● 暗号通貨はどのようにして増えていくのか
● マイニングがし終わったら通貨はどうなるのか
暗号通貨に対しての理解は深まってきたけど、「どうやって増えているのか」が分からない。という意見があったので早速…と行きたい所ですが
まずどう増えているのか理解しないとPoWも分かりづらいと思うので、まずはどう増えているか、掘り終えたらどうなるかから行きましょう。
分かってる人は読み飛ばしちゃいましょう。
ブロックチェーンによりオープンなネットワーク環境でも高度なセキュリティで取引をする事が出来る暗号通貨ですが、その繋いでいく1ブロックを作る為には膨大な計算が必要になります。
その膨大な計算をする為のリソースを提供してくれた人には報酬をあげるって事で、例えばビットコインを例にすると、1ブロックを作成(解放)したら6.25BTCもらえます。ここで、ビットコインの台帳に6.25BTCが増えたという事になります。
現在1BTC=$40,000だとして$250,000、$1=110円として2750万円。
全世界で掘られていますが今は1日あたり900BTC(144ブロック)掘られていて、日本円で1日40億円とか、ん~凄い。
ちなみに1日6.25BTCになったのはワリと最近で、2020年の5月。
最初は1ブロック = 50BTCが報酬でしたが
2012年に25BTC、2016年に12.5BTC、2020年に6.25BTCと半減していきます、この半減する現象をハルビングと呼び、カウントダウンサイトまであります。
ビットコインブロック報酬のハルビングカウントダウン (bitcoinblockhalf.com)
そりゃ1日900BTCが世の中に生まれている訳ですから、残り1000日で90万BTCだとしたらMAX2100万枚と言っているので残り200万枚ぐらい、
計算速度も年々上がるだろうし、半減する期間も短くなるだろうし、そもそも電気代との差で損益分岐が遠くなって違う暗号通貨に行くだろうし、2140年より先に無くなる事は無いなら、事業としてのマイニングじゃないと掘れなくなる事態になりそうですね。
半減した時は掘る大変さが倍なわけだから価値が倍になるかって言うとそういう単純な話でもなく、実際に世の中に出回っている数は変わっていない事、前後で手放す人買う人とのバランス等で大きく変動はしません。
掘るのが大変になっただけとか、特に2016年頃のリソース提供者は悲惨ですね。
2140年以降に掘り終わり、価値が落ち着いた頃には個人の端末でも十分にブロック作成できる程に進化しているだろうから、トランザクションあたりの収益によって手数料をフリーにしたり自分の資産の充てにしたり出来ているのかもしれない。
これを考えた「サトシ・ナカモト」は個人なのかグループなのかは分かりませんが、本当に凄い。
ビットコインなら2100万枚で終わり、マイニングは出来なくなり、掘る事での報酬は無くなります。
その後は1取引に対する報酬のみ、2100万枚を上限に運用され、増やす事も減らす事もないので変動しても暗号通貨内の需要程度に動くのみで、マイニングや諸変動によるインフレから解放されるとの事。byサトシナカモト論文
リソースの提供者は少し収益が取れる自分も住む収益物件のような資産運用のイメージが一番近い状態になるのかな、マイニング環境を国が整えだしたら個人には歯が立たないので、そうなったら違う通貨に行くのかもしれませんね。
プルーフオブワーク(PoW)とはコンセンサス・アルゴリズムの一種で報酬を与える際に何を信用するかという内容で
コンセンサス(合意・意見の一致)・アルゴリズム(手順・解決方法)という名の通り
オープンなネットワーク環境でのやり取り(P2P)の中で、例えば普通に掘ってる人と掘ったデータを改ざんして自分のものにしようとしている人を見分ける為の仕組みです。
ビットコインではCPUの計算量の多い人が発言権を持つ仕組みになっており、ブロックを生成する為にCPUリソースとして「過半数を超える活躍をした部分の意見が正しい」としています。
例えば過去の情報を改ざんしようとしても、過去のブロックで活躍した人の意見が反映されるので無視され終了。
現段階の情報を改ざんしようとしても過半数を超える活躍をしてから改ざんする事になり、もうそのブロックはその人の活躍により次のブロックへ移ってしまう為、普通に活躍した人で終了。
今後量子コンピューターが解明され、マイニングに活用されれば消費電力も抑えられ掘る速度は段違いに跳ね上がり、暗号解読は総当たりやパターン等場合の数で年数は掛かるが強引に計算出来る為、本当の意味での量子コンピューターとスパコンのハイブリッドが出来たら、暗号通貨では無い仕組みなのか、新しい考え方による解読不可化なのか、量子が苦手な部分を突いた仕組みなのか。
何らかの手を打たなければ、そのまま使用するのは厳しくなっていくのかもしれません…なんて未来を想像するとむしろワクワク、テクノロジーに合わせた仕組みは常に出てくるものです。
ではでは。