますね。
続いて本堂、そして庭園を拝観します。
本堂から見た妙覺寺庭園「法姿園(ほうしえん)」。
紅葉が始まって、赤・黄・青もみじ、そして地面の苔が美しいです。
法姿園の向こうには唐門が見えます。
この法姿園、地面には苔、そしてもみじを植えただけで結構シンプルです。
妙覺寺は日蓮宗のお寺で、日蓮宗の庭園は禅宗などと違い特にこうしないといけないという定義はないとのことです。
シンプルに苔と紅葉を植えることで、法華経の「諸法実相」という、あるがままで素晴らしいという教えを表しているとのことです(妙覺寺パンフレットより)。
シンプルでわかりやすくて、個人的にはこれはこれで好きですね。
本堂には妙覺寺が所蔵している、斎藤道三の遺言状(レプリカ)が展示されていました。
この遺言状は、斎藤道三が織田信長に美濃の国を譲るとの内容です。
斎藤道三はここ妙覺寺で幼少期を過ごし得度しています。
また、妙覺寺は織田信長が京へ来たときの定宿だったのです(かつての妙覺寺は別の場所にありましたが)。
信長は二十数回京へ滞在し、そのうち妙覺寺を宿所としたのは18回。ちなみに暗殺された本能寺に滞在したのは3回に過ぎません。
もし信長が妙覺寺で滞在しているときに襲われたなら、本能寺の変ではなく「妙覺寺の変」になっていたでしょうと、この遺言状の横にある解説パネルに書いてありました。まぁ、そうかな…。
紅葉が始まったばかりの額縁庭園が美しい。祖師堂が見えます。
真っ赤な毛氈(もうせん)もいいですね。
苔を背景にした紅葉。
その色の対比が素敵です。
さて、本堂にはなにやら不思議なインスタレーションが。
これは妙覺寺など日蓮宗のお寺がされているイベント「まるごと美術館」の一つの作品。
この作品は、仏の精神や知恵を表わす五色に囲まれた亀庭と、その外に竹をピラミッド型に配置することで、生命力・パワーを表現されているようです。
そして、振り向くと…。
木漏れ日が美しい額縁庭園を見ることができます。
「古の美と、現代の美が、交差する展覧会。」というこの展覧会のキャッチコピー通り、とてもいい感じですね。
一部のもみじはもうすっかり赤くなっていて、秋真っ盛りになりつつあることを感じます。
穏やかな秋の日を満喫したので、そろそろ帰りましょう。
京都はこれから紅葉が本番。
今年は新型コロナウイルス感染の影響で例年よりも紅葉に来る人出が少ないのではと読んでいますが、GoToトラベルキャンペーンの影響もあるのでどうなるでしょうね。
個人的には、人出がそれほど多くない、いくつかのお気に入りの場所へ紅葉を見にゆこうと思っています。
紅葉の様子はこのブログにアップしたく思っていますので、また読んでくださいませ!
Camera: LUMIX G8
Lens: LEICA 15mm F1.7, LUMIX 25mm F1.7, 45-150mm F4-5.6
よろしければ他の記事もご覧くださいませ。
Cosmosのトラベル記事
Twitter: @cosmoscx
みなさま、いつもコメントや投げ銭、いいねありがとうございます!