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Aptos × Pontem AMAの議事録

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  • ブロックチェーン通信
  • 2022/05/28 03:52

 

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Pontemが、競合を凌駕する理由となる特徴を3つ挙げてください。
Pontemは、Aptos上で稼働する最初の分散型取引所を現在構築しています。そこでは、安定資産と非安定資産の両ペアをサポートすることを目指しており、例えるなら1つの取引所でUniswapとCurveの両方のモデルを実現するようなイメージです。また、「ve」で知られている投票エスクロートークンの仕組みを加えて、実用性とガバナンスに関するインセンティブを高めていく予定です。Aptosを利用することで、市場で最も速く、安全で、高い信頼性をもつDEX体験を提供します。

SolidityはEthereumの成功によってブロックチェーンにおける主要なプログラミング言語として地位を築き、他にはRust、Goなども存在します。その中でMOVE言語が成功する理由は何でしょうか?
まず、Moveはブロックチェーンに特化した設計がなされているという部分で、Rust、Go、Javascriptなどの汎用言語に対して優位性を持っています。また、フォーマル検証ツールと決定論的な実行により、Ethereumで何十億ドルもの損失を招いたリエントランシーバグなどのエラーを回避することができます。Move、EVMよりも効率的なストレージモデルを持っており、ブロックチェーンに依存しないように設計されていることから、PolkadotやCosmos、Avalancheなどの他のレイヤー1で実行する場合にも、より簡単に最適化することができます。Moveは、SolidityやJavaScriptなどのタイプスクリプト言語に非常に似た構造になっているので、開発者の学習はRust on Solanaなどに比べて困難なものとはなりません。

Aptos BCとPolkadotエコシステム間のSubstrateブリッジを開発する予定はありますか?その場合、Moveの開発者の入口として機能していくようなイメージでしょうか?
PontemはこのMVPを既に構築していますが、本番環境にはまだ対応できていません。まず最初に、Ethereumからの流動性の接続を考えており、この部分についてはMultichainやStargateなどの既存のブリッジソリューションとの連携が想定されています。また、Nomadもチェーン間ブリッジに適したフレームワークであり、標準的なマルチシグブリッジよりも安全だと考えています。

先日、Aptosがネットワークをローンチしました。ユーザーはKYCをパスすることで100人がテストにアクセスできるようになります。このプロセスにおいてPontemのユーザーがここに参加するための別の方法はありますか?
 2つの登録プロセスは異なっているので、Aptosのインセンティブテストネットに参加するためには、Aptosの登録とKYCプロセスを通過する必要があります。

Pontemノードを稼働している場合に、NOXトークンをAptosでリリースされるトークンに変換できるというアナウンスを見ました。それぞれのトークンの活用についての考えを教えてください。
Pontemは、もともとKusamaでNOXトークンを発行する方向で進めていました。現状では、Pontemは最初にPontem AMMのためにAptosでPONTトークンをリリースすることが濃厚です。トークンの変換についての新たなアナウンスは、トークンのリリース日に近づいたら発表する予定です。

Move Playgroundを使ったプログラム作成に制限はありますか?
特に制限はありませんので、ローカル環境を構築した場合と同じ感覚でお使いいただけます。

ベンチマークで160K tpsを達成したことを知ったのをきっかけに、Move言語に非常に期待を寄せています。テスト環境だけでなく、実際のプロダクションブロックチェーン環境でも、同様のパフォーマンスが期待できるのでしょうか? 
これは、Aptosのレイヤー1での成功に向けた大きな成果です。このベンチマークはdevnetでのものですが、今後メインネットが近づくにつれて、さらに多くのベンチマーク結果を発表していく予定です。Aptosがどのようにして高い性能に到達することができるのか、興味をお持ちの方は、こちらの記事をお読みください:
https://medium.com/aptoslabs/block-stm-how-we-execute-over-160k-transactions-per-second-on-the-aptos-blockchain-3b003657e4ba

今後、他のブロックチェーンとの間でブリッジを構築していく予定はありますか?その場合、どのブロックチェーンですか? 
前の回答と重複しますが、他のチェーンからの流動性をこちらにもたらすために、MultichainやStargateのようなプロバイダーと提携することを想定しています。Ethereumから開始して、BNB、Polkadot、Avalancheなどの他の主要なレイヤー1への対応も視野に入れています。

ZKsnarksが、革命的なソリューションとして、今後何十年も世界を進歩させるだろうと考える人もいます。チームは、この領域での開発をどのように見ていますか?
私たちも同様の研究を続けてきており、技術の発展にはとても期待しています。Aptosは、ZKsnarksのようなアプリケーションのレイヤー2ソリューションをサポートしており、技術が発展していった場合に、私たちはアーリーアダプターになれるのではないかと思います。スケーリングとプライバシーの両方において、ZKは最高のソリューションだと思いますが、このテクノロジーはまだ新しいものであり未知数です。

Pontemは今後、どのようにコミュニティを拡大することを考えていますか?また、プロジェクトの構築において、コミュニティからのフィードバックや要望を考慮していますか?
Pontem Networkは、最高のコミュニティを構築し、フィードバックを重視して製品に反映させています。今後、分散化が進んでいくほど、多くのガバナンスがコミュニティに委ねられていくことを考えると、コミュニティという強力な基盤を持つことは非常に重要となります。プロジェクトへの貢献に意欲のある方はアンバサダーに登録し、コンテンツやフィードバック、バグの発見などの貢献によって、バウンティやNFT/トークン報酬を獲得することができます: https://pontem.network/ambassador-program

DeFi領域では、ハッキングや秘密鍵の盗難などの事例が多発しており、ユーザーを不安にさせています。サイバー攻撃やセキュリティ侵害からプラットフォームを守るために、どのような予防策をとっていますか?
スマートコントラクトの面では、リエントランシー攻撃などのエラーを回避することで、Solidityより安全なMoveを使用していることでリスクを低減できます。秘密鍵の盗難についてはプロトコルの外の問題であり、鍵を管理するユーザーに責任があると考えます。一方で、秘密鍵を管理する中央集権的な取引所などの組織と協力して、DeFi製品をより安全に、より多くのユーザーが利用できるようにすることも考えていますのでご期待ください。基本的には「DYOR and be SAFE」であることを忘れないでください。

市場がブルに傾く中でプロジェクトをローンチするのは、ベアの状況の時よりも成功率は上がります。この強力なベア市場の中で成功するために、Pontemはどのような戦略でを考えているのでしょうか?
考え方を変えればベア相場は、開発者が「価値の提供」に集中できる場所でもあります。私たちは、Aptosで製品を発売するために、迅速に開発を続けています。もちろん、市況がトークンに影響を与えることは理解しています。特に、トークンの価値がガバナンスの保護、つまりセキュリティ要因となる場合、トークンのリリースのタイミングなどの面で考慮する大きな材料となります。

Terraについてのご意見をお聞かせください。彼らが起こした事象は、Pontemのネットワークの改善において、どのような影響をもたらしましたか?
Terra / Lunaのエコシステムで起こったことは、非常に残念でなりません。エコシステムとしてはとして、多くのアプリケーションが構築されている最も活気のあるコミュニティの1つです。スマートコントラクトチェーンをステーブルコインから切り離すことで、彼らのテクノロジーで生み出された価値はまだ繁栄チャンスがあるかもしれません。
私たちの意見では、分散型ステーブルコインは必要であり、Terra / Lunaが採用したシニョリッジモデルも素晴らしい試みでしたが、それは一つ間違えば、このようにトークンへの信頼を失うと深刻なリスクとなります。過剰担保のDaiモデルは、より安全な代替手段であるといえるので、少なくとも短中期的にはこのモデルが繁栄していくのではないかと感じています。
また、Fraxのようなメカニズムを持ったプロジェクトも主流になる可能性はありますが、トークンが少なくとも1対1で完全にバックアップされていない場合、リスクは常に存在することになります。Terraがネットワークを分割し、ステーブルコインなしで再挑戦するというのは正しい方向性だと思います。もし彼らがうまくいかなかった場合、私たちは彼らがAptosに来るのを歓迎してサポートするつもりです。

以上です。今後のPontem Networkにご期待ください!

 

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