
近年、ブロックチェーン技術を基盤とした(!?)ソーシャルメディアプラットフォーム「ALIS.to」が、運営会社の吸収合併や市場の変動によるためなのか、長い長い低迷期を過ごしている。
多くのユーザーに「閉鎖の可能性が高い」との懸念が広がり、投稿数やアクティブユーザーが減少傾向を示してきた。
しかし、そんな中、新たな動きが期待できるかどうか。
日本円ステーブルコイン「JPYC」の導入だ。
JPYCが導入されることで、投げ銭システムが大幅に活性化し、ALIS.toは再び活気あふれるコミュニティとして蘇る可能性が高い、という妄想が可能である。
まず、ALIS.toの魅力を振り返ってみよう。ALIS.toは、2017年に誕生したブロックチェーンを活用したソーシャルメディアプラットフォームだ。
ユーザーは記事を投稿し、「いいね」や投げ銭を通じて報酬を得られるトークンエコノミーを特徴としている。
従来のSNSとは異なり、ブロックチェーン技術により透明性が高く(!?)、クリエイターが直接的な経済的価値を生み出せる点が革新的(?)だった。
日本語中心のコミュニティで、暗号資産やNFT、日常の話題まで幅広いコンテンツが共有され、ピーク時には多くのユーザーが活発に交流していた。
しかし、次第に運営体制の変化により、ユーザー離れが進んでいた。
たとえば、古参によるALISトークンの売却を勧める記事も登場した。
こうした状況は、確かにプラットフォームの存続を危ぶませるものだった。
だが、ここで転機となりうるのがJPYCの導入である
JPYCは、日本円にペッグされたステーブルコインで、ボラティリティの低い安定した価値を提供する。
2025年10月27日から新規発行され、Ethereum、Avalanche、Polygonなどのチェーンに対応している。
これまでALIS.toの投げ銭は、ALISトークンで行われていたが、JPYCの導入により、日本円ベースの投げ銭が可能になる。
結果として、投げ銭の頻度が急増し(?)、クリエイターのモチベーション向上につながるだろう。
JPYCなら1JPYC=1円の安定性があるため、ユーザーは気軽に少額から投げられる。
たとえば、面白い記事を読んだら100円相当のJPYCを即座に送金。
こうしたマイクロペイメントが日常化すれば、プラットフォーム全体のエンゲージメントが向上する。
実際、類似のプラットフォームではステーブルコイン導入後、投げ銭額が2倍以上に増加した事例がある。ALIS.toでも、同様の効果が期待され、ユーザー間のポジティブなフィードバックループが生まれるはずだ。
次に、ユーザー層の拡大である。ALIS.toは主に暗号資産愛好家が中心だったが、JPYCの導入で一般ユーザーや企業が参入しやすくなる。
これは、企業がスポンサーとして投げ銭を活用したキャンペーンを実施可能ということでもある。
インフルエンサーやクリエイターがJPYCで報酬を受け取り、リアルマネーとして即時換金できる点は魅力だ。
これにより、ALIS.toは「暗号資産の専門プラットフォーム」から「日常の価値交換ツール」へと進化することができるかもしれないかもしれない。
さらに、コミュニティの再活性化が予想される。
投げ銭データは、ブロックチェーン上で可視化されているため、一般ユーザーが理解しやすいUIを提供すれば、信頼が高まるだろう。
問題は、担当者のやる気と能力である。











