安全にビジネス(仕事)を行うために必要なこと。
特に地方で車に乗る人へのアドバイスです。
先日こんな記事を流しましたが。
個人的には色々といいことだと思うんですが、これについては意見が割れるのでちょっと割愛して。
豪雪地帯(長野県飯山市)に住んでいた経験や全国最低気温地域(長野県南佐久郡)に住んでいる経験を活かして、寒い地域で安全に車を使う方法を書きたいと思います。
事故を起こしたら仕事にも行けませんし、場合によっては会社にも大きな迷惑をかけます。
それ以上に自分と、事故の相手方に多大な影響を及ぼしますね。
中部電力とかは事故を起こすと外回りの仕事から外されるとかなんとか聞いたことがあります。
ちょっとしたことですが、やると違反になることもありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
1 車から降りる前に
新しい車はそうでもないと言われていますが、エンジンをきる前に必ずエアコンとオーディオはオフにしましょう。
オートライトであってもライトはオフに。
エンジン始動時にバッテリーに余計な負荷をかけます。
2 乗る前には
・凍結した窓は溶かす前に削ろう。
お湯をかけるのはご法度です。氷点下までひえた窓や車体に熱湯をかけることは、確かに溶けるかもしれませんが車に相当のダメージを与えます。
窓にヒビが入った、塗装が剥がれたなんて今の車はそんなにあるわけではないと思いますが、余計な負荷をかけることにつながるので痛むことは確実です。
尚フロントガラスにヒビが入っている車は車検は通りません。
暖機運転で溶かせばいいと思いがちですが、暖機運転はバッテリーに負荷をかけます。
いくらエンジンをかけていたとしても、ただでさえ寒くて弱っているバッテリーを使ってエアコンを動かすわけです。
更には現在はハイブリッド車であり、普通のバッテリーは相当小さくなっています。
バッテリー切れの素になりますよ。
寒いのは承知ですが、溶かすのではなく、まずは最低限削りましょう。
エンジンをかけ、水温が上がってから、(水温の青いランプが消えてから)暖気をしましょう。
・雪を下ろそう
屋根の上に雪を積んだまま走るのは道路交通法違反です。
発進前に必ず下ろしましょう。
3 走行中について
・もし滑ったら?
ABSがついているなら、底が抜けるくらいの勢いでフルブレーキを踏んでください。
実際私もこれで助かったことがあります。
ポンピングブレーキ(死語か)をするより確実です。
ちなみに軽いブレーキではABSの意味はあまりありません。
滑ったらフルブレーキですよ!?
・四駆を過信しない。トラクションも過信しない。
四駆だから滑らない。
ふざけるな!!と言いたくなりますね。四駆は滑らなくなるシステムではありません。
4本のタイヤに力を伝導して、発進する力を強めるだけです。
滑り出したら4本のタイヤ全てに力がかかっているので挙動が読めず一番危ないんですよ。本当は。FFも挙動が不明と言われていますね。
FRの車は元々滑りやすいのですが、挙動がはっきりしているので滑りだしたら滑っている方向と同じ方向にハンドルを切るといいと言われていますね。
そして平成24年半ばからの乗用車には必ず付いているトラクションコントロール。
こちらは横滑りを防止する機能です。
確かに滑りにくくなりますが、絶対に滑らないというわけではないので過信は禁物です。
急のつく運転をしないことや、速度を出しすぎないこと、車間距離をあけること、これが一番大事です。
・アイドリングストップはオススメしない
バッテリーの問題です。
冬場はエアコンでバッテリーを大量に消費するにも関わらず、渋滞によりアイドリングストップが増える傾向があります。
特に軽などはアイドリングストップを繰り返していると小型のバッテリーのためバッテリーが高負荷になりバッテリー切れを起こす可能性があります。
渋滞等が予測される場合は、アイドリングストップはボタン1つで切れるので切るのも1つの手段ですね。
4 タイヤ交換
・タイヤ交換はお済みですか?
長野県や新潟県に行くのに、冬でもノーマルタイヤで行こうとしていませんか?
迷惑ですので絶対にこないでください。
捕まりますよ!?それ
雪道や凍結路面をノーマルタイヤで走ることは道路交通法違反です。
事故を起こせばそれだけで過失責任を問われます。
・タイヤの点検はお済みですか?
スタッドレスタイヤの寿命ってご存知ですか?
オールシーズンスタッドレスタイヤを履いている方もいますが、意味ないですからね。それ
スタッドレスタイヤは柔らかいので削れるのが早く、距離を乗っていれば3年くらいで固くなってダメになってしまいます。
タイヤ4本に命を載せているんです。
そろそろ替え時かなぁと思ったら、変えましょうね?
5 タイヤチェーン
・どこに巻けばいいか知っていますか?
さっき四駆とかFRとかFFという単語が出ましたが、駆動輪の問題です。
タイヤチェーンは駆動輪に巻きましょう。
高級外車はFRの車が多いにも関わらず、何も知らないで前輪にタイヤチェーンを巻いた都会の方を都度見かけます。(もちろん滑ったり事故に遭ったり)
人の車がどこにチェーンを巻いているから、ではなくて自分の車の駆動輪を確認して駆動輪にチェーンを巻いてくださいね。
ちなみにチェーンはやっすい金属製のチェーンがうるさいようで一番効きます。
チェーンを巻くのにジャッキアップなんていりません。あんなもん慣れです。
地面に置いて、上に乗ってタイヤの上で締めて、ちょっと走って確認して増し締めすればOKです。
ちなみにチェーンを巻く時は、アイドリングしていたりライトを点けていると。はい、いますよーバッテリー切れが。
6 もし豪雪で立ち往生した時はどうするか?
・ 最も気をつけるべきは一酸化炭素中毒
立ち往生した場合はマフラー周りだけは雪が積もらないように掻きだしましょう。
マフラー周りに雪が詰まると車内に一酸化炭素が充満して中毒になる恐れが高くなります。
車内の換気もした方がいいですね。
・ 不要な電気は使わない。
最低限の電力消費にしましょう。
バッテリーが切れたら、凍死に繋がります。
7 凍結路面で気をつけるべきことは?
・ 怖いのは雪よりも氷
雪はまだ白く目に見えるので気をつけますが最も怖いのは氷。
ブラックアイスバーン
です。
まるで乾いた道路のように見えて凍結しています。
スケートリンクです。滑り出したら止まりません。
怪しいと思ったらすぐに減速してください。
・橋は注意
橋は下が地面ではないことから、直接風に触れ、他よりも冷えており凍結している可能性が高くなっています。
8 もし事故をおこしてしまったら?
負傷者の救護と警察への報告は大前提なので省きます。
・車から離れる。
事故は誰しも起こすものです。
圧雪凍結路面で事故を起こしたということはそこは二重三重に事故が起きる可能性が高いということです。
寒いからと車に乗っていると更に被害に遭う可能性がありますよ。
・安全なところへ避難する
同じ理由からです。
車が突っ込んでくるかもしれません。
・レッカーの手配は直ちに。
あなたが凍結路面で事故を起こしたということは、他のところでも事故が起きています。
レッカーの絶対数が足りていません。
相当時間がかかります。
・・・雪道でなくても事故を起こせば大変ですが、もうじき師走です。慌ただしくなるとともに、事故も増えますし、その要因も増えます。
何事もなく年末まで駆け抜け、新年を迎えたいものですね!