の続き…。
「神は死んだ」と言い、それまで(当時)のキリスト教信仰を否定したニーチェ。
天動説からなる地球が中心の宗教観も、地動説という人間の発展させた科学によって崩壊しましたし、
神の意志とされていた天災や世の中の神秘的な現象も、人間の科学によって解明されていきました。
それでも「貧しきものこそ正義、富める者が天国へ行くことは容易ではない。」と言って自分の境遇を宗教を使って正当化する…。
彼はそのように都合よく解釈されてきたキリスト教信仰を見て、「宗教は弱者の道徳である。」と言いました。
そんな宗教観に限らず、機械の部品のように無個性に生き、自分から行動をしようとしない人間の姿にニーチェは辟易したのでしょうね。