皆様、おはようございます。この記事をお読みになって頂き、誠にありがとうございます。
この記事を第一回目として、Bitcoinの取引をやっているけど裏の仕組みを正直に言うと理解できていないあなたのために、Blockchain技術を説明していきたいと思います。一つの記事では長すぎるので複数の記事に分けて書いていこうと思います。今回はBlockchianの定義とChainの意味について説明します。
BitcoinのBlockchainについてはナカモト・サトシという人物、それとも団体によって英語でこのホワイトペーパーに書かれており、このシリーズの内容はナカモト・サトシのホワイトペーパーを解説するものです。
Blockchainという単語は英語のBlockとChainという二つの語彙からできています。Blockは場合によって意味が変わりますが、Blockchainの場合はブロックや積み木や箱のような意味であり、Chainは連鎖という意味です。したがって、Blockchainはブロックの連鎖という意味になります。Blockchainというのは何らかの情報が入っているブロックの連鎖に過ぎません。しかし、この比較的に単純な仕組みでは、人や政府機関を信頼する必要性を完璧になくす画期的な技術であり、とても興味深いと思います。
なんでチェーンなのかという質問は比喩で説明していきたいと思います。
過去への時空旅行は映画やアニメ(Steinsgateがおすすめです)によく出るテーマです。また、そういった話には「過去」へ行くことで「今」が変わるという法則もよく出てくると思います。過去の東京へ行って、誰かに喋りかけると、その人が「今」をもたらすようにしなければならない行動に変化が起きてしまい、想像できないぐらいの規模で全世界の行動の流れまで変わる可能性があり、僕たちが生きている「今」も変わります。少し想像力が必要となるのですが、そういった意味では世界の現状は宇宙が誕生してから今迄の出来事の連鎖(チェーン)によってできたと言っても過言ではありません。
過去を変えると今が想像できないぐらいの規模で変わってしまうことを前提に、あなたは過去のAさんに喋ることで現状のある特定の部分だけを変えたいとします。そのために、あなたがAさんに喋ることで起きる望ましくない変化を全て起きないようにしないといけません。じゃないと変わってほしくない部分も変わってしまいます。
ブロックチェーンはある意味で同じです。タイムトラベルの例では、一秒という時間の単位に数多くの人の行動が保存されています。ブロックチェーンでは、ブロックが時間の単位の代わりになります。そして、そのブロックの中に人の行動ではなく、Bitcoinの場合はBTCの取引が10分ごとに新しいブロックに保存されています。また、一つのブロックにはその時間帯で行われた取引だけではなく、全てのその前にできたブロックの取引も保存されています。これによって、上記の時間の比喩と同じように過去を変えると「今」も変わるという法則が人工的に真似できます。つまり、過去のブロックに保存された取引を変えようとすると、そのブロックから今迄の全てのブロックが変わります。
具体的に何が変わるか、どうやってブロックチェインが不正行為から守られているかという質問は別の記事で説明します。
Bitcoinのブロックチェーンの初めてのブロックはGenesis Block(ジェネシスブロック)と呼ばれ、僕の17歳の誕生日(2009年1月3日18時15分5秒)のときにできました。これがそのブロックです:
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また、現在(この記事を書いたときに)529.011のブロックができており、約10分ごとに新しいブロックができます。
次の記事では、ブロックの中身、ハッシュ、取引の確認の仕方などを説明します。
次回もよろしくお願いします。
Blockchain技術シリーズ:
誰にでも理解できる:Blockchain技術 ① - チェーンの意味と働き
誰にでも理解できる:Blockchain技術 ② - ハッシュとは?