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  • かんたろー
  • 2019/12/23 01:45

技術革新によって雇用が減少する流れにあり、「人間の仕事がAIに奪われるんじゃないか」と危惧する声が聞こえる。果たして、それは起こりうるのだろうか?

そして、そういったことが起こるとしたらそれは人間にとって不都合なことなのだろうか?

人間の仕事がAIに奪われる?
 

まず、「人間の仕事がAIに奪われる」みたいなことはすでにもう起こっている。起こり始めている。未来の話ではない。なんなら、AIが話題に挙がり始めるもっともっと前から、いろんな機械が人間の代わりに仕事をしてくれている。

先に言うと、別にこれは人間にとって悪いことではない

たとえば、洗濯、食器洗い、レジ精算とか身近なところでも、人間の代わりに機械が働いてくれている。情報の伝達に関しても手紙を書いて郵便局に頼らずLINEを使えば秒で終わる。むしろ人間を通す方がめんどくさい。

最近でいうと、確定申告はわざわざノートにレシートをペタペタ貼ってペンで記録を残さなくても、会計ソフトfreeeを使えばスマホがレシートをスキャンしアプリ内で内訳を自動で仕訳してくれるのでめんどくさかった作業も秒で終わる。

また、ネットさえ繋がれば無料で誰でも情報が得られるので、家や車といった大きなモノも保険や携帯契約といったサービスも営業マンなしで自由に選ぶことができる。イーロン・マスクは営業マンを1人も雇わずにテスラの電気自動車を売りまくっている。営業マンは減っていっている。そんなに大勢いらない。

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という感じで、「人間の仕事がAIに奪われる」みたいなことはすでにもう起こっている。言い換えると、AIなどのアルゴリズムが人間の代わりに働いてくれている。

要するに、人間を無駄な仕事から解放してくれている

仕事がなくなったらどうやってゴハン食べていく?

こういう話をすれば、「いやいや、仕事がなくなったらどうやってゴハン食べていくんだよ?」とか言う人、多い。

そんな人に対して、ぼくは言いたい。そもそも、働いたら必ずお金がもらえるという価値観は古くなる

すでに、じぶんで価値を生んでそれに見合ったお金をもらっている人はたぶん世の中の半分もいない。世界には28億円稼ぐ8歳のYouTuberがいる一方で、汗水垂らすが1円の価値も出せない大人はゴロゴロいる。世の中は平等にはできていない。日本に限らずの話。

世の中の大半が農民として農業をしていたような時代は、人間が身体や頭を動かしたら必ずその行動が社会に対して価値を生んでいた。むしろ動かないと、ご飯を食っていけなかった。

極端な話をすると、たった半世紀前の中国では毛沢東の暴走もあって飢饉が起こり、働けど働けど飯が食えず、人によっては幼児を殺して人肉を焼いて他の動物の肉として売りさばいて生きている人もいた。

でも今はどうだろうか?

時給1000円のバイトを数時間しただけで、1ヶ月分の米は買える。なぜなら、他の誰かが頭を使い機械を使い、効率的に大きな価値を生んでくれているから。

働いた本人が価値を生んでお金をもらっているというのは幻想で、他の人や機械が生んだ価値のおこぼれを頂いているケースの方が多い。

要するに、働いたら必ずお金がもらえるというのは実態と合わなくなってきている

過去の常識や価値観を引きずっているだけだ。「最低賃金」とかいう言葉があること自体、今の世の中に合っていない。「終身雇用」「年功序列」「賃金一律」も実態とズレている。

そういった労働市場と実態のズレは今後進んでいくだろう。そういう現実から、最近支持者が増え続けている考え方がある。それがいわゆる「ベーシックインカム」の導入である。

「ベーシックインカム」

一応軽く説明すると、ベーシックインカムとは、「すべての人に無条件で一定の額のお金を給付する」制度のこと。
 

今、「ベーシックインカム」とは何か? 欧米の実験が話題となる理由(山森 亮) @gendai_bizベーシックインカムという妖怪が世界に出没している。gendai.ismedia.jp

今の日本は、働けない人に生活保護を給付したり高齢者に年金を給付するという感じで、一部の人が生活費を受け取る福祉制度を採用している。だが、ベーシックインカムを導入すると、全世代が無条件で生活費を受け取ることができるようになる。要するに、「生活のために働く必要がなくなる」。

すでに導入実験している国もあり、検証が進んでいる。とはいえ、人口の多い日本でいきなり導入するのは難しいだろう。安倍政権で全世代型社会保障制度をつくっているのは、いずれ導入されるであろう「ベーシックインカム」導入への動きと考えることもできる。

フィンランド政府が2年間ベーシックインカム給付をして分かったこと(山森 亮) @gendai_bizベーシックインカムとは一言でいうと、「すべての人に無条件で一定の額のお金を給付する」制度のこと。ここでは、昨年末まで2年にgendai.ismedia.jp

結局、なにが言いたいかというと、「労働」とか「仕事」といった言葉の概念はどんどん変わっているということ。未来の話ではなく今目の前の現実において。

生活費のためにお金を稼ぐのではなく、やりたいことをやっててそれが価値を生むことに繋がったらお金をもらうという感じで。

ぼくのnoteは全然価値を生んでいないからnoteによる収入は半年で300円だけだが(300円ありがたい)、ぼくは主張したいことがあるから書き続けるし、それがいつかの何かに繋がればそれほど嬉しいことはない。という感じで。

(noteがきっかけで人と繋がったり会話のネタになることはあるから、ぼくにとっての価値は生まれていて、大変お世話になっている)

「仕事がなくなったら何して生きていけばいいんだよ?」
 

さっきも言ったがやりたいことはやってたらいいし、なかったら月800円でNetflixを観まくるとかでもいいんじゃないかな。そもそも「Netflixでいろんな映画を観たい」というのもやりたいことだし。正解なんてない。

そして、ぼくが主張したいのは、「働いていないと罪悪感を感じる」とか「働かないと何していいかわからない」という消極的な理由で働いて不平不満を垂らすのは、じぶんのためだけでなく社会のためにもなっていないということ。

たとえば、環境破壊をしているファストファッションやファーストフード店は早く改革しないとスウェーデンの少女にボコボコにされるかもしれない。あと、広告チラシを平気で刷りまくって配っている不動産会社とかも後々犯罪者扱いされかねない。

要するに、「働く=社会貢献」ではない。社会悪になっていることもある。まあ、そんなこと気にせず働くのもありかもしれないが。

とにかく「将来」「社会」とか漠然としたもののために嫌なことを我慢してやることは誰のためにもならない。

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全員が全員フルタイムで働かなければならない時代はもう過去の話なので、空いた24時間をどう生きるかはみんな自由でいいんじゃないかな。「働く」という言葉の概念自体が変わってきているのだから。

 

 

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25歳。関学卒。現在は、YouTube動画投稿とnote記事投稿とウーバーイーツの配達をやってます。

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