さて、前回までにまとめてきたシリーズ記事の“偉人の横顔”がひと段落しました。
次の連載記事を更新し始めたいと考えているのですが、必要な資料がまだ手元に届いていないため、まとめることができていません。
なので、今回は箸休めとして、最近散歩がてらに聞いている(観ている)動画を紹介しようと思います。
それが、タイトルにある「にんげんこわい」です。
2022年にWOWOWのオリジナルドラマとして作成された本作品ですが、この度Amazon prime videoに追加されました。
古典落語の「心眼」、「辰巳の辻占」、「紺屋高尾」、「宮戸川」をそれぞれアレンジして映像化した作品です。
元が落語なだけあって、映像がなくても音声だけでストーリーを把握できるので、ながら作業や聞き流しに丁度良いです。
「にんげんこわい」という題名通り、“本当に怖いのは、お化けでもまんじゅうでもなく人間”ということが各話でまとめられており、自分が好きなのは1話の“心眼”です。
心眼は、イケメンの按摩さん(ここでは目が見えない人)が主人の話しで、彼の妻はそれに釣り合わない“まずい女(不細工)”と周りから言われていました。
あるとき、主人公のもとに訪れた遊女から、「神社に百度参りをすると願いが叶う」とそそなかされます。
それを信じた主人公は百度参りをするも、その願いは通じることはありませんでした。
しかし、主人公が落ち込んだ様子で家に帰ると、妻はいつものように暖かくむかえ入れてくれるも……。
といった流れのお話。
見えることや美とは何かについて考えさせられるストーリーとなっています。
落語は、演ずる話家さんによって多少なりとも話しが変わったり、登場人物の印象も変わるものですが、この作品もそういった“アレンジ”を楽しみながら視聴するものだと思っています。
もと話を知らない場合は新鮮な気持ちで楽しめると思うので、ながら作業のついでにでもどうぞ!