超説MMT～日本って財政破綻するの？～

 

初めましての方は初めまして, そうでない方も初めまして！慶応生（仮）です！！

今回は,  よくある疑問である,  「日本って財政破綻するの？」という疑問にお答えしたいと思います。 

日本の現状

 MMT が一躍有名になったのは, アベノミクスによる異次元の金融緩和で国家の財政が物凄いことになった時です。

(各国のGDPに対する債務の割合)

債務がGDPの2倍以上という, 他国にも類を見ない借金の多さです。

メディアもこぞって, 日本の財政破綻の脅威を煽ります。

 

 

 

こんな時,  MMT 論者たちは, 「日本の現状は問題ない！」というのですから, 皆さんそれにすがりたがるわけです。

 

日本は実際に破綻するのか？

結論から言うと, 答えはノーです。 

この世に0%ということはないのですし, 今後どのようなことが起こるかは分からないので 5年後10年後も同じような答えがわかりませんが, 現在の借金の影響で日本が財政破綻するというのは, 限りなくゼロに近いと考えられます。

日本はなぜ破綻しないのか？

この答えに関しては, 日本が「主権通貨（Sovereign currency）」を有しているからです。

「主権通貨（Sovereign currency）」

…「貨幣を法定貨幣として決定する」, 「法定貨幣を発行できる」, 「法定貨幣によって納税を義務付けることができる」 といった主権を持つ国が発行する通貨。

先日の記事でも述べたように, 貨幣を貨幣として利用できる理由は, 「納税手段として使える」からです。つまり, 国家がきちんと徴税権を行使できている国の通貨は主権通貨と言えますので, 現状日本円もそれに該当しています。

 

主権通貨を有する場合の財政支出

日本やアメリカなどでは, 財政支出の際に, 自国通貨を発行するだけで支出を行うことができます。しかも, 徴税権を有していて通貨が紙くずになることはないので, ある意味「好きなだけ発行する」ことができます。

 

一方で, 外国通貨を採用している国（例えばエクアドル）などは, 主権通貨ではないといえます。このような国では, 借金が多くなった場合, 一体どうなるのでしょう？

エクアドルでは実際に, 国内では米ドルが流通しています。すると, 政府が赤字支出を行おうとする際には, 米ドルを手に入れなければいけません。米ドルを手に入れる, そして返済するためには, 貿易黒字を出すか, もしくはアメリカに借金をしなくてはなりません。 

しかし実際に, 貿易黒字を出し, 債務を返済していくということは容易ではありません。そのため, 「好きなだけ発行する」ことはできず,  政府の支出が制限されてしまうのです。

 

まとめ

今回のまとめとしては、、、

①主権通貨とは, 「貨幣を法定貨幣として決定する」, 「法定貨幣を発行できる」, 「法定貨幣によって納税を義務付けることができる」 といった主権を持つ国が発行する通貨である。

②主権通貨を有する国では, 支出が制限されることはない。

今回はMMTの細かい論点よりも, MMTの主張のざっくりとした流れを解説していきました！

今後はMMTのその他の主張や, 財政に関する理論的なものについて解説していきたいと思いますのでよろしくお願いします！

 

ps.　Twitterやってますのでもしよろしかったらフォローをお願いします！！！